テスラ蓄電池パワーウォールはいつ買える?実際に予約申し込みしてみました。
2019年10月15日、アメリカのEVベンチャーである「テスラ」が蓄電池「パワーウォール」を日本で販売する時期を2020年春と発表しました。
この製品、予約受付自体は数年前から開始されていましたが、いよいよ販売が近づいてきました。
(2017年に予約申し込みした際には、HP上に設置予定時期は2017年夏頃、と記載されていたという経緯はありますが、今回は製品発表会を開いての発表でしたので、本当に2020年春に販売開始するのではないかと思います)
ソーラーパートナーズの中村も既に予約申し込み済み、待ち望んでいた製品です。
この記事では
- テスラ蓄電池パワーウォールを実際に予約申し込みしてからの経緯
- テスラ蓄電池パワーウォールはいつ買えるのか
- テスラ蓄電池パワーウォールの価格
- テスラ蓄電池パワーウォール購入時の注意点
についてまとめてみました。
テスラのパワーウォールについておすすめな人、相場についてはこちら
テスラ蓄電池パワーウォールの予約申込
ソーラーパートナーズの中村と申します。
太陽光発電の専門家としてメディアなど多数出させて頂いていますが、マンション住まいだったので自宅にずっと太陽光発電がなくストレスを感じていました。
しかし2018年冬に念願の戸建てに引っ越しをしましたので無事太陽光発電が自宅にやってきました。
実はこの戸建て購入計画などまだ1mmも動いていない2017年3月9日(木)に、テスラの蓄電池パワーウォールの予約申込をしていました。
予約申込金として52,000円が即座に引き落とされました。
テスラ蓄電池パワーウォールをなぜ購入しようと思ったか
テスラ蓄電池パワーウォールが日本市場でも発表された2017年当時でも2年経った2019年現在においてもその性能・価格ともに図抜けており、これから間違いなく興味を持つ方が増えてくると思いました。
しかしテスラは直販しかなく、情報があまりに少ないため、これからソーラーパートナーズへの問い合わせが増えると思い、正確に対応したいと思ったのが購入予約をした一番の理由です。
その商品を知るには自分が買って体験するのが一番です。
2019年7月テスラ蓄電池パワーウォール契約
しかし2017年3月に予約申込をしてから2年間一切音沙汰がありませんでした。
予約申込金だけは即座に引き落とされましたが。
たまにテスラの電気自動車の案内が送られてくるだけで、蓄電池については予約申込をしたこと自体を忘れてしまう程でした。
2019年5月
ようやくテスラから連絡がくる
予約申込みをしてから2年2ヶ月経った2019年5月にようやくテスラより連絡がありました。
設置工事ができる時期は未定だが、未定でいいなら契約しましょうという案内でした。
2年2ヶ月待たされていなければ、何を言っているんだという内容ですが、人間不思議なものでこれだけ待たされていると連絡が来たことに喜んでしまっていますので、どんな要望でも受け入れてしまいます。
何回かのメールやり取りの後、電子署名による契約を2019年7月に結びました。
テスラ蓄電池パワーウォール設置予定時期は未定
上記にも書きましたが、契約条件に設置時期が未定であることを受け入れることが入っていますのでいつ設置してもらえるかはわかりません。
今の所2020年中にはというざっくりとした感じではありますが、そもそも予約申込した時にサイトに記されていた設置予定時期は2017年夏頃でしたのでもうここまで来たらあと2年位は平気で待てそうです。(その後2020年春に販売開始との発表がありました)
テスラ蓄電池パワーウォールの特長
蓄電容量が13.5kWhと大容量
パワーウォールの特長の1つ目はその蓄電できる容量の大きさです。
メーカー | テスラ | 長州産業 |
---|---|---|
名称 | パワーウォール | 蓄電池ユニット |
電気容量 | 13.5kWh | 6.4kWh |
寸法 | 横1150mm×縦753mm×厚さ147mm | 横406×縦640×厚さ165mm |
重量 | 114kg | 60kg |
設置場所 | 屋内外用 (床置き/壁掛け) |
屋内用 (床置き) |
参考までに長州産業の蓄電池と比較してみました。
現在日本で主流の蓄電池は、太陽光発電とセットで導入するハイブリッド型の蓄電池ですが、その蓄電容量は5kWh台~6kWh台ですので、2倍以上の大きさということがわかります。
さらに10台まで連結可能とありますので、最大で135kWhまで増やすことができます。
テスラ蓄電池パワーウォールの価格は?
パワーウォールの衝撃は何といってもその価格でした。
テスラが日本で蓄電池の販売を開始した頃に実際に設置をした時は、税込1,307,615円でテスラと契約を結びました。
その後2018年10月に価格改定があり、税抜990,000円別途およその設置工事代金として税抜400,000円~550,000円かかるという表示がありますので、あわせて税込みで1,501,200円~1,663,200円となります。
現在の最新の相場価格では、税込2,185,000円なので以前ほどの価格のインパクトはありません。
一般的な蓄電池の価格は?
現在の一番人気メーカーであるニチコンの9.8kWh蓄電池は、平均で201.2万円です。
ニチコンの仕入れが得意な会社であれば、180万円台で提案が出てくることもあります。。
少し乱暴な計算ですが、テスラが16.18万円/kWhだとすると、ニチコンが約18万円/kWhなので、いまだにテスラが安いという事実は変わりません。
ちなみに、「パワーウォール3」ではなく「パワーウォール」
今回日本で発売される製品には、当初「パワーウォール2」という製品名がつけられていましたが、いつからか名称が「パワーウォール」となっていました。
また、海外では、そろそろパワーウォール3が発表されるのでは、という噂もささやかれているようですが、今回日本発売が発表されたのは「パワーウォール3」ではありませんので誤解のないようにしてください。
テスラ蓄電池パワーウォールの注意点
注意点その1
補助金はもらえない
テスラ蓄電池パワーウォールの一番のデメリットだと思いますが、国や都道府県、市区町村の蓄電池補助金をもらうことはできません。
なぜならJIS規格など日本の補助金をもらうための製品登録基準を満たしていないためです。
国の蓄電池補助金をもらうための蓄電池製品登録基準はこちら
注意点その2
設置はできない可能性もある
テスラ蓄電池パワーウォールはJET認証という認証を受けていません。
このJET認証を受けていれば、電力会社との連系協議における性能確認試験などが省略されるのですが、テスラ蓄電池の場合は全て電力会社との個別協議になります。
個別協議なので、いざ設置したいとなっても協議がいつ終わるかわからないのと、最悪の場合協議が決裂し、設置不可という事もありえるということは知っておく必要があります。
注意点その3
壁掛け設置ではなく、架台設置
元々は壁掛け設置という案内だったのですが、テスラの蓄電池はかなり重く114kgあります。
日本の住宅の外壁ではこの重量は支えきれなかったらしく、エコキュートのようにコンクリート基礎を打ってその上に、ほんの少し傾斜のついている転倒防止金具を設置しそこに立てかけるような設置方法になります。
注意点その4
いつ設置してもらえるかわからない
今現在のテスラ蓄電池パワーウォールのサイトを見ても、設置可能時期の記載はありません。
それもそのはずで、2017年3月に申込みをした私の設置時期が2020年なのか2021年なのか判明しない状態ですので、今申し込んだ方の設置時期がわかるわけがありません。(製品発表会の予定通りにいけば2020年夏ごろです)
注意点その5
予約金9,999円が必要
2年後か3年後になるかわからないテスラ蓄電池パワーウォールですが、予約申込をしないことには何もスタートしません。
私が申し込んだ時は52,000円でしたが、今でも予約金は9,999円かかります。
サイト上でカード情報を入力して、予約申込をすると引き落とされます。
まとめ
私は仕事上、興味もあり、駄目でも多くの情報が取得できると購入しましたが、一般の方に全力でテスラ蓄電池パワーウォールを勧めるかと聞かれたら正直お勧めはしないと思います。
表記上は蓄電池の性能、価格は申し分ないのですが、なにぶんリスクが多すぎるため何かあった時の責任が取れないからです。
申込みをされる際は自己責任でお願いします。
蓄電池に関して、中立公平なお見積り、ご相談をご希望であればお気軽にご依頼ください。