太陽光発電の余剰電力は実際にどのように送電されているのですか?
余剰電力の売電についてです。
発電した電気を家で使い、余剰を売電するというふうにどこにも書いてありますが、実際はどうなのでしょうか。
価格はともあれ、電気的には、発電したものはとにかく送電し、家庭にあらたにもってくるのではないでしょうか。金額的には、発電した電気を家で使い、余剰を売電するという説明の方が分かりやすいので、このような説明なのではないでしょうか。
ある業者とオーディオ関係の専門的な方が
「発電したものはとにかく送電し、家庭へあらたに引いてくる。」
と自信をもって理論的に説明してくれました。
実際のところをお教えいただけるとありがたいです。
ご質問ありがとうございます。
「太陽光発電の余剰電力は実際にどのように送電されているのですか?」というご質問ですね。
難しい質問です、少し専門的な話になりますが回答させて頂きます。
まず大前提として電気は電圧が高いところから低い所へ流れます。
この大前提だけ頭に入れて頂けると、この後の説明が読みやすいかと思います。
実際にどのように送電されるかですが、結論から言うと「本当に余ったものだけ売電」しています。
なぜこのような事が可能なのかご説明いたします。
まず太陽光発電システムで発電した電気は電線に流れている電気より電圧が高く設定されています。
具体的に言うと発電した電気は101V±6V、電線に流れている電気が100Vです。
なぜこのようになっているかというと、発電した電気は通常とは逆の流れで、電線に流さなければいけないからです。
(逆潮流といいます)
この発電した高い電圧の電気はまず自宅の分電盤(ブレーカー)を通ってから、電線に流れていきます。
この分電盤を通る際に電圧が高いので、電線から買ってきた100Vの電気より強制的に優先して使われます。
そして家で使われずに余ったものだけが低い電圧で流れている電線に回り売電されるというわけです。
稚拙なご説明になってしまいましたが、ご理解頂けましたでしょうか…
いずれにしても余剰電力買取制度の文字通り、余った電気だけを売っています。