ソーラーフロンティア24.5kWの配線図を見たところ、無駄があると感じるのですがいかがでしょうか
ソーラーフロンティア 24.5kWの配線図について業者より提案を頂いた24.5kWのシステムで、資料として頂いた配線図を確認したところ部分的に無駄な箇所があるように思いました。
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■機器類
○パネル / ソーラーフロンティア
SF170-S : 144枚
・公称最大出力 170W
・公称最大出力動作電圧 87.5V
・公称最大出力動作電流 1.95A
○パワーコンディショナ / オムロン
KP44M-J4 : 3台
・定格容量 4.4kW
・電力変換効率 95%
KP55M-J4 : 2台
・定格容量 5.5kW
・電力変換効率 94.5%
■配線(パワコン⇔パネル接続)
1.KP44M-J4
→SF170-S 3枚直列 × 8系統(4,095W)
2.KP44M-J4
→SF170-S 3枚直列 × 9系統(4,606.875W)
3.KP44M-J4
→SF170-S 3枚直列 × 9系統(4,606.875W)
4.KP55M-J4
→SF170-S 3枚直列 × 11系統(5,630.625W)
5.KP55M-J4
→SF170-S 3枚直列 × 11系統(5,630.625W)
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「1.」については、パワコンの変換効率を考慮しても定格容量に余裕があります。
「2.」~「5.」については、パネルの総容量がパワコンの定格容量を超えており変換効率も考慮すると勿体無いように思います。
CISパネルの特徴を生かし、多少パワコンに余裕を持たせた方が、20年間トータルでの売電量も増えるかと思いました。
パワコンが5台から6台へ増える分メンテナンス費用も先々掛かるかと思いましたが、4.4kWのパワコンを6台にした方が良いでしょうか?
※業者よりパワコン6台の場合で見積りを取りましたところ、差額は5万円のプラスでした。
アドバイスお願い致します。
ご質問ありがとうございます。
「配線図に無駄があるかどうか」とのご質問ですが、正直現在の情報ですとあるともないとも言えないのが現状です。
ただこれは誤解無きようにお伝えしなければならないのですが、「2.」~「5.」に関しては定格容量を超えているように見えますが、これは問題ありません。
むしろ4.4kWパワコン(KP44M-J4)の場合には、3直列で10系統設置できるというメーカーの基準がございますので、もう1系統接続できます。
定格容量をパネルの合計容量を超えていますが、170Wのパネルを接続しても170Wまるまる発電するわけではないからです。
詳しくは下記ご参照下さい。
パワコンの容量が太陽光パネルの容量を超えていますが問題ないのですか? »
「1.」に関しては、さらに2系統接続できますね。
4.4kWパワコン(KP44M-J4)の場合には、3直列で10系統、5.5kWパワコン(KP55M-J4)の場合には、3直列で12系統接続することができますので、これを考慮しますと、容量を最大限活かした構成であるとは言えません。
ただここからが産業用の設置で難しい所ですが、設置場所の制限がある場合にはパワコンへの最大設置をすることが最適でない場合があるのです。
大きな問題としては、太陽光発電の列どうしを電線でつなぐことによる手間が挙げられます。
野立て設置のケースですと、モジュールの列間隔が数メートルにもなります。
列を隔てて配線することになると、その線を埋設する必要がございます。
当然費用がかさみますので、それを避けてもっとも最適な配置を模索する必要があるのです。
ご質問で記載をしていただきましたシステム構成につきましても、費用と安全性とを考慮してこのようなシステムになった可能性もあると思います。
ただ仰る通りもったいないようにも思えますので、どのような理由で現在のシステム構成になったのか、理由を聞いてみるのがいいかもしれません。