太陽光パネルの変換効率とはなんですか?発電量とどう関係があるのですか?
モジュールの変換効率とは?
発電量との関係は?
ご質問ありがとうございます。
「太陽光パネルの変換効率とはなにか?発電量とどう関係があるのか?」というご質問ですね。
一旦小難しい事を抜きにすると、変換効率は発電量と関係ありません。
例えば以下の2つを比べてみます。
- 変換効率が20%のメーカーの4kWの太陽光発電システム
- 変換効率が15%のメーカーの4kWの太陽光発電システム
この2つの太陽光発電システムの発電量は、パワコンなどほかの要素を考えなければ一緒になります。
変換効率が高いというのは少ない面積で同一の最大出力を出すことができるという指標です。
つまり上記の例でも、変換効率20%の方が太陽光パネルを設置するのに要する面積が小さくなります。
ここからは小難しい話ですので興味ある方だけご覧になってください。
変換効率とは、光エネルギーを電気エネルギーに変える効率を言います。
電気エネルギーを光エネルギーで割ると計算できます。
太陽光パネルの変換効率(モジュール変換効率)はパネル1平方メートルあたりの変換効率の事を言います。
例として東芝250Wのパネル(パネル大きさ1,559mm×798mm)で計算してみます。
まず、東芝のパネルが出力できる電気エネルギー(公称最大出力)をパネル(モジュール)の大きさで割る事によって、1平方メートルあたりの出力を計算します。
250W÷(1.559m×0.798m)=200.95W
東芝250Wのパネル(モジュール)の250Wとは公称最大出力です。
公称最大出力の計測時に使われている光エネルギーは1,000W/m²です。
ですのでこれと同じく1平方メートルあたりの光エネルギー1,000W/m²で割ります。
200.95W÷1,000W/m²=0.20095
パーセント表記なので×100をして20.095%です。
四捨五入で東芝が公表している20.1%となります。
このように変換効率とは太陽光業界で使われているのは主にモジュール変換効率ですが、公称最大出力とパネル面積の関係性を表す数値ですので、あくまで瞬間値の話になります。
ここから紡ぎだされる発電量はまたもう少しややこしい要素が絡んできますので変換効率が高いイコール発電量が多いという事にもなりません。