太陽光を設置しました。パワコンの回路数・直列枚数は適切でしょうか?
先日、太陽光発電設置工事を実施しました。
メーカー:シャープ
太陽光発電パネル:NQ-195AC 18枚
パワコン:JH-40CD3P
パワコンのスペックとして、
- 最大入力回路数:3
- 太陽光発電パネル枚数:6~9枚
となっています。
設置作業中に業者が、太陽光発電パネルからパワコンへの入力回路数・パネル枚数をカタログで確認し、効率が良くなるようにとの理由で
- 入力回路数:2
- パネル枚数:9
で接続しました。(入力ケーブルは3回路分用意してありました)
で、今日カタログを見て気がついたんですが、パワコンの『入力対応の詳細』の注意書きに
”入力対応枚数の範囲内でも実使用時の太陽電池出力がパワコンの最大入力電力を超過した場合、超過分は電力変換されません。最大入力電力の1.25倍を目安に枚数を減らすことが、電力超過によるロス軽減に有効です。”と記載されています。
という事は、
- 入力回路数:3
- パネル枚数:6
でパワコンに接続した方が発電量が多くなったはずということですか?教えてください。
ちなみに、設置したシステムは3.51kWですが電力モニターの記録では何回かピーク発電量は4.0kWを出力しています。
ご質問有難うございます。
「業者のパワコンへの接続方法が最大入力電力を超えているが、
パワコンへの直列枚数・回路数は適切だろうか?」
とのご質問ですね。
結論から申し上げますと、
今回のパワコンとモジュールの場合の組み方としてはベストではないかと思われます。
今回のパワコン(JH-40CD3P)の1回路あたりの最大入力電力は1.6kWですので、
この状態で1つの回路に195Wを9枚繋ぐと1.755kWとなり、0.155kW超過しています。
ただパンフレットにも
「パワコンの最大入力電力の1.25倍を目安に枚数を減らすことが、電力超過によるロス軽減に有効です」
とあります。
パワコン(JH-40CD3P)の1回路の最大入力電力1.6kWの1.25倍は2.0kWですので、
この中に今回はおさまっていますので、問題はないと考えられます。
最大入力電力の1.25倍まで1回路にパネルを接続できるという事は、裏を返せば太陽光パネルの最大出力の8割位しか
パワコンには到達しないとメーカーが考えているという事になります。
(2.0kW×0.8=1.6kW)
これは実際そうでして、温度によるロス等もありますので
1回路あたりのパネルの最大出力値と同等の電力がパワコンまで到達する事はありません。
直列枚数は多い方が電圧の関係で少し発電量が多くなることもありますので、
その他の条件がわからない所はありますが、問題は無いかと思います。
パワコンの接続については、分かりにくい所があります。
私の知識の整理にもなりました。ご質問していただきありがとうございました。