西北西には太陽光パネルを設置しないべきだったのでしょうか?
寄棟3面(南南西、東南東、西北西)に設置しています。
東西面は85%程度の発電量といわれましたが、14時以降発電量がガクンと落ちてしまいます。
西北西はやはり無理があったのでしょうか。
南と東の二面にすればよかったのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
「西北西に太陽光パネルを設置するべきではなかったかどうか」というご質問ですね。
設置後に思うような発電量が出ていなければ不安になる気持ちもよくわかります。
東面と西面の発電量は南面に設置したときと比べて85%程度の発電量になるという話は一般的によく言われている話ですので、決して説明が間違っているわけではありません。
ただ、実は屋根の傾斜角によっても発電量が変わってきますので、そのあたりも考慮
していただくともっと良かったのではないかと思います。
以前、方位・傾斜角と日射量の関係についてコラムを書いていますので、そちらもぜひご確認ください。
太陽光発電が最も効率よく発電する太陽光パネルの角度は屋根の方角と緯度で変わる »
質問者様のご自宅では14時以降の発電量がガクンと落ちるとのことですが、西北西の太陽光パネルは午前よりも午後の方が発電量が多くなるはずですので、むしろ西北西に設置していなければ発電量の落ち方はもっと激しいものになっていたと思います。
西北西にも設置することでシステム容量を大きくできますので、西北西に設置しない場合よりも、kW単価は安くおさえることができたのではないかと思います。
一方で、北方向の屋根面に設置することで、近隣に反射光トラブルを起こしてしまうこともありますので、そちらの方が不安に感じてしまいます。
今回の設置が正しかったかどうかは、ご質問いただいた内容からだけでは判断できませんが、売電収入や電気代削減効果といった太陽光発電の導入メリットが設置に要した費用を上回りそうであれば、太陽光発電を設置したこと自体は正解だったと言えるのではないでしょうか。