東京ガスの太陽光発電 新プラン「あんしんWでんち」って何?月々の利用料やメリットについて徹底解説
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
- 「あんしんWでんち」の特徴と注意点
- メリットデメリットや、実際はお得なのかどうか
について解説します。
この記事を読むと、「あんしんWでんち」を検討する際に注意するポイント、検討の仕方がわかる内容になっています。
ぜひチェックしてみてください。
「あんしんWでんち」とは東京ガスの初期費用0円サービス
東京ガス株式会社が運営している、初期費用0円の太陽光発電と蓄電池セット導入のサービス名が「あんしんWでんち」です。
太陽光発電システムだけ、蓄電池システムだけのサービスはありません。
太陽光発電システム、蓄電池ともにネクストエナジー製(商品名:iedenchi-hybrid)を採用しており、太陽光発電の設置容量は各家庭によって変わってきますが、蓄電池容量は10.24kWhの全負荷タイプです。
ネクストエナジーの蓄電池(iedenchi-hybrid)はこちらで解説しています。合わせてご参考ください。
「あんしんWでんち」4つのコース
初期費用0円、30万円を先払いするコース、10年契約と15年契約がありますので、その組み合わせで合計4つのコースが用意されています。
コース | 月額料金 | |
---|---|---|
1 | 初期費用0円/10年契約コース | 17,900円 |
2 | 初期費用0円/15年契約コース | 11,900円 |
3 | 初期費用30万円/10年契約コース | 14,900円 |
4 | 初期費用30万円/15年契約コース | 9,900円 |
内容はいわゆる昔からある屋根貸しと呼ばれるもので、自分で買って太陽光発電&蓄電池システムを設置するのではなく、自宅の屋根を東京ガスに貸すというものです。
自分で設置するわけではないので初期費用はかかりませんが、月々の利用料がかかります。
月々の利用料が発生するのは当初10年間か15年間で、延滞なく利用料を払いきったあとは、太陽光発電&蓄電池システムが無償譲渡される仕組みになっています。
「あんしんWでんち」のメリット
「あんしんWでんち」の一番のメリットは自分で買って設置するのではないので、工事代なども含めて初期費用が一切かからないということです。
太陽光発電システムと蓄電池をセットで購入するとなると、安くなってきたと言っても200万円をくだることはありません。
費用を用意していなくても、太陽光発電&蓄電池システムが初期費用0円で設置できるのが一番のメリットです。
※30万円先払いコースの場合は初期費用がかかります。
「あんしんWでんち」のデメリット
太陽光発電システムが発電した電気は自宅で優先的に利用でき(電気代削減)、使いきれず余った電気は電力会社へ売ることができます(売電収入)。
電気代の削減と売電収入の2つが太陽光発電システムを導入する2大メリットになるわけですが、「あんしんWでんち」ではこの2つのメリットは受けることはできません。
さらに別途、月々の利用料金を払う必要があります。
「あんしんWでんち」は初期費用を0円で太陽光発電&蓄電池システムを設置してもらう代わりに、月々の利用料金を10年間か15年間支払わなければならないことがデメリットです。
「あんしんWでんち」と同時に自分で購入するケースも比較して検討したいという方は、お気軽にご相談ください。
「あんしんWでんち」の注意点
太陽光発電システムは設置できる太陽光パネル枚数が多くなればなるほど、発電量は大きくなりますので導入メリットも比例して大きくなっていきます。
同時に設置できる太陽光パネル枚数が多くなればなるほど、パネル以外の機器負担の割合が減り、太陽光発電システム全体としては割安になっていきます。
「あんしんWでんち」運営側(東京ガス株式会社)としては、無料で設置してあげる代わりに月々の利用料金と売電収入を得て収益をあげる仕組みですので、太陽光発電システムは大きければ大きいほど有難いということになります。
逆を言えば基準の設置容量に満たない場合は、「あんしんWでんち」を利用することはできません。
実際に利用できるかどうかは、申込後の現地調査を経て決定されます。
「あんしんWでんち」と自分で買う場合の費用比較
ネクストエナジー太陽光発電システム(設置容量6kW)+蓄電池(10.24kWh)をモデルケースとして、「初期費用0円、10年契約コース」と「自分で買った場合」の比較をしてみたいと思います。
「あんしんWでんち」の場合
初期費用0円、10年契約コースの場合は月額料金が17,900円ですので、計算すると10年で2,148,000円になります。
17,900円/月×12か月=214,800円/年
214,800円/年×10年=2,148,000円
太陽光発電システムを購入した場合
では自分で買った場合はいくらで買えるかというと、相場価格でおよそ2,750,000円です。
※相場価格は、ネクストエナジーの、太陽光発電(NER660M320)+蓄電池(10.24kWh)、工事代込みで算出
これだけを見ると、「あんしんWでんち」に申し込んだ方がお得なような気がしますが、上記は太陽光発電システムのメリットを一切考慮していない状態での比較ですので、あまり意味がありません。
「あんしんWでんち」で月額利用料を払うのと、自分で買うのはどっちがお得?
太陽光発電システムは、
①発電した電気を自宅で消費することによる電気代削減メリット
②自宅では使い切れず余った電気を電力会社に売ることによる売電収入メリット
の2つのメリットがあります。
「あんしんWでんち」では、この2つのメリットは得ることはできません。
太陽光発電システムで発電した電気のうち自宅で消費する分については、月額利用料とは別に太陽光発電サービス料金として28.3円/kWhを払う必要があります。
これはおよそ普通のご家庭の電気代単価と変わりませんのでマイナスではありませんが、プラスのメリットはないということです。
また自宅で使いきれず余った電気の売電収入は東京ガスに入りますので、こちらもプラスのメリットはありません。
太陽光発電システムを購入した場合
しかし自分で買った場合はこの2つのメリットを得ることができます。
電気代の削減メリットは年間で52,430円、売電収入は年間で87,780円、合計すると年間で140,210円、10年間で1,402,100円となります。
太陽光発電と蓄電池の購入費用:2,750,000円
そして、発電した電気のうち30%を自宅で消費、70%を売電として計算。
①電気代削減メリット:52,430円/年
②売電収入メリット:87,780円/年
①52,430円+②87,780円=140,210円/年
140,210円/年×10年間=1,402,100円の金銭メリット
つまり自分で買った場合は2,750,000円がかかりますが、10年かけて1,402,100円の金銭メリットが発生しますので、差し引きは1,347,900円の支払いとなります。
あんしんWでんちでは、10年間で2,148,000円。
自分で買った場合は、10年間で1,347,900円。
ですので、あんしんWでんちがお得か、自分で買って設置した方がお得かは、自分で買った方がお得ということになります。
先払い30万円コースにすると、10年での総支払額は2,088,800円となりますので、まだそちらの方が良いですが、どちらにしろ自分で買った場合の方が大幅にお得になります。
「あんしんWでんち」で月額利用料を払うのと、自分でローンを組んで買うのはどっちがお得?
上の計算は現金一括支払いで買った場合との比較でしたので、今度は自分で買う場合もソーラーローンを組み月々の支払いにした場合は、どちらがお得になるのかを計算してみたいと思います。
10年支払いの場合、月々の返済額は25,303円、年間で303,636円、10年総返済額が3,036,390円となります。
太陽光発電と蓄電池の購入費用:2,750,000円
金利2.0%で10年支払いの場合、返済額は25,303円/月
303,636円/年×10年=返済総額3,036,390円
先ほどの2つのメリット1,402,100円を差し引くと、10年間の実質支払額は1,634,290円です。
あんしんWでんちでは10年間で2,148,000円ですので、ローンを組んで買った場合でも、やはり大幅に自分で買った場合の方がお得ということになります。
まとめ
東京ガス株式会社が提供する、初期費用0円サービス「あんしんWでんち」について解説しました。
結論としては自分で買った方がお得ということなのですが、それでも初期費用がかからないというのはやはり大きなメリットですので、何かしらの理由でローンの審査が通らなかった方にはオススメです。
またあんしんWでんちのサイトで自分で買った場合との比較表で使われている購入金額が340万円とかなり高額になっています。
それでも自分で買った方がお得になるのですが、この金額をローンを組んで買った場合はいよいよあんしんWでんちに軍配が上がります。
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「あんしんWでんち」と同時に自分で購入するケースも比較して検討したいという方は、専門のアドバイザーがおりますので、まずはお気軽にご相談ください。