太陽光パネルの設置容量はパワコンの設置容量をどれくらい超えても大丈夫なのですか?
発電容量(設備容量)について質問です。
低圧50kWで設置する場合に、パネルとパワコンのいずれかの容量の規格が50kW未満なら可能とのことですが、現実的な問題として、
パワコン5.5kW×9=49.5kW
として太陽光パネルはどのくらいの容量まで可能でしょうか?
現在57kWや59.5kWの提案をされているので、よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
「太陽光パネルの出力値とパワコンの定格出力の関係」についてのご質問ですね。
パネルとパワコンのいずれかの容量の規格が50kW未満なら可能という認識をされていますが、実は少し違います。
5.5kW定格出力のパワコンを9台という設定ですが、これは太陽光発電システムを9つ作るという事を意味します。
つまり、9つのシステムそれぞれで太陽光パネルとパワコンの出力値の小さい方を採用するので、5.5kWパワコンで太陽光パネルは何kWまで設置できるのかという事を考えれば大丈夫です。
一般的なメーカーのパネルでは一番温度によるロスの少ない冬でロス率を10%としています。
さらにケーブルを含むその他のロスで5%を見込んでいます。
このロス率はそれぞれ別でかかるものですので、
(100%-10%)×(100%-5%)=85.5%
つまり、kW数の85.5%の出力があることになります。
そうなると太陽光パネル出力6.47kWの85.5%がパワコンに到達すると考えると5.53kWとなります。
つまり、全体で考えると5.5kWのパワコン9台分の容量49.5kWを85.5%で割り戻した容量57.89kWの太陽光パネルを設置しても大丈夫ということになります。
ただ上記の計算は真南を前提に考えていますので、パネル方位が東西にふれていたり、パネル角度が浅かったりとなればその分のロスが発生しますので、さらに設置できる太陽光パネルの容量は増えます。
59kWなどは1システムあたり6.55kWですので仮にパネルは真南を向いているという事であれば多少パネルの角度が浅くても、もう少し抑え目にしておいた方が良いのではと感じます。