まぶしい!暑い!太陽光発電の反射光がトラブルの元?太陽光発電のデメリットを考察

かんたんに言うと…
  • テレビで報道された太陽光発電の反射光トラブルは報道の仕方に疑問を感じる
  • 北面に設置しない限り住宅用太陽光発電は反射光トラブルは起こりにくい
  • 裁判になった反射光トラブルでは損害賠償は認められなかったが問題ないわけではない
つまり反射光トラブルは滅多に起こらないが設置時に注意は必要と理解しておけば大丈夫です。

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『エコでもまぶしすぎるメガソーラー』憤懣本舗|MBS

Nスタ報道の「まぶしい!暑い!太陽光発電でトラブル」

ちょうど先週TBSのNスタという番組で太陽光発電システムの反射光の事が取り上げられていましたのでその報道に触れつつ、「反射光のリスク」について考察してみようと思います。

2014年12月2日10:06
Nスタで報道された映像は毎日放送(MBS)の番組「憤懣本舗」から取り上げられた映像です。
『エコでもまぶしすぎるメガソーラー』憤懣本舗|MBS

今回Nスタでやっていたのは、空地に設置した太陽光パネルの反射光が朝方部屋に差し込んできてまぶしいというものでした。

正直、今回のこの報道にはだいぶ悪意を感じます

朝方、日の出の時間帯に東から昇った太陽の光が太陽光発電システムの西側にある家に反射しているという内容です。
でもよく考えてみればわかるのですが、日の出の時間帯はそもそも直接光が部屋に射し込んでいます。

確かに以前よりはまぶしくなったのかもしれませんが、朝のわずかな時間帯の事象をとりあげて、 「太陽光発電はトラブルがたくさんある」
という報道の仕方は疑問を感じます。

住宅用太陽光発電システムで反射光の問題は起こりにくい

Nスタの報道は野立ての太陽光発電システムが住宅街の隣にできたという特殊な状況が引き起こしたものですので、住宅用では当てはまりません。

そもそも住宅用の太陽光発電システムでは反射光の問題は稀にしか起こりません。
同レベルの高さにある家同士であれば太陽光パネルの反射光は上空に向かうからです。

逆に住宅用での反射光の問題は、屋根の北面に設置してしまった場合に北側にある住宅に屋根から地上方向へ下がって反射してしまうケースです。

太陽光パネルを北面に設置した場合は反射光トラブルが起こりやすい

太陽光発電システムの反射光トラブル防止について|太陽光発電協会(JPEA)

北側設置太陽光パネルの反射光裁判

住宅用太陽光発電システムの反射光の問題がクローズアップされたのは、2013年3月に神奈川県の横浜で起きた裁判です。

「北面屋根に設置した12枚のパネルの反射光がまぶしい」と、
北側に位置する方がこの設置した方と工事を請け負った会社双方を相手取って裁判を起こしたものです。

一審の横浜地裁では太陽光パネルの撤去命令が下ったので、当時は業界でかなり話題になり、メーカーの北側設置への取り締まりも急に厳しくなったのを覚えています。

ところが実は控訴審の東京高裁の判決では、一審の判決が覆って損害賠償は認められないとする判決が出ています。
(一審が覆った、という報道はなぜかほとんどなされていません・・・)

なぜ反射光裁判の判決は二審で覆ったのか?

なぜ判決が覆って損害賠償は認められなかったのかと一言で言えば「受忍限度」を超えていないという事です。
要は、「我慢できる範囲のまぶしさですね」という判断です。

反射光裁判の判決が二審で覆った理由としては、

  • 反射光が他の屋根材と比べて相対的に強いというデータが出なかったこと
  • 反射光の射し込む時間が原審では一年を通して常に2時間~3時間と主張されていたものが実際は春秋で1時間、冬で30分、夏は当たらないという事が判明したこと
  • カーテンで対応できること

などから損害賠償は認められないと判断されました。

まとめ

勘違いしないでいただきたいのは、この裁判の判決をもって反射光の事は気にせず太陽光パネルを設置して良いという事では無い、ということです。

裁判の判決でも反射光がある事は認められており、あくまで「反射光の強さが損害賠償をするほどではない」という判断だっただけです。

メーカーは以前から北側屋根への設置は推奨しておりませんし、北向きに設置された太陽光パネルの発電量は、東西南の方角に比べて大幅に落ちる上、反射光のリスクもあります。
特別な場合を除けば、通常は北側屋根への設置はしません。
(※北面に設置すれば10kW以上になり、かつ、北側に反射光の被害を受ける可能性がある高層住宅が建たない場合等)

どうしても数枚設置する必要がある場合は、十分に周辺環境を確認し、日の射し込み具合を時間帯ごとに確認した上でご判断頂きたいと思います。

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(2017年2月20日更新)

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