【2024年】蓄電池の価格は今後安くなる?価格の推移や「今」買うメリットを解説
本記事は、
「太陽光発電はついてるけど、いつ蓄電池をつけるべきかなぁ」
「太陽光発電と一緒に蓄電池も今買うべきかなぁ」
「蓄電池って待ってたら価格が下がるのかなぁ」
という人に向けて、
・蓄電池の価格推移(蓄電池は今後やすくなるのか)
・蓄電池を「今」買うメリット
・設置費用を安く抑える方法&注意点
を分かりやすく解説しています。
蓄電池は今後安くなる?【蓄電池の価格推移】
2019年から固定買取期間が満了される方が出てきたことで、蓄電池の普及がより一層拡大しています。
そして、2024年現在、太陽光発電を設置されている方が新たに蓄電池を設置する場合だと、価格帯は110~260万円ほどです。
その中でも、180~200万円の蓄電池が多くの方に選ばれています。
※なお、太陽光発電と同時に蓄電池を導入する際は後述致しますが、上記の価格よりもお安くなります。
年々価格が安くなってきた蓄電池ですが、今後も同様に安くなるとは言えない状況になっています。
今後、蓄電池の価格が安くならない?
その理由の一つとして、リチウムやコバルトの価格が高騰が挙げられます。
高騰化している理由は、電気自動車(EV)にもリチウムやコバルトが使用されており、世界最大の自動車市場である中国で電気自動車(EV)の販売が急増しているためです。
車素材高騰、脱炭素の壁に 大手6社1兆円減益要因
自動車の環境性能を高めるのに使う素材価格が上がっている。車載電池に使うリチウムは1年で2倍以上になった。
銅なども含む原材料価格の上昇は、日本の自動車大手6社の今期の利益を1兆円引き下げる要因になる。「環境素材」は中期でも値上がりする可能性が指摘されており、脱炭素に向けたハードルの一つになる。…
もちろんメーカー様や販売店様も価格努力をしておりますし、今後どうなるかは現時点でははっきりとは分かりません。
ただ、待っていれば価格が下がるかというと、そう簡単には下がらないと予想されます。
蓄電池の設置は待つべきか、今買うべきか?
ケース1
太陽光発電とセットで買う場合
同時設置がオススメです。
後述致しますが、蓄電池は発電と同時設置のほうが圧倒的にお得です。
工事を1度にまとめることができますし、セット販売になり営業コストを抑えられ、結果として別々で導入するよりも安く導入する事が出来ます。
ケース2
太陽光発電設置済みで売電単価がもうすぐ下がる、または下がっている場合
なるべく早く導入されるのをオススメ致します。
理由は下記3点です。
①蓄電池の価格が上がらないという確信が無いから。
これまでにお伝えした通り、蓄電池の原材料が高騰化しております。
そして、リチウムやコバルトが電気自動車にも使われており、かつ枯渇資源です。
現在のところ、蓄電池メーカーや商社の努力で、ここ数年価格は上がっていませんが、
皆さんの身の回りのものが続々と値上げしているように、蓄電池も価格改定がある可能性があります。
②電気がもったいないから。
蓄電池設置を先延ばしにするとして、その間の電気が非常にもったいないです。
今まで高い売電単価で売ることができましたが、単価8円ほどにガクッと下がり、売電収入が下がります。
例えば今まで10年間の売電期間中、単価42円で10,000円/月ほど売電されていたとした場合は、売電期間終了後に単価8円に下がった後は売電収入が2000円/月以下まで下がります。
すなわち8000円/月ほど売電収入が下がってしまうのです。
10年の売電期間終了後すぐに蓄電池を設置せず、そのまま1年延期するだけで9万円以上売電収入が下がる計算になります。
確かに蓄電池を導入して、この下落分を丸ごとカバーするほど効果はありません。
しかしなるべく発電した電気の有効活用をするためにもご自宅の電気使用状況や発電状況に合わせた容量の蓄電池をご検討下さい。
③いつ停電が起きるかわからないから。
停電と言うのはいつ起きるか分かりません。
ずっと起きないかもしれませんが、もしかしたら近く起こるかもしれません。
その時に蓄電池があれば、普及するまで安心して暮らすことができます。
せっかく太陽光発電がついているのに停電時に活用できず、もどかしい思いをすることがないよう準備したいものです。
2019年9月に台風15号の影響で、千葉県を中心に大規模かつ長期間の停電が発生しました。
その際、「太陽光発電・蓄電池が実際どのように役に立ったか」を停電経験者にアンケート調査をしました。
停電時に困ることの一位は「冷蔵庫」でした。ご興味ある方はご覧ください。
太陽光発電と蓄電池はセットで買う方がお得?
蓄電池をあとから購入するよりも、太陽光発電と蓄電池を同時に購入する方が圧倒的にお得です。
ここでは、
- 太陽光発電と蓄電池セットの相場価格
- 太陽光発電と蓄電池は一緒に設置した方がお得な理由とメリット
- 太陽光発電と蓄電池を出来るだけ安く設置する方法
を分かりやすく解説しています。
蓄電池の設置にかかる費用の内訳
費用①システム費用
蓄電池システムそのものにかかる費用です。蓄電池ユニットやパワーコンディショナー、モニターや分電盤など、機種によって違いはありますが、蓄電池システムにかかる費用です。
費用②設置工事費用
蓄電池を設置する際にかかる工事費用です。
そのほか職人さんの工賃、各種手続きにかかる費用もこちらに入っているケースがあります。
蓄電池の設置費用を安く抑える方法
方法①
太陽光発電と同時設置をする。
これまでにお伝えした通り、蓄電池は太陽光発電と同時に購入されたほうが安いです。(太陽光発電を未設置の方向け)
方法②
必ず見積もりは比較する
太陽光発電もそうですが、蓄電池も比較しながらご検討されることをオススメします。
やはり訪問販売ですとかなり価格が高く、相場と大きく離れているケースがあります。
必ず複数社から見積もりをとって、しっかり比較検討しましょう。
方法③
自社施工の工事会社に依頼する
営業会社のように営業だけ行っている会社もあります。
この場合工事は下請けや別の工事会社が行うため、営業会社と工事会社両方分の利益がお見積りに載せられます。
しかも、工事で何かあっても、営業会社が責任を取るケースがあるため、無責任な工事会社は雑に工事を行うなんてこともあり得ます。2社分の利益が載せられているにも関わらずです。
それであれば、自分たちで営業も工事、アフターまで一貫して行う自社施工の工事会社から購入・設置頂いたほうが構造上安くなります。しかも自分たちが責任をもって工事を行ってくれます。
ソーラーパートナーズでは、自社施工の設置業者のみをご紹介しております。
また、加盟審査通過率9.8%(当社調べ)の厳しい審査基準を設けているので、安心して工事をお任せできる業者だけをご紹介しております。
方法④
自宅にあったスペックや容量の蓄電池を選ぶ
蓄電池もいろんな容量があり、停電対策としてのスペックも分かれております。
もちろん容量大きくスペックの高い蓄電池は魅力的ではありますが、価格も高くなってしまいます。
そのため、「どのくらいの容量がいいのか?停電時にどの電気を使用したいのか?」によって適切な蓄電池が変わってまいります。
どのくらい発電して、どのくらい自分たちが電気を使っているのか?
おおきくスペックの高い蓄電池は魅力ですが、自宅にあった適正な蓄電池選びをしましょう。
方法⑤
自治体からの補助金を確認する
自治体によっては補助金が出ているケースもあります。
基本的に補助金は年が経過するごとに補助金額が少なくなったり、条件が厳しくなったりします。また、年によって交付されている年と交付されない年があります。
以上5点になりますが、安ければ必ずしもいいのか?と言われますとそうでも無くて、施工やアフターに対する安心感を持たせるサービス面に費用が掛かっているケースが有ります。
是非、蓄電池設置するときの購入金額ではなく、今後長く蓄電池を安心して使用するための金額としてお考え頂ければと思います。
蓄電池を選ぶ際の注意点
注意点①
価格は適正か?
訪問販売をはじめとする営業会社は、どうしても営業費用が高額にかかったり、また不当に利益を上乗せしたりと相場から大きく離れるケースが多いです。
もちろん現地状況やサービス内容によっては、相場よりも高くなるケースもあります。
ただ、それは比較してみないことにはわかりませんので、理想としては3社ほどの会社からお話しを聞かれ、比較されながらご検討されることをオススメします。
注意点②
設置場所に問題ないか?
蓄電池はどこでも設置できるものではありません。
スペースや設置環境によって、このスペースには設置できるできない場合があります。
屋外型や室内型、屋外室内両方対応できるタイプなど、機種によって異なります。
契約後、いざ工事となった際に思ったところと異なる場所に設置されるということが無いよう、お見積りの段階で設置場所についても確認されることをオススメします。
注意点③
工事やアフターサービスなど安心感も含めて検討する必要がある。
蓄電池選びというのはどの蓄電池にするかだけでなく、今後どの会社と付き合っていくのか?というのも重要なポイントです。
価格が安いというのは確かに魅力ポイントです。
ですが、蓄電池も長く使うものになりますので、必ず安心感も含めてご検討下さい。
「価格が安い=工事が雑、会社運営に難あり」ということも充分考えられます。
今後お付き合いする会社選びでもありますので、単に価格が安いから、だけでなく工事やアフターサービスなど安心感も含めて検討する必要があります。
是非、サービス面やこの会社はどういう会社なのか?も含めお話しを聞かれることをオススメ致します。
まとめ
「待てば安くなるではないか?」と質問を頂くことは本当に多いです。
お伝えしました通り待てば安くなることは考えにくく(もちろん分かりませんが)、また、今導入するほうが安心感や電気の有効活用の面からも非常にオススメです。
とはいえ蓄電池は太陽光発電と相性がある点が非常に大切になります。
確かに相性が悪くても設置自体は可能なケースも多いですが、とはいえ相性の悪い蓄電池を設置しますと太陽光発電が壊れたり、発電出力が下がるリスクが非常に高いです。
ソーラーパートナーズでは、お客様の設置目的や希望条件を踏まえ、ご自宅の状況や設置済み太陽光発電の確認をしたうえで最適なプラン・最適な工事をする企業様をご紹介しております。
太陽光発電・蓄電池の設置に関する疑問点や不安な点、お見積りなどのご相談は、ぜひソーラーパートナーズにお問い合わせください。