10年間で太陽光発電で元をとるにはいくらで設置すべきですか
10年間で太陽光発電設置費用分を稼ぐには、何kw程度をいくらぐらいで設置するのが理想ですか?
おおよそでいいので教えてください。
太陽光発電設置にかかる初期投資額の回収期間を算出するには、発電量のうちどれくらいの割合を売電できるか把握することが必要です。現在、余剰電力を42円/kWhという高い単価で買い取ってもらうことができるので、自家消費をできるだけ小さくし、より多くの電力を余らせて売電に回すことができれば、初期投資額の回収期間を短縮することができます。
太陽光発電の発電量はメーカーや設置条件、地域などにもよりますが、1kWのシステムで年間1,000~1,100kWhの発電量となります。仮に1kWあたり年間1,100kWh発電し、発電した電力すべてを売電できるという好条件の場合で考えてみると、1kWのシステムで年間46,200円の売電収入が見込めることになります。従って、10年間で初期投資額を回収するためには、1kWあたり462,000円以下の投資額に抑える必要があります。これは国の補助金しか出ない場合で考えると、補助金差引前の価格で1kWあたり510,000円以下で買う必要があるということになります。
上記の計算では発電した電力をすべて売電できるという仮定をおいていますが、実際にはすべて売電できるということはほとんどないと思います。システム容量が大きいと売電できる割合が大きくなりますが、システム容量が小さいと売電できる割合が小さくなります。ご自身の場合にどの程度のシステムを設置すれば、どの程度余剰電力として売電できるかを考えていただいた上で、上記の数値を参考にしてみてください。