東芝の太陽光発電をパワコン1台で4直列6並列という設計は可能なのですか
東芝のシステムを見積りしたところ、パネル24枚の接続方法が、A社は、4直列6並列で提案がありましたが、B社ではパワコン1台で、4直列6並列はできないと言われました。
どちらが正しいのでしょうか。
東芝の太陽光発電システムで、パワコン1台の4直6並列の接続は可能です。
仮に設置をご検討中の太陽光パネルが東芝の240Wが24枚だとすると、設置容量は5.76kWとなり、東芝のパワコンの最大容量である5.5kWを超えてしまいますが、東芝によると、実際の出力はパネルの温度や配線によるロスの影響で5.5kW以内に収まるので、設置は可能だとしています。
しかし一方で、パワコンの容量ギリギリで設置をすることを勧めない工事会社がいるのも確かです。
これには大きく2つの理由があります。
- 常に限界ギリギリで稼働している状態は、一般的に、機械の寿命を縮めたり、故障の原因になることがあるため、工事会社によっては設置を勧めない場合があります。
- 通常、公称最大出力の上下10%以内の出力であれば出荷できることになっていますが、東芝などの国産メーカーの中には、公称最大出力未満のパネルを出荷していないところがあります。そのため、実際に設置される容量は、公称最大出力よりも大きくなります。配線などのロスを差し引いても、パワコンの最大容量を上回ってしまい、その分ロスになってしまう可能性があるので、工事会社によってはギリギリでの設置を勧めない場合があります。特に、南面一面の設置の場合にはロスが大きくなる可能性があります。
パワコンの容量ギリギリの設置については、工事会社によって見解が様々ですので、「設置はできない」と言われたB社さんに、設置できない理由を聞いてみるとよいかもしれません。