マンションにも太陽光発電を設置することはできますか?

Q
マンションにも太陽光発電を設置することはできますか?
A
はい、マンションにも太陽光発電システムを設置できます。
但し、誰が設置しようとしているのか、どのように設置しようとしているか等のパターンによって各々設置の為の条件があり、それらをクリアする必要があります。
回答者
加藤雅樹

マンションに太陽光発電を設置することは可能です。

マンションへ太陽光発電システムを設置するパターンは大きく以下の4つに分類できます。

賃貸共同住宅の場合

①マンションのオーナー(家主)が、マンションの設備等の電気を賄うために設置。

②賃借人である居住者が自分の住んでいる部屋の電気を賄うために設置。

分譲共同住宅の場合

①管理組合が共同使用分の電気を賄うために設置。

②部屋の持ち主である居住者が、自分が住んでいる部屋の電気を賄うために設置。

ちなみに…

上記4つのパターンで設置するための条件は以下の通りです。

賃貸共同住宅の場合

①マンションのオーナー(家主)が、マンションの設備等の電気を賄うために設置。

オーナーである家主の一存で設置が可能です。

②賃借人である居住者が自分の住んでいる部屋の電気を賄うために設置。

賃借人は賃貸人(オーナー)に無断で太陽光発電システムを設置することはできませんので、オーナーの許可が必要です。

但し、許可を得たとしても各部屋の前庭・ベランダ等に設置する、規模の小さなシステムにならざるを得ません。

分譲共同住宅の場合

①管理組合が共同使用分の電気を賄うために設置。

管理組合の集会決議で認められれば設置が可能です。

但し、著しくマンションの外観や効用を変える工事の場合は、通常のけつぎ要件よりも厳しい「特別決議」が必要となってきます。
ちなみに設置費用は住人に負担を求められるので、現実的には集会で賛同を得るのは厳しいです。

②部屋の持ち主である居住者が、自分が住んでいる部屋の電気を賄うために設置。

特に許可を得ずとも、自分の持ち部屋のベランダやバルコニーに設置することは可能です。

但し、「他の区分所有者に迷惑をかけない」「緊急時の避難の妨げにならないようにする」必要があります。
この必要項目をクリアすると、やはり規模の小さいシステムとなってしまうケースが多いです。

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