6kwと9kwの太陽光発電で迷っています
業者に6kwで見積りとったのですが、最大で9kwほど設置できるということで、たくさん設置したほうが設置費用をより早く回収できると言われました。本当にそうなのでしょうか?
通常、システム容量を大きくした方がより早く投資回収することができます。それは、「より多く売電できる為」と「1kW単価を安くできる為」という2つの理由があるからです。
例えば、1kWのシステムで年間1,100kWh発電すると仮定し、太陽光発電による自家消費電力量が年間2,400kWhのご家庭の場合で考えてみます。
6kWのシステムは、年間6,600kWh発電し、そのうち2,400kWhを自家消費し、4,200kWhを売電することとなります。日中の電力単価を24円、売電単価を42円とした場合には、年間の経済的メリットは、234,000円となります。
一方、9kWのシステムは、年間9,900kWh発電し、そのうち2,400kWhを自家消費し、7,500kWhを売電することとなります。日中の電力単価を24円、売電単価を42円とした場合には、年間の経済的メリットは、372,600円となります。
仮に6kWのシステムと9kWのシステムの両方とも、補助金差引後の1kWあたり投資額を50万円とした場合、6kWのシステムの初期投資額は300万円、9kWのシステムの初期投資額は450万円となりますので、投資回収期間は、6kWのシステムの場合は12.8年、9kWのシステムの場合は12.1年となり、9kWのシステムの方が投資回収期間が短くなります。
さらに、9kWのシステムの方が、6kWのシステムよりも、1kWあたりの投資額を安くできることが多いため、仮に9kWのシステムの補助金差引後の1kWあたり投資額を45万円とした場合、初期投資額は405万円となります。したがって、9kWのシステムの投資回収期間は10.9年となり、6kWのシステムと比較して2年近く短くなります。