実質0円で太陽光発電を付けられるというのはどういうことですか?
先日突然セールスの方が来まして、実質0円で太陽光発電を付けられますよと言って勧誘してきました。
あまりにもうますぎる話だと思ったのでやんわりと断ったのですがやっぱり気になってネットで調べてみたのですが、いろいろ出てきてよくわからなくなってしまいました。
セールスの方が言っていたのは、太陽光発電を付けても電気代の節約でローンの支払いは相殺できますよという事だったと思います。
いろいろな会社が「0円太陽光発電」という言い方で太陽光発電を販売していますが、その形としては大きく2つあります。
1つ目は、ソーラーローンを組んで設置をし、太陽光発電で得た売電分と電気代の節約分で、月々のソーラーローンの支払いを賄うことで、実質0円で太陽光発電が付けられるというものです。
2つ目は、金利の高い住宅ローンを低いものに借り換えることで出た差額分を、太陽光発電の導入費用に充てることで、実質0円で太陽光発電を付けられるというものです。
まず1つ目のソーラーローンの返済額を売電と電気代の節約で賄う、というものですが、こちらは契約をする前に設置容量や導入費用に基づいて発電量のシミュレーションを行い、月々の売電収入と電気代の節約額を算出し、ソーラーローンを賄えるかどうかを計算します。
この時の発電量シミュレーションや導入費用が適正なものになっていないと、実際の発電量と大きく差が生まれてしまい、ソーラーローン返済額を賄えなくなってしまうことがあります。
それを防止するために、複数社から見積もりをとり比較検討するなど、判断には注意が必要です。
自治体によっては、自治体の資金で太陽光発電を設置してもらい、月々のソーラーローンの返済額を電気代節約額と売電収入のみにする制度を実施しているところもあるようです。
そして2つ目の住宅ローンの借り換え時の差額で太陽光発電を導入する、というものですが、住宅ローンの借り換えと太陽光発電の導入は全く別のものです。
住宅ローンの借り換えは、契約中の住宅ローン金利が高い場合に金利の低いものに借り換えを行うことで、結果的に支払う金額を削減するもので、太陽光発電とは直接は関係ありません。
住宅ローンの借り換えと太陽光発電の導入を同じ会社で行えば、借り換えの際の手続きを行う手間が省けるメリットがあります。
太陽光発電と一緒に申し込むことで、借り換え手数料や太陽光発電の価格を割り引いてもらえる会社もあるかもしれません。
その一方で、住宅ローンの新しい契約先の選択肢が狭まったり、太陽光発電についても、他の販売会社との価格の比較ができないことや、複数のメーカーでの提案を受けることができず、適正な導入ができない可能性がある等のデメリットもありますので、注意が必要です。