パワコンの容量が太陽光パネルの容量を超えていますが問題ないのですか?
業者さんの説明の中で疑問に思うことがあるので教えていただけますでしょうか。
「東芝の場合、6.5kWを変換するのにパワーコンディショナを4.0kWと3.0kWの二つ必要。」
「Panasonicなら、6.34kWを変換するのに外付けマルチパワコン5.9kWひとつで済む」
という説明を聞きました。
6.5kWを4.0kW+3.0kW=7.0kWのパワコンが必要というのは理解できます。
ですが、6.34kWあるのに5.9kWのパワコンで済むというのは理解できません。
どうしてひとつで可能なのか教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
「パワコンの容量が太陽光パネルの設置容量を超えているが問題ないのか?」とのご質問ですね。
パナソニックの6.34kWは公称最大出力244Wのパネルを26枚という事だと思います。
簡単に言うと、公称最大出力244Wというのが通常では考えられない恵まれ過ぎた状況を想定した出力だから問題ない、というのが理由になります。
つまり太陽光パネル1枚あたりで244Wも発電しないのです。
一番大きな要因としてパネルの表面温度があります。
公称最大出力はパネルの表面温度が25度を想定しています。
ですが、気温が25度ではなくパネル表面温度が25度ですので太陽光が直接当たると不可能な状況です。
ですからパンフレットの下の方に書いている細かい字で、温度によるロス率が記載されています。
パナソニックであれば、夏場は11.6%、春、秋で8.7%、冬で5.8%ロスをするとしています。
つまり涼しい冬でも6.34kWから5.8%はロスしますので、5.97kWとなります。
そしてさらにパネルからパワコンまでのケーブルでのロス、方角や屋根角度によるロスを考えるとパワコン容量の5.9kWをどんなに恵まれた環境、気候の時でも下回るので問題ないという判断になります。
それでもパナソニックはこの温度ロスがご説明があったと思いますが、他メーカーと比べて温度ロスが低いことが特徴ですのでとても良い商品だと思います。
(他メーカーですと夏場は20%、春秋で15%、冬で10%ロスします)
無事設置が完了し、たくさん発電する事を祈っております。