太陽光発電のメーカー9社の保証を比較【2024年版】
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
太陽光発電のメーカー選びで忘れてはいけないのが「保証」です。
この記事では代表的な9メーカーの保証内容について詳しくまとめました。
太陽光発電メーカーの保証比較一覧
メーカー名 | 区分 | メーカー保証 | 自然災害 補償 |
その他の保証 | |
---|---|---|---|---|---|
システム 保証 |
出力 保証 |
||||
長州産業 CIC |
無料 | 15年 | 25年 | 15年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
施工保証:10年 (雨漏り保証も含む) |
パナソニック Panasonic |
無料 | 15年 | 25年 | 15年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
シャープ SHARP |
無料 (BLACK SOLAR) |
15年 | 20年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
有料 (標準) |
15年 | 20年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
無料の場合機器保証10年 | |
Qセルズ Q.cells |
無料 | 15年 | 25年 | 10年・15年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
京セラ Kyocera |
有料 | 15年 | 20年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
無料の場合機器保証10年 |
カナディアンソーラー Canadian Solar |
無料 | 15年 | 25年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
XSOL XS0L |
有料 | 10年 | 25年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
無料の場合機器保証10年 |
ネクストエナジー NextEnergy |
無料 | 15年 | 25年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
ソーラーフロンティア SOLAR FRONTIER |
無料 | 10年 | 20年 | 10年 (販売店が加盟している場合のみ有償にて) |
– |
有料 | 15年 | 20年 | – | – |
*こちらの内容は、各メーカーによって対象外となる製品がある場合もございますので、詳しくは各メーカーHPをご覧ください。
安心の長期保証|長州産業
長期保証の安心感|Panasonic
まるごと15年保証|Sharp
サービス品質|京セラ
住宅用太陽光発電の保証より|カナディアン・ソーラー
XSOL保証制度|エクソル
安心の長期保証|ネクストエナジー
保証制度|Qセルズ
長期保証で続く安心|SOLAR FRONTIER
表でみると、長州産業の保証が一番充実しています。
無料にもかかわらず、15年のシステム保証と25年の出力保証、加えて施工保証まで揃っているのは非常に安心です。
施工保証はいわゆる『雨漏り保証』です。
通常、雨漏りが起こった場合は施工会社がサポートしてくれるのですが、万が一の時にメーカーも保証してくれるとなると心強いですよね。
太陽光発電のメーカー保証は最低でも10年保証
太陽光発電は20年以上使い続ける商品ですので、長く使い続けられることは1つのポイントになってきます。
原則として、太陽光発電のメーカー保証は最低でも10年の無料保証がJIS基準で決められています。
最近は、太陽光発電がどんどん普及してきたため、どのメーカーも保証期間を長くしたり、施工保証などの特別な保証を付けたりと、差別化を図っています。
太陽光発電の保証の中で特に重要なのは、システム保証、出力保証、自然災害補償、施工保証の4つです。
順番にみていきましょう。
メーカー保証=システム保証+出力保証
システム保証
システム保証は家電製品と同じく、パネルやパワコンといった周辺機器も含めて、製造上に問題が発生した場合や通常通り使用していたのに故障した場合に保証されるものです。
太陽光発電システムの中で一番寿命が短いのは、唯一駆動部があるパワコンで、パワコンに適用されるのがこのシステム保証です。
そのため、太陽光発電で一番重要なのがシステム保証です。
最初に無料で15年間のシステム保証を提供し始めたのは、パナソニックと長州産業の2社だけでしたが、Qセルズも追随しています。
出力保証
モジュールの出力値が、なんらかの理由でメーカーの規定値を下回った場合に、メーカーが修理や交換をしてくれます。
つまりメーカーが、モジュールの出力を規定値まで保証してくれるものです。
規定値というのは、メーカー規定に示された公称最大出力のことです。
どのメーカーも、交渉最大出力に対して、保証日から10年間に10%低下、11年から20年までは20%低下したらサポートします、という条件になっています。
出力保証を受けるには、規定値を下回ったということを証明する必要がありますので、設置したらなるたけ発電量をチェックするようにしましょう。
メーカー保証が適用されないこともある
メーカー保証は一番重要な保証ですが、メーカーが定めた施工規定に沿っていないと適用されません。
メーカー保証対象外かどうかが判明するのは設置後しばらく経ってからのことが多いので、施工会社選びには注意が必要です。
自然災害補償
自然災害補償はその名の通り、火災や自然災害などで故障した場合や、パネルが飛散して他人に損害を与えてしまった場合に修繕費用などを補償してくれるものです。
メーカーによっては工事会社が加入していないと適用されない場合がありますので、設置前に工事会社に確認をしてみるといいと思います。
各メーカーの特殊な保証
長州産業の施工保証
こちらは長州産業が独自に設けている保証になります。
工事後に不具合が起こった場合、雨漏りなども含めてサポートしてくれるというものです。
ただし、こちらのメーカーが認定した施工会社での工事が必須などといった条件がありますので、注意が必要です。
Qセルズの日照補償制度
Qセルズの日照補償制度とは、気象庁が公表するデータを元に、年間日照時間が基準値を下回った場合に不足分を補償するというものです。
この制度はQセルズならではで、天気が悪くなって日照不足が続き発電量が低下した時でも安心です。
※2019年3月31日をもってこの制度は廃止となっています。
システム保証終了後のパワコン交換後の保証期間
パナソニックと三菱が、システム保証期間終了後に交換したパワコンの保証期間を10年に設定しました。
同時に交換した接続箱も同じく10年間保証されます。
太陽光パネルの40年保証は必要?
近年では保証面のメリットを軸に太陽光パネルを販売するメーカーも出てくるようになりました。当社にも40年保証についての問合せが来ることがあります。
もちろん保証は長いに越したことはないが、一般的に保証面が充実しているということは販売価格がその分高くなるということについては考慮すべきです。
またその夢のような保証を40年後も提供し続けられる企業体力が本当にあるのかどうかも考えるべきでしょう。
さらに今の住宅に40年間住み続けられるかどうかを考慮すべきであると考えます。
下記の表は日本の住宅が築後何年で取り壊されているのかの統計データをまとめたものです。
集計期間 減失住宅の平均築後年数
1998年~2003年 30年
2003年~2008年 27年
2008年~2013年 32年
(出典:総務省「平成15年、平成20年、平成25年住宅・土地統計調査」)
かつて住居は代々受け継いでいくものでしたが、ライフステージの変化や建材・設備のアップデートにより、現在のニーズにあった住居に住みかえることが当たり前となりました。
40年後にもお住まいの住宅は使われているでしょうか?免許を返納して駅近のマンションに引っ越したり、二世帯住宅に住んだり、場合によっては身体の不調に応じて施設に入ることもあるかもしれません。
また40年間にメンテナンス費用やパワコンの交換費用も発生します。
将来・トータルコストを考えて、今の住居に40年保証がオーバースペックとなり得るかどうかは考慮すべきポイントです。
まとめ
・メーカー保証は最低でも10年は用意
・特に出力保証、システム保証、自然災害補償、施工保証をチェック
注意していただきたいのは、保証を受けるにはメーカーによって申し込みが必要になる場合があることです。
購入する際に業者に確認するようにしましょう。
メーカー保証だけでなく、他の発電効率などを知りたい!という方は、以下の記事をご覧ください。
気になるメーカーなどありましたら、ぜひソーラーパートナーズまでご相談ください。
ご希望にあった工事会社をご紹介いたします。