エコな取り組みをしている企業はどこ?第20回環境経営度ランキング

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環境経営度ランキングの発表

日本経済新聞社が2017年1月23日に第20回環境経営度ランキングを発表しました。
環境経営度ランキングとは、温暖化対策や資源循環などの環境対策と、経営効率の向上の両立に取り組む企業を評価してスコア化し、そのスコアをランキングしたもので、1997年から毎年1回実施されています。
要するに『環境経営度ランキング』は、「環境に良いことをしつつ、うまく経営している会社のランキング」ということですね。

ランキングは製造業と非製造業とに大きく分かれています。

環境経営度ランキング
製造業トップ10(最高点500)

順位 昨年 社名 スコア
1 3 キヤノン 496
2 2 日産自動車 490
3 1 コニカミノルタ 482
4 8 デンソー 481
5 6 トヨタ自動車 479
6 16 富士フイルムホールディングス 476
7 7 パナソニック 475
7 28 富士通 475
9 12 三菱電機 473
9 19 大日本印刷 473

出典:第20回環境経営度ランキング|株式会社日経リサーチ


製造業の環境経営度トップはキヤノン

製造業の環境経営度ランキングトップは、プリンターやデジカメでお馴染みのキヤノンでした。
キヤノンでは、キヤノンのプリンターから排出する二酸化炭素をキヤノンが肩代わりしています。
つまり、キヤノンのプリンターを買ったお客さんは、そのプリンターから排出される二酸化炭素を自社で削減したものとして考えて良いわけです。

どうして、こんなことができるのでしょうか?

実は、キヤノンは、排出量取引制度を使って、お客さんのプリンターから排出される二酸化炭素を肩代わりしているそうです。
こういった、自社の製造面だけでなく、取引先まで含めた環境対策が高く評価され、環境経営度ランキングトップに輝きました。

排出量取引制度とは

排出量取引制度

国内排出量取引制度について p.3|環境省

排出量取引制度とは、あらかじめ国や企業ごとに排出枠を設定しておき、その排出枠を超えてしまいそうな場合、排出枠に余裕があるところから排出枠を買うことができる制度です。
決められた排出枠を超えてしまうと罰則が適用されるようにしておくことで、「排出枠を超えそうだから、どこかから排出枠を買わなきゃ!」となるわけです。
逆に、排出枠以内にしっかりと抑えられた企業は、余った排出枠を売ることができるので、メリットがあるわけですね。

排出量取引と似ている新市場『非化石価値取引市場』

非化石価値取引

非化石価値取引市場について p.11|経済産業省

実は、これと似たような制度を、再生可能エネルギー分野で作ろうという動きがあります。
それが、「非化石価値取引市場」です。
みなさんご存知のように、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーは、FIT制度(売電制度)によって買い取ってもらうことができます。
再生可能エネルギーは、エネルギーとして消費されれば、他の電源と何ら違いはありません。
しかし、再生可能エネルギーには、化石燃料を使わず地球に優しいというメリットがあるはずです。
このメリット部分をエネルギーとしての価値と切り離して、別個に取引できる市場が、「非化石価値取引市場」というわけです。
非化石価値に対してお金を出す企業が出てくれば、その分、FIT制度による国民負担を軽くすることもできますので、みんながハッピーになりますね。
非化石価値取引市場が実現すれば、ますます再生可能エネルギーの普及が進むことだと思います。

環境経営度ランキング
非製造業の業種別トップ3

環境経営度ランキングの話に戻りましょう。
さきほどは製造業について見てみましたが、今度は非製造業を見てみましょう。
非製造業は業種ごとにランキングされています。

▼小売り・外食
順位 昨年 社名 スコア
1 2 そごう・西武 395
2 1 イオンリテール 394
3 3 丸井 380
▼金融
順位 昨年 社名 スコア
1 3 リコーリース 393
2 1 SOMPOホールディングス 388
3 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 359
▼運輸
順位 昨年 社名 スコア
1 1 佐川急便 371
2 2 日立物流 358
2 3 京王電鉄 358
▼通信・サービス
順位 昨年 社名 スコア
1 2 NTTコミュニケーションズ 395
2 1 NTT西日本 392
2 3 NTTファシリティーズ 392
▼倉庫・不動産・その他
順位 昨年 社名 スコア
1 1 ヒューリック 382
2 2 東急不動産 347
3 3 イオンモール 291
▼商社
順位 昨年 社名 スコア
1 7 住友商事 391
2 2 三井物産 385
3 3 日立ハイテクノロジーズ 375
▼電力・ガス(平均点500)
順位 昨年 社名 スコア
1 2 大阪ガス 694
2 1 東京ガス 628
3 4 東邦ガス 592
▼建設業(最高点500)
順位 昨年 社名 スコア
1 5 積水ハウス 500
2 3 清水建設 485
3 2 大成建設 483

出典:第20回環境経営度ランキング|株式会社日経リサーチ

非製造業については、再エネに特に関係の深い建設業について少し解説したいと思います。

建設業トップは積水ハウス

建設業のトップは積水ハウスでした。

▼建設業(最高点500)
順位 昨年 社名 スコア
1 5 積水ハウス 500
2 3 清水建設 485
3 2 大成建設 483

出典:第20回環境経営度ランキング ‐株式会社日経リサーチ

積水ハウスは、2020年までに全新築戸建住宅におけるゼロエネルギー住宅比率を80%にするという目標を掲げ、エネルギー収支ゼロの住宅開発に力を入れています。

ゼロエネルギー住宅とは、省エネを徹底的に進めることでエネルギー消費の少ない住宅を作り、そこにエネルギー消費量を上回る太陽光発電システム等を設置することで、エネルギー収支をゼロにした住宅のことです。

国としては、「2020年までにハウスメーカー等の建築する注文戸建住宅の過半数でZEHを実現すること」を目標としていますが、積水ハウスはこれを上回るレベルでゼロエネルギー住宅の普及を進めよう<としているわけですね。

今後、新築戸建住宅の多くがゼロエネルギー住宅になっていくことを考えると、太陽光発電の活躍の幅は、ますます広がっていくことになりそうです。

環境は企業経営の柱の一つ

アメリカのトランプ新大統領は、オバマ前大統領が進めてきた気候行動計画を破棄することを発表しました。
パリ協定など、世界の動きに逆行する動きです。

しかしそれでも、環境対策が重要であることに変わりはありません。
アメリカの動きに惑わされることなく、世界の有名企業はこぞって環境に配慮した経営を進めていこうとしています。
今回の環境経営度ランキングでも、太陽光発電を工場に設置して自家消費する会社が増えていることが述べられていました。
消費者の環境意識も高まっている中、環境対策に逆行するような企業は、事業活動を続けていくことは難しくなることでしょう。

まとめ

環境経営度ランキングの上位企業の顔ぶれを見ると、一流企業が名を連ねています。
今後どの企業も環境対策を無視して企業経営をしていくことは、益々できなくなっていくでしょう。
パリ協定もこのような動きを強く後押しすることだと思います。

パリ協定についてはこちらの記事をご覧ください。

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環境経営を進める上で、太陽光発電ができることはまだまだたくさんあると思います。
私たちソーラーパートナーズも、微力ながら太陽光発電を通じて環境経営をサポートしていきたいと思います。
太陽光発電の有効活用にご興味のある方は、お気軽にソーラーパートナーズまでお問い合わせください。

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(2017年2月20日更新)

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