太陽光発電の増設は10年目にした方がいいような気がします。いかがでしょうか?
長州産業のHIT233Wを24枚(パワコン5.5kW)、実家の作業場の屋根(西南西向き)に設置しています。
平成25年4月頭に設置完了して現在42円/kWhで余剰電力を買い取ってもらっています。
屋根にもう少し余裕があるので増設して、10kWを超えるようにして20年買取に変更することを考えました。
しかし、増設するのであれば今の機器の償却も終わり購入するシステムの価格が一番安くなっているであろう10年目に設置した方がお得のようなが気がしたのですが、どうなのでしょうか(売電額と価格下落速度の兼ね合い)。
あと、増設して10kW超えの際に良く出てくる平成24年7月の話をもう少し説明していただけませんでしょうか(自宅は23年9月三菱4kWを設置)。
ご質問有難うございます。
この話ちょっと難しいので、なるべくわかりやすく説明するように致します。
まず考え方の原則は、増設して10kW以上になった場合に一番最初に設置した時の制度が遡って適用されるという事です。
- 平成24年7月~平成25年3月の10kW以上の太陽光発電システムの制度
- 買取価格42円 買取期間20年
- 平成23年4月~平成24年6月の10kW以上の太陽光発電システムの制度
- 買取価格40円 買取期間10年
- 平成21年11月~平成23年3月の10kW以上の太陽光発電システムの制度
- 買取価格24円 買取期間10年
平成24年7月以降に太陽光発電システムの連系をした方が増設をして10kW以上になった場合、余剰買取のまま期間が20年に増えます。
ただし、増設をした時点からではなく一番最初に系統連系した日からさかのぼって20年になります。
(例 平成24年8月5kW、平成25年9月 6kW増設 →平成24年8月から20年の余剰買取11kWとなります)
平成24年7月以前に太陽光発電システムの連系をした方が増設をして10kW以上になった場合、余剰買取のまま期間も10年のままです。
そして同じく増設をした時点からではなく最初に系統連系した日からさかのぼって10年となり、買取価格は40円に変更されます。
今回のケースの場合、作業場の方の太陽光発電システムの設置が25年4月に設置完了しているのに買取価格が42円という事ですので、平成23年9月設置のご自宅の太陽光発電システムへの増設という扱いになっているかと思います。
そうしますとさらに増設して10kW以上にした場合買取価格は40円と下がったあげく買取期間も20年に増える事もありません。
これ以降はどのタイミングで増設するべきかというご質問への回答になります。
もし仮に作業場の系統がご自宅と別で新設扱いという事であれば、この作業場の太陽光発電システムへの増設という形で10kW以上にするのであれば、買取期間は20年に延長され、買取価格も42円が適用されます。
このケースであれば増設検討する価値があります。
ご覧になって頂いたように買取期間は当初の時にさかのぼっての期間になってしまいますので、価格低下分よりも買取期間が短くなってしまう事の方がインパクトが大きいと思います。
仮にさらに長州産業のHIT233を24枚(パワコン5.5kW)増設した場合、5.592kW増えるわけですからこれは全て余剰となり売電できるとすると42円で計算してざくっと年間23万5千円の売電収入になります。
増設を1年遅らせるごとに買取期間は1年短くなっていきますので、23万5千円ずつ売電収入が少なくなると考えられます。
長くなってしまいましたがご確認お願いします。
新しく増設について詳しく回答しましたので、よろしければこちらもご覧ください。
太陽光発電を増設すると売電価格・売電期間・補助金はどうなりますか?»