太陽光発電のモジュール出力保証について教えてください
太陽光発電のモジュール出力保証が80%とは、何を基準に言っているのでしょうか。
- 工事完成後の出力検査時に対しての値
- メーカ基準出力値
それぞれの値は、各接続箱で測定した瞬間の
- 受光量
- 気温
- 太陽高
- 湿度
が違えば違う値を示すので、明確に80%以下かどうかは、判断できないのではないですか?
私は、電気保安の立場から言って「かなりあいまいな保証」と言わざるを得ないと考えています。
メーカーや販売店の倒産があれば保証はどうなるのでしょうか?
大陸産は再保険が掛けられているようです。
日本のシャープが20年後に存在する可能性はかなり低いのでは?
どうなんでしょうか。
ご質問ありがとうございます。
「太陽光発電のモジュール出力保証は、何を基準に言っているのでしょうか。」
とのご質問ですね。
まずは太陽光発電モジュールの出力保証の80%とは何を基準に言っているのかについてですが、工事完成後の出力検査時の値に対してではなく、パンフレット等に記載のある公称最大出力値に対してになります。
厳密には公称最大出力の90%に対しての80%となりますので公称最大出力値の72%となります。
仮に公称最大出力233Wのパネルの工場出荷時の出力検査時の値が240Wであった場合は72%の出力保証ですので、69.9%低下して初めてモジュール出力保証の対象になるという事になります。
またその太陽光発電モジュールの出力値が出力保証の対象になったかどうかの判断ができないのではという点についてですが、工場に持ち帰り検査をすれば正確にわかるようです。
しかし、疑わしい場合に都度そのようにするわけにもいきませんので、やはり発電量の目減りをチェックしていくという事になろうかと思います。
また太陽光発電メーカーや販売店の倒産があれば保証はどうなるのかという点についてです。
太陽光発電システムの機器保証やモジュール出力保証はメーカーが、工事保証等それ以外は販売店が責任を負っております。
それぞれの保証は、その責任主体が倒産等その責任を負えない状態となった場合は残念ながら意味をなさなくなるものです。
大陸産は再保険がかけられているという話はメガワットクラスのものに限られているのが、現状の話のようですので確認が必要かと思います。
そして日本のシャープが20年後に存在する可能性については正直わかりません。
ですが、そのようなリスクもある事を考慮して太陽光発電を導入する際にはメーカー選びをする必要があると思います。