【24年】太陽光発電の設置費用を全公開!メーカー別/1kW毎の相場価格も◆専門家監修
結論:太陽光発電の平均設置容量である5kWの相場価格は、約130万円程度です。ただし、太陽光パネルの価格は、メーカー、製品、購入先の販売会社によって異なります。自社施工会社に依頼する場合、マージンが発生しないため比較的安価で提供されることが多い一方、訪問販売や量販店などの仲介業者を通すと、相場より高い価格になることがあります。また、相場より極端に安い場合は、施工や保証の品質が低い可能性や施工会社の経営不安などのリスクがあるため、慎重な判断が必要です。
<<本記事のデータは2024年11月に更新しました。>>
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
この記事では、太陽光パネルの価格の内訳や注意点を解説、また2024年の太陽光発電の相場価格をメーカーごとに大公開します。このデータは自社施工会社の一括見積りサイトであるソーラーパートナーズだからこそ出せる、貴重なデータとなりますのでぜひ参考にしてみて下さい。
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- 1 太陽光パネルの価格のチェックポイント
- 2 家庭用太陽光発電 太陽光パネルの相場価格
- 3 家庭用太陽光発電 太陽光パネルのkW単価は平均26万円
- 4 2024年 経済産業省が算出した太陽光発電の相場価格は平均130.5万円
- 5 2024年 経済産業省が算出した太陽光発電 1kWあたりの相場価格は平均26.1万円
- 6 2024年 ソーラーパネルメーカー別、相場価格一覧
- 7 2024年度の太陽光発電 売電価格は16円
- 8 実際の見積り例 太陽光発電と蓄電池 同時購入の設置費用
- 9 太陽光発電と蓄電池セット容量別設置費用の相場価格を算出する方法
- 10 太陽光発電の価格・設置費用 推移
- 11 太陽光発電の費用対効果シミュレーション
- 12 ソーラーパネルは設置容量を増やしたほうが費用対効果が高くなる
- 13 メンテナンス・定期点検費用の目安
- 14 自治体によっては補助金で設置費用が安くなる場合も
- 15 住宅用太陽光発電の設置費用 見積書の例
- 16 太陽光発電の設置費用についてよくある質問
- 17 太陽光発電の設置費用が高くなる要因
- 18 ソーラーローンを使えば実質無料で導入も可
- 19 太陽光発電をカーポートに設置する費用は?
- 20 太陽光発電の設置費用報告・運転費用報告
- 21 太陽光発電の設置費用を安くする方法
- 22 太陽光発電の設置費用 まとめ
太陽光パネルの価格のチェックポイント
太陽光発電の見積り価格を確認するうえで、注意しなければならないポイントは二つあります。
- 太陽光パネルの費用内訳を確認する
- 太陽光パネルのkW単価を確認する
太陽光パネルの設置費用には、本体価格だけでなく、パワーコンディショナーや架台、工事費用などの付随コストも含まれていて分かりづらいですよね。
まずはこれらの費用の整理の仕方と、製品毎の価格差を公平に比較するためのkW単価の使い方についてご紹介します。
チェックポイント①太陽光パネルの費用内訳について知る
相場価格データを見る前に、まずは経済産業省が公開している太陽光発電の費用内訳をご覧ください。
太陽光発電の費用は、パネル費用、パワコン費用、架台費用、工事費用など、複数の要素で構成されています。
太陽光発電システムは設置工事が必要であり、パネルだけを購入しても機能しません。そのため、関連部材や設置工事を含めた総費用を確認し、その価格が適正かどうかを見極めることが重要です。
よくある例として、パネルの本体価格が大幅に割引されていても、工事費用が割高となり、結果的に総額が高くなる場合があります。
つまり、注目すべきはシステム全体の合計費用になります。
これからこの記事でご紹介する容量別・メーカー別の相場価格は、パネル代だけでなく工事費用を含めた総額です。
チェックポイント②太陽光パネルのkW単価を確認する
太陽光発電の1kWあたりの価格は「kW単価」とも呼ばれ、太陽光発電の「割安・割高」を考える際によく用いられます。
kW単価は設置費用総額÷パネルのkW数で計算することができます。
太陽光パネルは製品によって出力やサイズが異なり、単純な価格比較が難しい商品です。
例えばこちらの比較を見てもどちらがお得なのかよく分からないですよね。
- 製品A:屋根に24枚乗る、価格はパネル1枚6万円
- 製品B:屋根に14枚乗る、価格はパネル1枚8万円
この時に注目したいのが、屋根に乗るパネル総数の合計kW数が発電量のおおよその目安になるということです。
見積り価格の総額からkW数を割ることで、1kW(発電能力)に対しての価格が分かるのです。
発電量が多ければ多いほど、電気代削減・売電収入が増えますのでkW単価が安いということは、それだけ「お得」ということになるのです。
事例でご紹介します。
- ①5kWで130万円 KW単価は26万円
- ②4kWで120万円 kW単価は30万円
①はKW単価26万円に対して、②は30万円。①は1kWの発電能力を26万円で手に入れられている。つまり①の方がオトクだということが分かります。
家庭用太陽光発電 太陽光パネルの相場価格
ソーラーパートナーズが企画運営するソーラーパートナーズ総研では、当社の見積りネットワークにおける2023年の取引実績から相場価格を算出しています。
この章ではその相場価格を特別に公開します。
太陽光パネル3kW・4kW・5kW・6kW・7kWの相場価格
住宅用太陽光発電システムの主流な容量帯は5kWです。その前後も含めて相場価格を記載します。
これらの費用は見積もりの総額(税込)であり、上記の内訳にあるパネル代・パワコン代・架台代・工事代を全て含んでいます。
既に見積書をお持ちの方は、見積り総額と比較してみて下さい。
3kW | 110.6万円 |
---|---|
4kW | 119.2万円 |
5kW | 130.8万円 |
6kW | 141.8万円 |
7kW | 145.3万円 |
2023年の最多施工件数は5kWなので、太陽光発電単体の相場価格は約130万円と言っても差し支えないでしょう。太陽光パネル単体で200万円を超える提案は高額な可能性が高いです。
当社では、太陽光業界における一部の不当な提案を問題視し、「自社施工会社での見積り比較」を推奨する普及活動を10年以上続けています。もし不当な業者と契約してしまった場合でも、クーリングオフで何とかなる場合もあります。しかし、太陽光パネルを設置してしばらく経ってから、高額な契約だったことに気が付いても、もう遅いのです。
「これから30年以上、モニターで発電量を確認するたびに気持ちが落ち込むことに耐えられるのか…」というお話を伺った際には、何もできないもどかしさを痛感しました。これから契約を検討する方には、必ず自社施工会社で見積り比較して欲しいと考えています。
太陽光パネルと蓄電池セット 4kW・5kW・6kWの相場価格
次に太陽光パネルと蓄電池セットの相場価格です。近年では電気代が上がっていること、防災意識が高まっていることから蓄電池をセットで導入する方の数が増えています。
その数は今や8割を超えるようになりました。
4kW + 10kWh | 284.4万円 |
---|---|
5kW + 10kWh | 289.9万円 |
6kW + 10kWh | 298.1万円 |
一般的な5kWの太陽光パネルと10kWhの蓄電池でおおよそ300万円程度が相場価格となります。10kWhの蓄電池とは、停電時にエアコン・照明・冷蔵庫を10時間連続して使用できる程度の蓄電量です。
蓄電池の容量によっては金額は大きく上下するため、よりグレードアップしたい場合は100万円以上の上乗せ金額となることもあります。
さらに詳細な価格データを確認したいという方は、ソーラーパートナーズ総研からご確認下さい。
「太陽光発電には経済的メリットがある」これは、これまでの導入実績から自信を持って言えることです。
しかし、そのメリットを最大限に活かすには、ひとつ重要な条件があります。それは「業者に騙されて高い価格で買わないこと」です。
残念ながら、世の中には不当に高額な見積もりを提示する業者が数多く存在します。導入費用が高額になってしまっては、その後の経済的なメリットがあったとしても意味がなくなってしまいます。
家庭用太陽光発電 太陽光パネルのkW単価は平均26万円
出力 | 価格 | kW単価 |
---|---|---|
4kW | 119.2万円 | 29.8万円/kW |
5kW | 130.8万円 | 26.1万円/kW |
6kW | 141.8万円 | 23.6万円/kW |
これは昨年のソーラーパートナーズの取引実績から算出した太陽光パネルの「kW単価」です。
太陽光パネルは設置する容量が大きくなればなるほどkW単価は安くなります。いわゆるボリュームディスカウントというものです。
設置容量が大きいほど発電量は増え、電気代削減・売電収入は大きくなります。屋根に載せられる容量には限りがありますが、できる限り多くの容量を載せられるようにメーカー選びを工夫する方が多いです。
2024年 経済産業省が算出した太陽光発電の相場価格は平均130.5万円
ここまでソーラーパートナーズの相場価格をご紹介してきましたが、
次に経済産業省の資料から確認できる2024年太陽光発電の相場価格をご紹介します。
設置容量 | 設置費用 | 1kWあたりの価格 |
---|---|---|
5.00kW | 130.5万円 | 26.1万円/kW |
※こちらの数値は
調達価格等算定委員会|経済産業省 の配布資料から算出しました。
この相場価格は経済産業省が算出した日本全国の太陽光発電の相場価格です。
太陽光発電はオーダーメイドの製品ですので、設置場所の大きさや屋根材、メーカーによって価格が大きく変わります。
この価格は目安と考えておいてください。
メーカーや条件別の相場価格については後程紹介します。
2024年 経済産業省が算出した太陽光発電 1kWあたりの相場価格は平均26.1万円
2024年の太陽光発電、1kWあたりの相場価格は以下の通りです。
設置容量 | 設置費用 | 1kWあたりの価格 |
---|---|---|
5.00kW | 130.5万円 | 26.1万円/kW |
※こちらの数値は
調達価格等算定委員会|経済産業省 の配布資料から算出しました。
kW単価は「蓄電池やオール電化の価格」「補助金」は除くのが一般的
kW単価を計算するときに「蓄電池やオール電化の価格」や「補助金」は除いて考えるのが一般的です。
なぜなら「蓄電池やオール電化」を含めた場合、太陽光発電単体に比べてkW単価が安くなるのは当たり前ですし、補助金分を差し引けば安くなるのが当然だからです。
kW単価は「太陽光発電単体」の設置費用総額から算出すると覚えておきましょう。
2024年 ソーラーパネルメーカー別、相場価格一覧
2024年の太陽光発電メーカー別の相場価格一覧はこちらです。
●王道メーカー(高性能) ●王道メーカー(標準) ●良コスパメーカー
(上の■メーカー名をクリックすると非表示になります)
太陽光発電メーカー別、ソーラーパネル(太陽光パネル)の価格表
東芝と三菱は新規パネルの販売を終了してます。
住宅用太陽光発電システム|東芝エネルギーシステムズ
当社ブランド太陽光発電システムの製造・販売終了について | 三菱電機
東芝と三菱のパネルをご検討中の方は、ソーラーパートナーズまでご相談ください。
メーカー (型式) | 変換効率 | 設置容量 (パネル枚数) | 相場価格 (税込) | 相場kW単価 (税込) |
---|---|---|---|---|
パナソニック(MODULUS) Panasonic (VBM240FJ01N) |
20.0% | 6.48kW (27枚) | 170.4万円 | 26.3万円/kW |
5.76kW (24枚) | 162.4万円 | 28.2万円/kW | ||
4.80kW (20枚) | 148.8万円 | 31.0万円/kW | ||
3.84kW (16枚) | 132.5万円 | 34.5万円/kW | ||
シャープ(ブラックソーラー) SHARP (NQ-230BP) |
20.2% | 6.21kW (27枚) | 159.6万円 | 25.7万円/kW |
5.52kW (24枚) | 152.4万円 | 27.6万円/kW | ||
4.14kW (18枚) | 122.1万円 | 29.5万円/kW | ||
3.45kW (15枚) | 108.7万円 | 31.5万円/kW | ||
シャープ(単結晶タイプ) SHARP (NU-228AP) |
20.0% | 6.16kW (27枚) | 146.0万円 | 23.7万円/kW |
5.47kW (24枚) | 140.0万円 | 25.6万円/kW | ||
4.10kW (18枚) | 112.8万円 | 27.5万円/kW | ||
3.42kW (15枚) | 100.9万円 | 29.5万円/kW | ||
シャープ(大型タイプ) SHARP (NU-415PP) |
21.3% | 6.64kW (16枚) | 203.8万円 | 30.7万円/kW |
5.81kW (14枚) | 177.2万円 | 30.5万円/kW | ||
4.15kW (10枚) | 141.5万円 | 34.1万円/kW | ||
3.32kW (8枚) | 120.8万円 | 36.4万円/kW | ||
長州産業(Bシリーズ) CIC (CS-340B81) |
20.0% | 6.12kW (18枚) | 134.0万円 | 21.9万円/kW |
5.44kW (16枚) | 126.2万円 | 23.2万円/kW | ||
4.76kW (14枚) | 117.1万円 | 24.6万円/kW | ||
3.40kW (10枚) | 88.1万円 | 25.9万円/kW | ||
長州産業(Gシリーズ) CIC (CS-333G51) |
20.3% | 6.66kW (20枚) | 170.6万円 | 25.6万円/kW |
5.33kW (16枚) | 144.3万円 | 27.1万円/kW | ||
4.66kW (14枚) | 133.0万円 | 28.5万円/kW | ||
3.33kW (10枚) | 99.9万円 | 30.0万円/kW | ||
ソーラーフロンティア(標準タイプ) SOLAR FRONTIER (SFK185-S) |
15.1% | 6.11kW (33枚) | 154.2万円 | 25.2万円/kW |
5.18kW (28枚) | 136.0万円 | 26.3万円/kW | ||
4.07kW (22枚) | 110.9万円 | 27.3万円/kW | ||
3.33kW (18枚) | 94.1万円 | 28.2万円/kW | ||
京セラ(エコノルーツ) Kyocera (KT370-120HL4) |
20.3% | 6.66kW (18枚) | 203.8万円 | 30.6万円/kW |
5.92kW (16枚) | 194.2万円 | 32.8万円/kW | ||
4.44kW (12枚) | 155.8万円 | 35.1万円/kW | ||
2.96kW (8枚) | 110.4万円 | 37.3万円/kW | ||
京セラ(ルーフレックス) Kyocera (KJ270P-5ETCG) |
18.6% | 6.75kW (25枚) | 208.6万円 | 30.9万円/kW |
5.40kW (20枚) | 178.7万円 | 33.1万円/kW | ||
4.05kW (15枚) | 143.4万円 | 35.4万円/kW | ||
3.24kW (12枚) | 121.8万円 | 37.6万円/kW | ||
Qセルズ(Q.ANTUM DUO) Q.cells (Q.PEAK DUO-G11) |
20.8% | 6.40kW (16枚) | 135.0万円 | 21.1万円/kW |
5.60kW (14枚) | 132.2万円 | 23.6万円/kW | ||
4.00kW (10枚) | 104.0万円 | 26.0万円/kW | ||
3.20kW (8枚) | 90.9万円 | 28.4万円/kW | ||
ネクストエナジー(高出力タイプ) Next Energy (NER120M340J-MB) |
20.2% | 6.12kW (18枚) | 130.4万円 | 21.3万円/kW |
5.10kW (15枚) | 114.7万円 | 22.5万円/kW | ||
4.08kW (12枚) | 96.5万円 | 23.7万円/kW | ||
3.06kW (9枚) | 76.0万円 | 24.8万円/kW | ||
カナディアンソーラー(HiKu6) Canadian Solar (CS6R-410MS ) |
21.0% | 6.56kW (16枚) | 143.0万円 | 21.8万円/kW |
5.74kW (14枚) | 135.5万円 | 23.6万円/kW | ||
4.92kW (12枚) | 125.0万円 | 25.4万円/kW | ||
3.28kW (8枚) | 89.5万円 | 27.3万円/kW | ||
XSOL(ハーフカット) XS●L (XLM120-380L) |
20.9% | 6.08kW (16枚) | 144.1万円 | 23.7万円/kW |
5.32kW (14枚) | 134.0万円 | 25.2万円/kW | ||
4.56kW (12枚) | 121.7万円 | 26.7万円/kW | ||
3.04kW (8枚) | 85.6万円 | 28.2万円/kW | ||
XSOL(単結晶マルチバスパー) XS●L (XLM60-325X) |
20.0% | 6.50kW (20枚) | 154.0万円 | 23.7万円/kW |
5.20kW (16枚) | 131.0万円 | 25.2万円/kW | ||
4.55kW (14枚) | 121.4万円 | 26.7万円/kW | ||
3.25kW (10枚) | 91.6万円 | 28.2万円/kW | ||
DMMソーラー(標準タイプ) DMM.makesolar (DMM6-60PH-370J) |
21.3% | 6.66kW (18枚) | 173.8万円 | 26.1万円/kW |
5.18kW (14枚) | 142.2万円 | 27.5万円/kW | ||
4.44kW (12枚) | 127.9万円 | 28.8万円/kW | ||
3.33kW (9枚) | 100.4万円 | 30.2万円/kW |
各メーカーを様々な角度から比較したメーカー比較ランキングを作成しました。より詳しくメーカーについてご確認したい方はこちらからご覧ください。
もし、お手元の見積書のkW単価が相場価格を上回っていたら要注意。
相見積もりをとって複数メーカーの提案内容を比較してみることをおすすめします。
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2024年度の太陽光発電 売電価格は16円
太陽光発電はご家庭の電気を節約できるだけでなく、電気を売れる「売電制度」があるのが大きな魅力です。
2024年度の売電価格は以下の通りです。
区分 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 売電期間 | |
---|---|---|---|---|---|---|
売電価格 | 10kW未満 | 19円/kWh | 17円/kWh | 16円/kWh | 16円/kWh | 10年間 |
10kW以上50kW未満 | 12円/kWh | 11円/kWh | 10円/kWh | 10円/kWh | 20年間 | |
50kW以上250kW未満 | 11円/kWh | 10円/kWh | 9.5円/kWh | 9.2円/kWh | 20年間 |
固定価格買取期間として10kW未満は10年間、10kw以上は20年間、上記の売電価格で電気を売ることが確約されています。
売電価格について詳しくは以下の記事にまとめてあります。
実際の見積り例 太陽光発電と蓄電池 同時購入の設置費用
太陽光発電とセットで蓄電池を導入する方が増えており、2023年で約8割の方が蓄電池をセットで導入しました。
2024年はさらに自家消費の価値が上がりましたので、太陽光発電と蓄電池をセットで導入する方が8割を超えると予想されています。
2023年に太陽光発電と蓄電池をセットで導入した設置費用の事例をいくつか紹介します。
メーカー | 太陽光発電容量 | 蓄電池容量 | 設置費用 |
---|---|---|---|
パナソニック | 6.375kW | 5.6kWh | 3,078,500円 |
メーカー | 太陽光発電容量 | 蓄電池容量 | 設置費用 |
---|---|---|---|
シャープ | 5.460kW | 6.5kWh | 2,214,000円 |
メーカー | 太陽光発電容量 | 蓄電池容量 | 設置費用 |
---|---|---|---|
Qセルズ | 4.85kW | 6.5kWh | 2,484,000円 |
これは実際にお客様が契約した価格です。
太陽光発電と蓄電池をセットで導入した場合には複合的な要因によって価格が上下しますので参考程度にお考えください。
また、蓄電池セットは適正価格がわかりにくいため、知らないうちに高額な契約を結ばされるケースが多発しています。
蓄電池は設置せずに太陽光発電だけにしたほうがいい場合もありますので、慎重に判断しましょう。
太陽光発電と蓄電池セット容量別設置費用の相場価格を算出する方法
この記事を一番最初に書いたのが2016年、それ以降時代にあわせて情報を更新してきましたが今や太陽光発電システムを設置する方の8割以上の方が全国どのエリアでも蓄電池をセットで購入されます。
もはや太陽光発電システムのみでの購入の方はごく稀という状況になってきておりますので、蓄電池容量別の相場価格の考え方をお伝え致します。
蓄電池9.8kWhセット設置費用の相場価格
蓄電池の種類は多くの、太陽光メーカーとの組み合わせで無限にパターンが作れてしまいますので、一旦目安となる現在圧倒的にシェア1位の長州産業の蓄電池(オムロン製)の相場価格をお伝えします。
9.8kWhの特定負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込150万円で計算してください。
9.8kWhの全負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込165万円で計算してください。
蓄電池12.7kWhセット設置費用の相場価格
12.7kWhの特定負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込170万円で計算してください。
12.7kWhの全負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込185万円で計算してください。
蓄電池16.4kWhセット設置費用の相場価格
16.4kWhの特定負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込215万円で計算してください。
16.4kWhの全負荷蓄電池の場合は、太陽光発電システムの価格にプラスして税込230万円で計算してください。
太陽光発電の価格・設置費用 推移
太陽光発電の価格・設置費用の推移は以下の通りです。
ご覧の通り太陽発電の設置費用は毎年下がっており、2018年度の時点で既に余剰買取制度が始まった2009年時点の半額以下になっています。
2021年時点では3分の1近くに価格は下がっております。
一方の売電価格は2009年の48円/kWhと比べて約40%の2021年は19円となります。
売電価格と同じように設置費用が安くなっているにも関わらず、コロナ禍で家庭での電力需要が増えた関係もあり電気代が高くなってきています。そのため太陽光発電の費用対効果は以前よりも高くなっているのです。
できる限り早く太陽光発電で電気代削減したいという方はコチラからお問合せ下さい。
太陽光発電の費用対効果シミュレーション
上記は平均的な価格で太陽光発電を導入した場合の費用対効果をシミュレーションです。
太陽光発電にとっての費用対効果とは「価格・設置費用」に対して、電気代削減額と売電収入をあわせた「導入メリット(経済効果)」がどれぐらいあるかで考えます。
10kW未満の太陽光発電の場合、高い売電価格が約束されている10年間で元がとれるかどうか、を気にされる人が多いです。
しかし、10年目以降も電気代削減はできますし、11円/kWh程度で売電は可能と考えられています。
また、各メーカーの保証条件から考えて、太陽光発電は少なくとも25年以上の寿命があると考えられますので、10年よりも長期で考えるのが適切です。
ソーラーパートナーズでは、より詳細な太陽光発電のシミュレーションを確認することも可能です。
ソーラーパネルは設置容量を増やしたほうが費用対効果が高くなる
基本的には太陽光発電の費用対効果を最大化させるためには、初期投資費用が高くなっても設置容量を増やしたほうが有利です。
理由は以下の2点です。
設置容量を増やしたほうが費用対効果が高くなる理由
- 太陽光発電の電気が余っても売電できる
- 設置容量を増やしたほうがkWあたりの単価が安くなる
「設置容量を増やしたほうがkWあたりの単価が安くなる」のは、上記の画像のように設置容量を増やした分パネルや架台、ケーブル代は高くなっても、その他の費用はほとんど変わらないのが理由です。
容量を抑えたほうが費用対効果がよくなる場合もある
現在売電価格が確定している2024年度の時点では、売電価格は購入している電力料金よりも低く、今後も売電価格が下がっていくのは間違いありません。
また、固定買取期間終了後は売電価格が電力料金よりも大幅に安くなるので太陽光発電で作った電気を自家消費する割合を増やしたほうがお得になっていきます。
設置容量を増やしたほうが「kWあたりの単価が安くなる」ということに加え、余った電気を蓄電池に貯めて自家消費するという方法もあるので、
総合的に判断する必要はありますが、設置容量を抑えて自家消費率を高めたほうがお得になる可能性もあるということは認識しておいてください。
メンテナンス・定期点検費用の目安
太陽光発電には、設置費用の他にメンテナンス・定期点検の費用が必要になることも覚えておきましょう。
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)が定める「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」によると、メンテナンス・定期点検は4年に一回以上、費用は定期点検1回あたり2万円程度が相場とされています。
また、経済産業省資源エネルギー庁の資料によると、パワーコンディショナーは20年に一度程度交換が必要になり、交換費用の目安は20万円とされています。
実際には定期点検は無料としている業者もありますし、パワーコンディショナーの交換費用がもう少し安くなる可能性も十分あると思いますが、ランニングコストの目安として考えておくといいと思います。
自治体によっては補助金で設置費用が安くなる場合も
補助金によって太陽光発電の設置費用を抑えられることがあります。
現在、太陽光発電に対する国からの補助金は支給されていませんが、地域によっては補助金の支給を行っている地方自治体もあります。
例えば福島県は2018年度には1kWあたり4万円、上限16万円もの補助金を支給しています。
今年度の最新の補助金情報はこちらからご確認ください。
住宅用太陽光発電の設置費用 見積書の例
あらためての復習とはなりますが、太陽光発電の設置費用は、以下の3つに分類できます。
- 太陽光発電の部材代
太陽光パネルや架台、パワコン、ケーブルなど - 工事代
設置のための職人さんの人件費や足場代など - 諸経費
システム部材に含まれないコーキング材などの費用
ではこれらの金額が、見積書にどのように記載されているかを見てみましょう。
商品名 | 数量 | 定価 (単価) |
金額 |
---|---|---|---|
太陽電池モジュール | 20 | 168,000円 | 3,360,000円 |
パワーコンディショナー | 1 | 290,000円 | 290,000円 |
接続箱 | 1 | 30,000円 | 30,000円 |
ケーブル | 3 | 8,000円 | 24,000円 |
発電量モニター | 1 | 95,000円 | 95,000円 |
工事費 (設置工事・電気工事等) |
1式 | 280,000円 | 280,000円 |
諸経費 (系統連系立会等) |
1式 | 21,000円 | 21,000円 |
合計 | 4,100,000円 | ||
消費税 | 410,000円 | ||
合計(消費税込み) | 4,510,000円 | ||
値引き額 | -3,010,000円 | ||
総金額(消費税込み) | 1,500,000円 |
太陽光発電の業者から渡される見積書では、上の表の「値引き額」のように、合計価格からまとめて値引きされていることがほとんどです。
まとめて値引きされているために各項目がいくらなのかがわかりにくく、複数の業者の見積書を比較したくても比較できないことが多いのです。
太陽光発電の設置費用についてよくある質問
パネル1枚あたりの価格を知りたいとの質問をいただくことが多いですが、これに答えるのは困難です。
何故なら、太陽光発電は工事費も含めた総費用からまとめて値引きをして、最終的にお客様に提示するのが慣例になっているからです。
もちろん、それぞれのパネルに定価はありますが、各メーカー定価はかなり高く設定していますので、目安としてもあまり参考にはなりません。
定価とは別に仕入れ価格もありますが、業者が仕入れ価格を教えてくれることはまずないでしょう。
また、メーカーごとに1枚あたりの出力が全く異なりますので、1枚あたりの価格を算出できたとしてもあまり意味がありません。
価格が適正かどうかを考えるのであれば、1kWあたりの価格であるkW単価で考えるのが適切です。
パネルと同様にパワーコンディショナーについても、目安の金額をお伝えするのは困難です。
もちろんパワーコンディショナーも定価は存在しますが、最終的に総額から大幅値引きをされて提案するのが慣例になっているからです。
どうしても目安金額を知りたいというのであれば、経済産業省資源エネルギー庁の資料ではパワーコンディショナーの交換費用の目安を1台あたり20万円としていますので、この金額を目安にしていただくのがいいと思います。
太陽光発電の設置費用が高くなる要因
以下のケースに当てはまる場合、一般的な相場価格に比べて設置費用が高くなります。
設置費用が変動する要因1.
「設置面数」が増えると費用は高くなる
設置する屋根面積が複数になると、設置工事に必要な工程が増えるため、見積もり価格は高くなります。
見積もり鑑定の際には、いくつの面に設置するかも踏まえて考える必要があります。
設置費用が変動する要因2.
「足場設置」が必要だと、費用は高くなる
足場設置が必要な場合には、費用は高くなります。
足場の必要面数や工事業者によっても足場代は変動がありますが、10~15万円程度の追加費用が必要になることが多いため、足場設置の有無見積もり価格にも大きな影響を与えます。
設置費用が変動する要因3.
「設置工法」によって費用は変わる
設置工法によって、見積もり価格に違いが出ます。
例えば瓦屋根に設置をする場合、主に「アンカー工法」「支持(差し込み)金具工法」「支持瓦工法」などの工法がありますが、アンカー工法<支持金具工法<支持瓦工法の順番で価格が高くなります。
その他の屋根材の場合でも、工法によって見積もり価格に違いがでてきます。
ソーラーローンを使えば実質無料で導入も可
太陽光発電を設置するときにはソーラーローンを使うことも可能です。
正確な統計ではありませんが、当社にご相談いただくお客様の半数以上は現金ではなくソーラーローンで太陽光発電を導入しています。
なぜこれだけソーラーローンを利用する方が多いかというと、電気代削減メリットと売電収入と月々の支払を相殺させることで実質的に負担なく太陽光発電を設置することができるからです。
金利など、ソーラーローンについて詳しくは以下の記事にまとめてありますので是非ご確認ください。
太陽光発電をカーポートに設置する費用は?
既設のカーポートに太陽光発電を設置する場合、基本的には住宅屋根に設置する場合と大きな設置費用の変動はありません。
カーポートを新設して太陽光発電を設置する場合の価格目安は以下の通りです。
ソーラーカーポートの価格目安
- 2台用カーポート:60万円+太陽光発電費用
- 3台用カーポート:80万円+太陽光発電費用
詳しくは以下の記事にまとめてあります。
ソーラーパートナーズではソーラーカーポートのご提案も対応が可能です。
もちろん、既に設置されているカーポートへの設置も大丈夫です。
ご希望の方はお気軽にご依頼ください。
太陽光発電の設置費用報告・運転費用報告
太陽光発電を設置した後には「設置費用報告」「運転費用報告」の必要があります。
「設置費用報告」とは「発電設備の設置に要した費用の報告」のことです。
「運転費用報告」とは「認定発電設備の年間の運転に要した費用の報告」のことです。
報告対象者は以下の通りです。
設置容量 | 報告形態 | |
---|---|---|
設置費用報告(増設費用報告) | 運転費用報告 | |
10kW未満※ |
必要 (増設費用報告は不要) |
経済産業大臣が求めた場合は必要 |
10kW以上 | 必要 | 必要 |
※特例太陽光発電設備(2012年6月30日までに太陽光の余剰電力買取の申し込みを行った設備。設備IDの頭文字がF)は設置費用報告、運転費用報告ともに不要。
※10kW未満であっても増設により10kW以上となった場合、増設費用報告は必要。
設置費用報告、運転費用報告の報告方法は経済産業省資源エネルギー庁のホームページに記載されている内容に従ってください。
太陽光発電の設置費用を安くする方法
設置費用を安くする方法1.
相見積もりをとる
設置費用を抑えるために1社だけの見積を聞いてすぐに契約をするのはやめましょう。
よく「営業の人の感じがよかったから」といった理由で、訪問販売の業者とすぐに契約してしまう方がいますが、このような買い方は非常に危険です。
実際に訪問販売の業者は相場より100万円以上高い提案をしていることもありますので十分注意が必要です。
太陽光発電は必ず複数社から見積を聞いてから契約をするようにしましょう。
設置費用を安くする方法2.
海外メーカーを選ぶ
設置費用を安くすることを重視するのであれば海外メーカーを選ぶのがお勧めです。
カナディアンソーラーやQセルズといった海外メーカーは世界規模で圧倒的な量産体制を築いていることもあり、国内メーカーに比べて設置費用を大幅に下げることが可能です。
安心感を重視して国内メーカーを選ぶ、という考え方もありますが、価格を最優先するのであれば海外メーカーを検討してみることをお勧めします。
設置費用を安くする方法3.
工事会社に直接依頼する
販売店ではなく、自社施工の工事会社に依頼すればお得に買える可能性が高まります。
なぜなら、工事をしていない販売店に依頼した場合、下請けの工事会社に対する工事代が中間マージンがかかってしまいますが、工事店に直接依頼すれば、その中間マージンが不要となるからです。
もちろん、販売店の中にも良心的な価格で提案してくれる業者はありますが、非常に安い金額しか工事会社に払わずないことで値引き分をねん出している可能性もあります。
その場合、施工不良を引き起こすリスクもあると認識しておきましょう。
ソーラーパートナーズではお客様に紹介する業者を「3メーカー以上取り扱い」「自社施工」の工事会社に限定しています。
簡単なお申込みで最大3社のお見積りを確認できますので、お気軽にお申込みください。
設置費用を安くする方法4.
太陽光発電の補助金を申請する
現在、国からの太陽光発電の補助金は出ていませんが、蓄電池の補助金は出ています。今は9割の方が太陽光発電と蓄電池をセットで導入する時代ですので、蓄電池補助金の恩恵は受けるべきでしょう。
また全国18の都道府県から太陽光パネルに補助金が出ており、市区町村ともなるとさらに多くの補助制度があります。
受給するためには条件を満たす必要がありますが、もし適用できるのであれば設置費用は安くなるでしょう。
太陽光発電の設置費用 まとめ
最後の設置価格についての重要事項をまとめます。
Q.2024年の太陽光発電の設置価格はいくらが目安ですか?
A. 日本全国の太陽光発電の相場価格は130.5万円です。
ただし屋根材や設置場所、メーカーによって大きく異なります。詳しくはこちら。
Q.太陽光発電の1kWあたりの相場価格の目安はいくらですか?
A. 1kWあたりの相場価格は約26.1万円です。
kW単価の詳しい解説はこちら。
Q.太陽光発電の設置費用を安くする方法は?
A. ⓵相見積もりをとる.⓶海外メーカーを選ぶ.③工事会社に直接依頼する.の3つです。
詳しくはこちら。
単純に総額が安ければ「お得」とはならない太陽光発電は、価格の良し悪しを判断するのが難しい商品です。
この記事を読んで十分な知識をつけて、納得できる金額で太陽光発電を設置していただければ幸いです。
ソーラーパートナーズでは太陽光発電に関するご相談、優良業者の紹介を無料で承っております。
「もらった見積価格が適正かどうか不安だから相談したい」「相見積もりをとりたい」などお気軽にご依頼ください。
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