太陽光発電は「電化上手」と「低圧電力」のどちらの契約と繋ぐのがお得ですか?

Q
主電気が「電化上手」、全館空調エアコン用「低圧電力」の電気契約になっています。
現在カナディアン・ソーラー3.96kWの太陽光発電システムの提案を受けていますが、太陽光発電の電気は「低圧電力」の方につないだほうが良いのでしょうか?
A
いいえ。「電化上手」の方につなぐべきです。
回答者
中村雄介

主電気が「電化上手」ということですので、東京電力管内の方であると思います。

東京電力の「低圧電力」は夏季17円06銭、それ以外の期間が15円51銭と非常に電気代単価が安い契約です。

太陽光発電システムを「低圧電力」につなぐということは、本来ならば払うべき1kWhあたり17円06銭を発電した電気でまかなえるということなので、その金額分お得になるということです。

「電化上手」の方へつなぐことをオススメする理由は、この払うべき1kWhあたりの電気代単価が「低圧電力」よりもかなり高額だからです。

「電化上手」はオール電化を導入している方が加入できる深夜電力が安いのが特徴のプランで、その代わり太陽光発電システムが稼働する時間帯とほぼ同時間帯の電気代単価が夏季38円72銭、それ以外の期間が31円73銭とかなり高くなっています。

つまり本来ならば払うべき1kWhあたり38円72銭を発電した電気でまかなえるということなので、「低圧電力」につなぐのと比べて夏季であれば1kWhあたり21円66銭もお得になるのです。

ちなみに…

カナディアン・ソーラーの提案を受けているということですので、パワーコンディショナーはCSPシリーズかCSRシリーズのいずれかかと思います。

ちなみにCSPシリーズがパナソニック製、CSRシリーズがオムロン製です。

このパワーコンディショナーはどちらの機種にしろ、単相3線式までしか対応できません。

そして「低圧電力」は三相3線式ですので、実はそもそも「低圧電力」にはつなぐことができません。

パワーコンディショナーを三相3線式に対応している、産業用で使われる大型の機種に変更すれば物理的にはつなぐことができますが、太陽光パネルの容量に対して、パワーコンディショナーの容量が大きすぎるため過剰スペックとなり、もったいないと思います。

また住宅用パッケージから外れる結果、メーカー保証がつかなくなってしまいますので、どちらにしろ、「電化上手」の方につなぐことをオススメ致します。

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