屋根の形状を変えてまで1kWでも多く太陽光パネルを設置すべきですか?
新築の自宅屋根に10.7kWの太陽光を載せる予定です。
国への認可申請は1月中に済んでいます。
オール片流の屋根にすれば、11.7kWと1kW増えます。
オール片流の屋根と太陽光パネルの差額は429,624円となります。
少しでもたくさん載せた方がいいでしょうか?
また、ハウスメーカーのキャンペーンで6kWhほどの蓄電池がほぼ無料でつけれたので、余剰買取で申請しました。
今さらですが、本当に余剰買取で良かったのか不安になりました。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
「屋根の形状を変えてまで1kWでも多く太陽光パネルを設置すべきですか?」との質問ですね。
1kW増やすメリットについてお答えする前にご確認いただきたいのですが、設備認定を11.7kWで出しているかを必ず確認してください。
2015年1月26日に省令改正された影響で、設備認定申請後は10kW以上の場合は設置容量を増やすことができなくなりました。
そのため、そもそもの設備認定を10.7kWで出していると、設置容量を増やす変更をかけられないため、そもそも選択肢に入らないことになります。
11.7kWで出している場合は、問題ありませんのでこのまま読み進めていただければと思います。
2015年1月26日に変更された設備認定についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
設備認定が厳格化「再生可能エネルギー買い取り見直し」の具体的な内容 »
1kWを追加することで、屋根形状を変更するための費用429,624円分の価値が得られるかですが、得られると思います。
設備認定を取得していますので売電価格が34.56円(税込)だとした時に1kW増えた分の発電量はそのまますべて売電できることになります。
売電価格 | × | 1kWあたりの年間発電量 | × | 設置容量 | × | 売電期間 | = | 売電収入 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
34.56円/kWh | × | 1000kWh/kW | × | 1kW | × | 20年間 | = | 691,200円 |
つまり屋根形状変更費用+1kW増える費用が691,200円で収まるのであれば、1kW増やすだけの価値はあるということになります。
ただ注意点として、太陽光発電が1kW増える費用だけで429,624円増えるだけなら相場と比較すると少し高いかも知れません。
メーカーが分からないので何とも言えませんが、一度専門のアドバイザーまでお問い合わせ頂いた方が宜しいかと思います。
また、屋根形状を変更などで変わるのはなにも経済メリットだけではありません。
ご新築なので、住まれる家の生活にも関わってくる事です。
もし屋根形状を片流れに変更することで間取りなどが変わるようであれば、それも天秤にかけて設置容量を増やす価値があるのかをご検討頂くのが良いと思います。
高価な蓄電池が無料でつくのは羨ましいですね。
「全量買取ではなく余剰買取を選択して正解だったのか」に関しては、理論的には全量の方がメリットが出るのですが、新築ということであれば余剰という選択でも間違っていなかったのではないかと思います。
このあたりについては過去に詳しく回答していますのでご覧いただければ幸いです。
10kW以上の太陽光発電であれば余剰買取より全量買取のほうが得なのではないですか? »