メーカー保証(システム保証・出力保証)は、太陽光発電が故障したときの無料保険!
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
太陽光発電には各メーカーが無料長期保証を用意していることはご存知ですか?
今回は、各メーカーが無料で提供している保証の、出力保証とシステム保証についてご紹介いたします。
無料メーカー保証とは
太陽光パネルやパワーコンディショナー等の製品に、ほとんどのメーカーが最低でも10年以上無料で保証を設けています。
万が一、故障等が起こった場合は、各メーカーが無料で修理や製品交換をしてくれるので保険代わりとなります。
以下の記事で、メーカー保証比較をしていますのでこちらもご覧ください。
システム機器保証~製品上の不具合が起きたら
太陽電池モジュールやパワーコンディショナーといった製品が、製造上の不具合、破損などの場合に保証されるものです。
システム機器保証の対象製品は、以下になります。
- パワーコンディショナー
- 接続箱
- 取付架台
- 延長ケーブル
- ストリングコンバーター
- 昇圧ユニット 等
基本的に、保証となる機器は各メーカーによってほとんど変わらないのですが、異なる場合がありますのでご購入の際はご確認ください。
今回は9つのメーカーを比較してみました。
修理窓口の番号も載せましたので、ご参考ください。
メーカー | 保証期間 | 修理窓口 |
---|---|---|
パナソニック Panasonic |
15年 |
受付時間:365日/9:00~20:00 電話番号:0120-872-150 上記の番号が使えない場合:06-6906-1109 |
長州産業 CIC |
電話番号:0836-71-1033(本社・工場) | |
シャープ SHARP (BLACK SOLAR) |
受付時間:月~土9:00~20:00/日・祝日9:00~17:00(年末年始除く) 電話番号:0120-02-4649/携帯電話:0570-550-447 上記の番号が使えない場合:06-6792-5982 FAX番号:06-6792-3221 |
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Qセルズ Q.cells |
電話番号:0120-322-001(本社) FAX番号:03-5441-5913 |
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京セラ Kyocera |
10年 |
受付時間:24時間受付 電話番号:0120-71-9006 |
カナディアンソーラー Canadian Solar |
受付時間:365日9:00~20:00 電話番号:0120-020-332 |
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三菱電機 MITSUBISHI |
受付時間:9:00~12:00,13:00~17:00(土日祝日,休業日除く) 電話番号:0120-314-382 |
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東芝 TOSHIBA |
受付時間:9:00~17:00(祝日,年末年始除く) 電話番号:0120-402-743 |
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ソーラーフロンティア SOLAR FRONTIER |
受付時間:9:00~17:30(年末年始除く) 電話番号:0120-55-8983 |
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シャープ SHARP (その他) |
受付時間:月~土9:00~20:00/日・祝日9:00~17:00(年末年始除く) 電話番号:0120-02-4649/携帯電話:0570-550-447 上記の番号が使えない場合:06-6792-5982 FAX番号:06-6792-3221 |
こうしてみると、9つのメーカー全てが10年以上保証期間を設けています。
長期間保証してくれると助かりますよね。
とくにパワーコンディショナーは、故障しやすい製品と言われていますので、システム機器保証は必須です。
なぜパワーコンディショナーが壊れやすいのか?
パワーコンディショナーは、直流(発電した電力)を交流(家庭で使える電力)に変換するための機器です。
発電量が多ければ多いほど、直流から交流へと変換する駆動部分がどんどんすり減っていきますので壊れやすくなってしまいます。
壊れてしまうと、どうしても製品交換か修理は避けられないところですが、各メーカー保証の期間内であれば保証がききますので万が一の時は安心です。
また、パワーコンディショナーにもメンテナンスで寿命がのびる場合がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
出力保証~パネルの発電量が落ちたと感じたら
出力保証は、太陽光パネルの発電性能が規定値よりも下回った場合に、メーカーがモジュールの修理や交換をしてくれます。
メーカーの出力保証の内容は、以下のように定めています。
モジュールの故障に修理または交換を行います。また、機器※1及び設置したシステム容量に応じた出力値を20年間にわたり保証します。
ブラックソーラーの出力保証 | SHARP
公称最大出力とは、JIS規格に基づいて計測された太陽電池モジュールの最大出力のことです。
JIS規格は各メーカーによって違うのですが、おおよそは同じですのであまり気になさらなくて大丈夫です。
出力保証もメーカーごとにまとめました。
メーカー | 保証期間 | 保証詳細 |
---|---|---|
パナソニック Panasonic |
25年 | 公称最大出力の90%に対して、10年で81%未満、25年で72%未満となった場合 *太陽電池モジュールの製品保証も含みます。 |
長州産業 CIC |
公称最大出力の90%に対して、1年~10年目で81%未満、11年~25年目で72%未満となった場合 | |
カナディアンソーラー Canadian Solar |
<単結晶> 公称最大出力の90%に対して、1年目で97%未満、2年~25年目で実出力の年次の低下が0.7%を下回る。 25年目で80.2%未満の場合 <多結晶> 公称最大出力の90%に対して、1年目で97.5%未満、2年~25年目で実出力の年次の低下が0.7%を下回る。 25年目で80.7%未満の場合 |
|
Qセルズ Q.cells |
公称最大出力の90%に対して、1年目で97%未満、2年目から毎年0.6%の出力低下した場合 | |
三菱電機 MITSUBISHI |
公称最大出力の90%に対して、1年~20年目で80%、21年~25年目で72%下回った場合 | |
シャープ SHARP (BLACK SOLAR) |
20年 | 公称最大出力の90%に対して、1年~10年間で90%、11年~15年目で85%、16年~25年目で80%下回った場合 |
京セラ Kyocera |
公称最大出力の90%に対して、1年~10年目で81%、11年~20年目で72%場合 | |
ソーラーフロンティア SOLAR FRONTIER |
公称最大出力の95%に対して、1年~10年目で90%未満、1年~20年目で80%未満 | |
シャープ SHARP (その他) |
10年 | 公称最大出力の90%に対して、1年~10年目で90%下回った場合 |
東芝 TOSHIBA |
公称最大出力の90%に対して、10年間で90%未満の場合 |
出力保証とシステム機器保証を合わせてみると、一番保証期間が長いのは、パナソニック・長州産業・Qセルズでした。
こうも保証が盤石ですと、不具合が起こったとしても安心できますね。
太陽電池モジュールはどれくらい劣化するものなのか?
基本的には太陽電池モジュールは20~30年以上持つと言われていますが、長期間使用するものですので、どうしても劣化する可能性があります。
一般的に、劣化率は0.27%と言われています。
パナソニックの出力保証を例としてみると、公称最大出力90%のさらに90%の81%を10年間下回った場合、出力保証の対象となります。
出力が毎年0.27%劣化したとすると、10年後は2.7%の低下になり、出力は97.3%となります。
メーカーが想定している10年目の81%をはるかに上回る出力だとわかります。
ですので、ほとんど出力保証がいらない高性能のパネルと言えます。
以下の記事も合わせてご覧ください。
無料メーカー保証を受けるためには
1.メーカーから施工認定されている会社から購入
出力保証やシステム機器保証などを受けるための条件は、各メーカーに施工認定されている販売店・工事会社で購入しなければなりません。
2.販売と工事の両方を請け負っている工事会社から購入
メーカー保証を受けるためには、メーカーが指定している施工方法で工事していることが必須です。
ですが、販売店と工事会社が分かれていると、販売店が現地調査をせずに契約をして工事会社に丸投げする場合があります。
工事する際に、屋根にパネルが入らない等といったイレギュラーなことが起こり、後々故障の原因にもなります。
故障の原因になってしまったらメーカーの保証も下りない可能性が高いので、せっかくの太陽光発電の利益がマイナスになってしまいます。
ですので、ご購入する際は販売店や工事会社が、各メーカーから施工認定を受けているのか、確認してみてください。
以下で、メーカー保証の対象外になる場合について詳しく説明しています。
設置後は発電記録をつける
何かの原因で不具合が起こることは十分あり得ますので、ある日突然発電してない!と気づく前に、設置後に毎日発電量の記録をつけることをおすすめします。
記録をつけると、不具合が起きているかどうかの判断基準ができるので、万が一の時、故障かなと思ったらメーカーへの証明にもなります。
弊社でも、ソーラーパートナーズで太陽光発電を設置した方に向けて、発電量が確認できるシステム『ソラカルテ』を無料でご提供しています。
詳しくは、ソーラーパートーズまでご相談ください。
実際に製品に不具合が起きたら販売店・工事会社に連絡
ある日突然パワーコンディショナーが故障した、なぜか発電しなくなったといったトラブルが突然起こったら驚きますよね。
もしも保証期間内に不具合が起こった場合、まずは慌てず購入した販売店や工事会社に連絡をします。
そうすると、販売店が実際に対応してくれるサービス会社に依頼をし、サービス会社が修理や製品の交換を行ってくれます。
もちろん、保証に入っていて、尚且つ故障等が保証範囲内であれば無料です。
ですので、太陽光発電を購入する時には、保証等やいざという時に連絡する工事会社の連絡先も控えておきましょう。
まとめ
今やメーカー保証は、追加費用いらずで、以前よりも長期間製品を保証してくれるようになりました。
しかし、いざという時に故障が起こってメーカーの保証が効かないとなってしまった場合は追加で費用を出さなければなりません。
ですので、太陽光発電を購入する際は、購入するメーカーから認定されている販売店か工事会社かどうか確認してください。
気になるメーカーがあるけど、どの工事会社が扱っているのかわからないという方はぜひソーラーパートナーズまでご相談ください。
また、各メーカーの詳細については以下の記事をご覧ください。