太陽光パネルの直列の枚数が違う場合に昇圧器が不要のケースはあるのでしょうか?
とある施工業者で太陽光発電の導入を検討しております。
- モジュール:トリナソーラー 200w×60枚=12.0kW
- パワコン:三菱 4.0kW×3台=12.0kW
- 接続箱:三菱 3回路のもの(昇圧なし)×3台
でのシステム構成で見積があがっております。
パワコン1台あたりに20枚モジュールを接続することとなるのですが、私としては接続箱4回路のものでそれぞれ5枚直列だと電圧が均等なシステム構成が可能だと考えられるので、業者に接続箱の回路数を見直すようお願いしたところ、
4.0kWのパワコンには4回路の接続箱は使用できない。
3回路の接続箱で、7枚×2+6枚×1としてシステム構成を行ったとしても、6枚の回路を昇圧しなくても問題がないとの回答がありました。
私としては、それぞれの直列枚数が異なる場合には、昇圧が必要と認識していたのですが、本当に昇圧が必要ないのでしょうか?
どう考えても納得できませんので、専門家の立場でアドバイスいただきますようお願いします。
ご質問ありがとうございます。
「太陽光発電を三菱製パワコンで設置したが、業者の言う様に昇圧器は本当に不要なのか?」
とのご質問ですね。
今回の件に関しましては、昇圧は不要です。
こういったケースは他にも例がございます。
例えば東芝のパワコン(オムロン製)でも200Wのパネルの場合、
メインの直列枚数が6枚以上でその他の直列との枚数差が1枚の場合は昇圧器を入れる必要がありません。
250Wのパネルと比べて1枚あたりの電圧がそこまで高くないので、
枚数が1枚差であればパワコン内の機能で昇圧器なしでも電圧調整ができるという事です。
よって今回のケースも、同様に昇圧は不要であると考えられます。
ただ何も調整をしない場合と比べて多少の効率の低下は否めないと思いますが、
直列枚数に問題はありませんし、4回路の接続箱が使用できないとなれば致し方ないのかと思います。