【2025年】家庭用蓄電池メーカー比較15社ランキング◇専門家監修|メーカーシェアと人気商品を一挙解説!

結論:2025年上半期で家庭用蓄電池で一番人気のメーカーはニチコンです。
ただし、商品別のランキングでは長州産業の12.7kWhが一番人気となりました。
<<本記事のデータは2025年3月に更新しました。>>
2025年も過去1年のデータを元に、家庭用蓄電池の人気ランキングを発表します。
今年からは、太陽光発電が既についている家庭と、太陽光発電を一緒に設置する家庭を別々に集計したので、自宅の状況に合わせて参考にしてみてください。

近年の人気蓄電池の傾向としては「大容量」「ハイブリッドタイプ」「全負荷型」という共通点がありました。
2025年のランキングの特徴は、これまで以上の「大容量」人気に加え、「保証」を考慮して検討している方が大きく増えているようです。
ほとんど全てのメーカーが「大容量」「ハイブリッド」「全負荷型」というポイントを押さえた商品を展開しているため、今後は「保証」や何か新しい新機能などの別の要素への注目が高まりそうです。
しかし、忘れてはいけないのが「価格」です。
同じ商品を購入する場合でも、どの販売工事会社から購入するかによって価格は大きく変わってきます。
蓄電池を後悔なく導入したいなら下記の3つの点を必ず押さえておいてください。
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本記事では比較検討の材料として頂けるように、蓄電池メーカー選びの要点を整理しながら各蓄電池メーカーをランキング形式でわかりやすくまとめてみました。
ランキングは確認せず、各メーカーの要点だけ知りたい方は下記一覧からご確認ください。
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家庭用蓄電池メーカーランキング
今年の人気メーカーも3年連続でニチコンが首位を獲得しました。
ニチコン
2022年から2024年の人気No.1メーカー。
全価格帯、容量、機能を網羅するような幅広いラインナップが特徴で、蓄電池とV2Hを組み合わせたトライブリッドシステムを世界に先駆けて開発した実績を持つ。
長州産業
太陽光発電・蓄電池の国内老舗メーカーで、
直近数年は太陽光発電のメーカーとしては圧倒的1位の人気。また、太陽光発電と同時に蓄電池を設置する場合は長州産業の人気が圧倒的に高い。
長府工産
初めてランキング入りしたメーカー兼商社。商社としては給湯器、太陽光発電、蓄電池などの住宅設備関連の機器を扱っている。太陽光発電や蓄電池の業界では高い知名度を誇る商社。
家庭用蓄電池商品別ランキング
昨年10kWh弱の商品が人気を博していましたが、今年はより大容量な商品が人気となりました。今年から長府工産14.9kWhが大きく導入数を伸ばしてランキング入りしています。
長州産業12.7kWh
長州産業12.7kWh | |
---|---|
型番 | CB-LMP127A |
蓄電容量 | 12.7kWh(実効容量11.4kWh) |
サイズ | 681×909×334mm |
重量 | 132kg |
保証期間 | 15年 or 20年 |
全負荷・特定負荷 | 全負荷/特定負荷 両方対応 |
今年は長州産業12.7kWhが一番人気となりました。ここ数年の人気の要素「大容量」「ハイブリッドタイプ」「全負荷型」を全て備え、加えて今年のポイント「保証」という点でも20年保証が選択可能な点から隙のない商品です。
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長府工産14.9kWh
長府工産14.9kWh | |
---|---|
型番 | ESS-T3XCK (ES-T3MCK+ES-T3XCK) |
蓄電容量 | 14.9kWh(実効容量12.9kWh) |
サイズ | (592×436×332mm)×2台 |
重量 | 67kg×2台 |
保証期間 | 15年 有償で20年 |
全負荷・特定負荷 | 全負荷 |
2位は長府工産の14.9kWhで、ニチコンのOEMの商品です。1位の商品と同じく「大容量」「ハイブリッドタイプ」「全負荷型」に加え「保証」が20年まで延長できます。元々人気が高かったニチコンと同じ商品で保証年数を延長できるとなれば人気が出るのも納得です。
>長府工産14.9kWhの見積りを取ってみる
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オムロン12.7kWh
オムロン12.7kWh | |
---|---|
型番 | KP-BU127-B |
蓄電容量 | 12.7kWh(実効容量11.4kWh) |
サイズ | 681×909×334mm |
重量 | 132kg |
保証期間 | 15年 |
全負荷・特定負荷 | 全負荷/特定負荷 両方対応 |
3位はオムロンの12.7kWhです。この商品は1位の長州産業12.7kWhと全く同じ商品で、異なる点は20年保証が選択できないことです。しかし、OEM元のオムロンブランドでも3位に入るほどの人気なので、商品としての魅力は申し分ありません。また、上記項目では書いていませんが、単機能タイプとして設置してからハイブリッドに切り替えることができるため、太陽光発電の機器保証年数が残っている方にとって設置しやすいのも魅力です。
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設置目的や条件によって最適なメーカーや製品は異なります。
詳しくは専門アドバイザーにご相談下さい。
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(太陽光発電と同時に設置する場合)
家庭用蓄電池メーカーランキング
蓄電池を単独で選ぶ場合と異なり、太陽光発電と同時設置の場合のランキングは、太陽光発電メーカーに大きく左右されます。
それでも、長州産業は太陽光発電メーカーとしても最も人気が高いため、半分近くのシェアを占めることになりました。
また、蓄電池単独のランキングにはいなかったQセルズは、最近太陽光発電で人気を取り戻しつつあるため、蓄電池でもランキング入りしているのが特徴的です。
家庭用蓄電池商品別ランキング
太陽光発電とセットの場合でも、長州産業12.7kWhの人気は衰えません。
市場を代表する商品といえると思います。
また、太陽光発電と同時設置する場合の特徴として、長州産業16.4kWhの大型の蓄電池がランキングに顔を出しています。
今までここまで大きな蓄電池がランキングに入ることはありませんでした。
実際に集計してみると、太陽光発電を同時設置したときの方が蓄電池の容量は大きくなる傾向にあるようです。
蓄電池メーカー選びのポイントは3つ
蓄電池のメーカーを選ぶ際に考えるポイントは以下の3つです。
- パワーコンディショナーの交換をするか
- 設置場所をどこにするのか
- 停電時にどのような使い方をしたいか
ポイント1
パワーコンディショナーの交換をするかどうか
卒FIT対象の方は、少なくとも太陽光発電システムを設置してから10年が経過しています。
蓄電池を検討している方500人にアンケートを取ったところ、3割の方が過去にパワーコンディショナーが故障し交換をしていました。
逆に考えれば、7割の方はいつ壊れるかわからないパワーコンディショナーがあると言えます。
そして新たに設置する蓄電池にもパワーコンディショナーが必要です。
今は太陽光発電と蓄電池を1台で両方対応できるハイブリッドパワーコンディショナーがありますので、このパワーコンディショナーを使用した蓄電池システムを一般的にハイブリッド型蓄電池と言います。
太陽光発電のパワーコンディショナーは交換せず、別途蓄電池用のパワーコンディショナーを設置するタイプを単機能型蓄電池と言います。
最近の市場の傾向としては、ハイブリッド型の人気が高まっていますが、まずは自宅の環境に合わせて、パワーコンディショナーを蓄電池購入と合わせて交換してハイブリッド型蓄電池にするのか、交換せず単機能型蓄電池にするのか、これが1つめのポイントになります。
ポイント2
設置場所をどこにするのか
蓄電池をどこに設置するのかは2つの観点から非常に重要です。
1つはその大きさを設置するスペースがあるかどうかです。
大きいものでは本体重量で250kg以上にもなり、エコキュートの貯湯タンクほどの大きさにもなります。
当然このクラスは屋外設置になるのですが、屋外にそのスペースがない場合は屋内設置ができる蓄電池を選ぶ必要があります。
またスペースと別にどこに設置するのかが大事なのは、気温と蓄電池の問題です。
各メーカーの蓄電池が耐えられる高温はほぼ40℃と横ばいなのですが、低温が-20℃~0℃までと幅広く、気温が低いエリアでは屋内・屋外兼用の蓄電池であれば低温対策で屋内に設置しなければならなくなりますし、そもそも屋外設置専用蓄電池では冬場の低温を耐えられないとなれば別の屋内設置が可能な蓄電池を選ばななければなりません。
例えば、ダイヤゼブラの4.0kWhの蓄電池は屋外設置で動作温度は0℃~40℃。
オムロンの6.5kWhの蓄電池は屋内設置で動作温度は‐10℃~40℃となっています。
ポイント3
停電時にどのような使い方をしたいか
2018年の北海道大停電、2019年の千葉県長期停電、台風19号の未曽有の被害もあり停電の辛さが全国に報道された事から蓄電池需要は高まっていますが、実際に停電になった際にどのような電気の使い方をしたいのかで選ぶべき蓄電池は全く変わってきます。
蓄電池時の電気利用で考えるべき点は以下の3つです。
- エアコンなど200V電源を必要とする大型家電を使用したいかどうか
- 同時に使える電気使用量がどのくらい欲しいか
- 家全体を使えるようにしたいか、特定の場所だけ使えるタイプで問題ないか
1. 200V電源を停電時に利用するかどうか
200V電源を使用している電化製品の代表例は、リビングなどで使っているエアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートです。
当然ながら200V電源を利用するエアコンなどは消費電力も大きいため、どのくらいの蓄電容量にするかを考える以前に、そもそも停電時に200Vを使うかどうかを決めておく必要があります。
エアコンでも子供部屋などで使われている6畳用などのエアコンは100V電源なので、エアコンを停電時に使用したければ200V対応にしなければならないというわけではありません。
2. 同時に使える電気使用量をどのくらい欲しいか
蓄電池の容量がどれだけ大きくても、同時に使える電気量は限りがあり、各メーカー、各機種によって違います。
停電時はなるべく少なく利用して、電気利用を長続きさせようと考えるのであれば同時利用量はあまり気にする必要はありません。
逆に停電時もなるべく普段と変わらない生活をしたいということであれば、蓄電池の容量だけでなく、この停電時にどれだけ同時に電気を利用できるかという指標を気にする必要があります。
1500W~5900Wまでと各メーカーの機種でかなり幅がありますので、下にまとめている表でご確認ください。
3. 全負荷型蓄電池か特定負荷型蓄電池か
停電時に家全体を使えるようにする蓄電池を一般的に全負荷型、停電時は特定の電源だけ使える蓄電池を特定負荷型と言います。
全負荷型は家全体をカバーできる仕様の蓄電池ですので、必然的に蓄電容量は大きい傾向がありますが、蓄電容量が大きくても特定負荷型のものもありますので注意が必要です。
200V電源や蓄電容量の項目と同じで、結局は停電時にどのような生活をしたいのかどうかがポイントです。
「とにかく普段と変わらない生活を送りたい」と思うのならば全負荷型。
「特定の部屋の照明と、冷蔵庫、テレビが見ることができる程度でよい」ということであれば特定負荷型、ということになります。
ちなみに、昨年一年間の全負荷型と特定負荷型の人気を集計したところ下記のようになります。
家庭用蓄電池のおすすめメーカー一覧
シャープ
言わずとしれた住宅用太陽光発電システムの国内累積販売台数1位のメーカー。
2006年までは太陽光パネルの生産量で世界1位でした。
グローバルな競争で世界1位は譲り渡したものの、国内住宅用市場では累計87万世帯に普及しています。
卒FITを迎える家庭の太陽光発電システムの圧倒的トップシェアであるため、そのままシャープで蓄電池を設置してもらうべく、蓄電池販売にも力を入れています。
特徴は単機能型蓄電池は用意せず、すべてハイブリッド型蓄電池に絞っていることです。
シャープはいまだ全国に強力なシャープ特約店がありますので、パワーコンディショナーの10年保証が切れるご家庭に、パワコン交換とあわせて蓄電池を提案する形でシェアを伸ばしています。
蓄電容量は6.5kWh、7.7kWh、9.5kWh、13kWh、15.4kWhと非常にバランスの良いラインアップになっており、さすがの商品展開です。
卒FIT対象者のシャープ太陽光発電システムの設置シェアが圧倒的なため、以前は不要なクレームを避けるため卒FIT未満の他メーカー太陽光発電システム設置者に対しての販売は行っておりませんでしたが、2022年から他メーカーでも設置許可が出るようになりました。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
JH-WB1921 | 6.5kWh & 13kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 10年(有償で15年) |
JH-WB2021 | 9.5kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット/トライブリッド | 〇 | 10年(有償で15年) |
JH-WB2421 | 7.7kWh & 15.4kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット/トライブリッド | 〇 | 10年(有償で15年) |
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ニチコン
家庭用蓄電池の国内累計販売台数1位のトップメーカー。
2012年度から始まった大型補助金をきっかけとして第一次蓄電池ブームにおいて、同じ京都市に本社を構える京セラとタッグを組み、ニチコンの蓄電池は京セラブランドと京セラFCの営業力によって市場を席捲しました。
ただしその際は、ブランド名はあくまで京セラであったため業界内においてのみ知る人ぞ知る蓄電池メーカーでした。
最近は、「ニチコン」ブランドを前面に出し、ネットでの販売などにもチャレンジするなど、最大手であるにも関わらず先進的な取り組みをしています。
そのラインアップはさすがの充実ぶりで、トライブリッドにも切り替え可能な4.9kWh~14.9kWhのハイブリット蓄電システムだけでなく、家庭用蓄電池としては最大容量である16.6kWh単機能型蓄電池と圧倒的です。
また電気自動車と自宅の電気系統をつなぐシステム、V2Hを世界で初めて開発したのもニチコンです。
今ではV2Hはもちろん、さらに蓄電池も組み合わせたトライブリッド蓄電池システムも発売しています。
単機能型蓄電池、ハイブリッド型蓄電池、トライブリッド型蓄電池と他の蓄電池メーカーとは一線を隔すラインナップを揃える蓄電池メーカーです。
型式 | 容量 | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
ESS-T3S1 | 4.9kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
ESS-T3L1 | 9.9kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
ESS-T3M1 | 7.4kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
ESS-T3X1 | 14.9kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
【新】ES-E1M1 | 7.7kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
【新】ES-E1L1 | 9.7kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 |
【酷寒地対応】 ESS-H2L1 |
12kWh | 全負荷 | ハイブリッド | 〇 | 15年 | 【酷寒地対応】 ESS-U2LS |
12kWh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 15年 |
ESS-U4X1 | 16.6kWh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 10年(有償で15年) |
ESS-U4M1 | 11.1kWh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 10年(有償で15年) |
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長府工産
長府工産は、住宅設備系の商社兼メーカーです。
実は長府工産のブランドで販売している蓄電池は、上で紹介したニチコンのESS-T3シリーズの7.4kWhと14.9kWhをOEMと全く同じものです。
しかし、最近ニチコンではなく、あえて長府工産を選ぶ方が急増しています。
理由は、保証年数の長さです。
同じ商品をニチコンブランドで購入する場合、無償の15年保証が付きますが、長府工産ブランドだと無償15年保証に加えて、有償で保証を5年延長することができます。
市場での存在感を高めている長府工産ブランドの商品には今後も注目です。
型式 | 容量 | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
ESS-T3MCK | 7.4kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 (有償で20年) |
ESS-T3XCK | 14.9kWh | 全負荷 | ハイブリッド/トライブリッド | 〇 | 15年 (有償で20年) |
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オムロン
一般的にはオムロンは体温計が身近なのでヘルスケアの企業に思われがちですが、太陽光発電業界では国内シェアで約40%を占めるパワーコンディショナーメーカーと認識されています。
海外メーカーはもちろん、国内でも多くの太陽光パネルメーカーがオムロンのパワーコンディショナーを使用しています。
そこから蓄電池の展開が始まっており、一番の特徴は何といっても世界最小・最軽量サイズのコンパクト設計である点です。
加えて単機能・ハイブリッドを設置後に切り替えることができるため、結果として高い柔軟性を備えたお客様に提案しやすい商品として業界内でも非常に人気です。
ラインナップは屋内・屋外両方に対応した6.5kWh、9.8kWh、16.4kWhと、サイクル数などの性能が上がった屋外専用の6.3kWh、12.7kWhがあります。
太陽光メーカーにパッケージ商品としても採用されているため、太陽光発電システムと合わせて導入されている数が多いことも特徴です。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
KPBP-Aシリーズ | 6.5kWh & 9.8kWh & 16.4kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能/ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 15年 | 屋内・屋外対応 サイクル期待寿命11,000回/単機能全負荷型は無し |
6.3kWh & 12.7kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能/ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 15年 | 屋外専用 サイクル期待寿命12,000回/単機能全負荷型は無し |
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長州産業
長州産業の売れ筋は、圧倒的に12.7kWhのハイブリッド型蓄電池です。
なんと、太陽光発電と同時に導入する場合も、あとから導入する場合も、どちらもこの蓄電池が一番人気という結果になりました。
これはオムロンからOEM供給されている蓄電池ですが、現在太陽光発電で高いシェアを持っている長州産業がオムロン製蓄電池のシェアを押し上げた形になりました。
商品自体は同じなので、オムロンのハイブリッド型蓄電池を購入しても同じ性能を期待できますが、購入する会社の仕入れが長州産業に強いのかオムロンに強いのかによって価格が変わってくることがあります。
ちなみに、長州産業のスマートPVプラスはダイヤゼブラ電機からOEM供給を受けています。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
スマートPVマルチ | 6.5kWh & 9.8kWh & 16.4kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能/ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 15年 | 単機能全負荷型は無し |
スマートPVマルチ | 6.3kWh & 12.7kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能/ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 15年 | 単機能全負荷型は無し |
スマートPVプラス | 7.04kWh & 14.08kWh | 全負荷 | ハイブリット | 〇 | 15年 | 1日2サイクル可 |
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京セラ
京セラはシャープに次いで、自社太陽光発電システムを設置済みの卒FITユーザーが多い太陽光発電メーカーでもあります。
シャープの販売網である特約店と同様に、京セラにも京セラFC店という強力な販売店網があります。
結果として、現在は他メーカーの太陽光発電システムを設置している方ではなく、自社太陽光発電卒FITユーザーに対して、単機能型の「Enerezza(エネレッツァ)」を中容量5.5kWh、大容量11kWh、16.5kWhの3タイプで展開してきました。
しかし、ようやく念願のハイブリッド型蓄電池「Enerezza Plus(エネレッツァプラス)」が販売されたことで今後シェアを伸ばしていきそうです。
また京セラは、従来のリチウムイオン蓄電池ではなく、唯一クレイ型蓄電池を製造販売している会社で、長寿命であるにもかかわらず低価格に抑えられ、劣化や事故が起きにくいのが特徴です。
最新の商品では、サイクル数20,000回経過した時点で、初期容量の60%を維持するという驚異的なデータも出ているため、今後の蓄電池市場に大きな影響を与えるのではないかと期待されています。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
Enerezza(エネレッツア) | 5kWh & 10.0kWh & 15.0kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能 | 全負荷のみ〇 | 15年 |
Enerezza(エネレッツア) | 5.5kWh & 11kWh & 16.5kWh | 全負荷/特定負荷 | 単機能 | 全負荷のみ〇 | 15年 |
Enerezza Plus(エネレッツア+) | 5.5kWh & 11kWh & 16.5kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリッド | 全負荷のみ〇 | 15年 |
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住友電工
住友電工は、いわずと知れた日本を代表する非鉄金属メーカーです。
あまり蓄電池のイメージはない方が多いかもしれませんが、蓄電池においても長いこと開発を続けてきた老舗という立ち位置です。
住友電工から用意されている蓄電池は、「POWER DEPO(パワーデポ)」というシリーズで、実は他のメーカーへOEM供給もしているため、隠れたシェアを持っています。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
POWER DEPO H(パワーデポエイチ) | 12.8kWh | 全負荷 | ハイブリッド | 〇 | 15年 |
POWER DEPO V(パワーデポファイブ) | 3.3kWh | 特定負荷 | 単機能 | ✕ | 15年 |
POWER DEPO Ⅳ(パワーデポフォー) | 3.3kWh | 特定負荷 | 単機能 | ✕ | 10年 |
POWER DEPO Ⅲ(パワーデポスリー) | 3.2kWh | 特定負荷 | 単機能 | ✕ | 10年 |
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カナディアンソーラー
カナディアンソーラーは、住宅用の太陽光発電で人気の海外メーカーです。
現在取り扱っている蓄電池は「EP CUBE(イーピーキューブ)」という商品で、性能の高さに加えて国内メーカーにはないスタイリッシュな見た目が特徴です。
「EP CUBE(イーピーキューブ)」を開発しているのは、カナディアンソーラーが出資して立ち上げたエターナルプラネットエナジーという中国に拠点がある会社となります。
カナディアンは一時期住宅用太陽光発電で最も人気があったので、これから蓄電池を検討するカナディアンOBの方々次第で、今後大きくシェアを伸ばすかもしれません。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
EP Cube HES-JP1-606G | 6.6kWh | 全負荷 | ハイブリッド | 〇 | 15年 (有償で20年) |
EP Cube HES-JP1-610G | 9.9kWh | 全負荷 | ハイブリッド | 〇 | 15年 (有償で20年) |
EP Cube HES-JP1-613G | 13.3kWh | 全負荷 | ハイブリッド | 〇 | 15年 (有償で20年) |
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パナソニック
アメリカの電気自動車メーカーのテスラと提携したことでも有名なパナソニック。
いわゆるハイブリッド型システム(太陽光発電と蓄電池の一体型パワコンを利用したシステム)を業界で初めて開発したのがパナソニックです。
主力商品はハイブリッド型蓄電システム(商品名:「創蓄連携システム」)でしたが、2023年になってからV2Hをセットにしたトライブリッドシステムに力を入れています。
パナソニックの蓄電システムは、複数の蓄電池を組み合わせて好きな容量に自由にカスタマイズすることが可能な点が特徴的です。
主力商品の「創蓄連携システムS+」は屋内3.5kWh、屋内5.6kWh、屋外6.3kWhの蓄電池を最大37.8kWhまで組み合わせることが可能で、「V2H蓄電システムeneplat(エネプラット)」は屋外6.4kWh、屋内6.7kWhを最大13.4kWhまで組み合わせることができます。
最近では、パナソニックで太陽光発電を設置して卒FITを迎えた人向けに、パワーコンディショナーを交換すると、パネルの出力保証を延長するサービスを開始しました。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
LJB1335 | 3.5kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 〇 | 10年(有償で15年) |
LJB1256 | 5.6kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 〇 | 10年(有償で15年) |
LJB2363 | 6.3kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 〇 | 10年(有償で15年) |
LJB1367C | 6.7kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 〇 | 15年 |
LJB2364C | 6.4kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 〇 | 15年 |
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ダイヤゼブラ電機
オムロンと同じでパワーコンディショナーメーカーとして業界では知られていました。
住宅用ではなく産業用のパワーコンディショナーが非常に人気でした。
住宅用向けにハイブリッド型の4.0kWhの蓄電池を販売していますが、経営不安の問題もあり、非常に魅力的な価格であるものの提案することに二の足を踏む販売店が多かったのが実情です。
しかし2019年10月にダイヤモンドエレクトリックホールディングスのグループ会社となったことにより倒産リスクが解消され改めて注目を集めています。
そして新体制第一弾として、2020年2月から住宅用ハイブリッド蓄電システムとして7.04kWhと14.08kWhの蓄電池を発売し始めてからは人気メーカーの1つとなっています。
太陽光発電メーカーもパッケージ商品としての採用を公表しており、シェア6割を取りたいと強気な姿勢を取っています。
こちらのメーカーも7.04kWhと14.08kWhの蓄電池を長州産業にスマートPVプラスとしてOEM供給しています。
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HUAWEI(ファーウェイ)
最近勢いがあるのがこちらのメーカーで、DMMやエクソルにもOEMで商品を供給しています。
容量も5kWh、10kWh、15kWhとわかりやすく、特定負荷型も全負荷型も揃えていて営業側も売りやすく、価格も安いので、これから人気が徐々に出てくるのではないかと思います。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
LUNA2000 | 5.0kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 10年(有償で15年) |
LUNA2000 | 10.0kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 10年(有償で15年) |
LUNA2000 | 15.0kWh | 全負荷/特定負荷 | ハイブリット | 全負荷のみ〇 | 10年(有償で15年) |
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伊藤忠商事
メーカー名よりも商品名のスマートスターの方が有名になっていますが、販売メーカーは伊藤忠商事です。
単機能型蓄電池で1,2を争う人気商品で、人気の理由はとにかく説明がしやすいことです。
- 9.8kWhの大容量で全負荷形式(停電時に特定の電化製品などが利用できるタイプではなく分電盤全体をバックアップするタイプ)であること。
- 停電時に最大3kWが同時に利用できること。
- 200V電源も利用できること。
- 単機能型なので設置されている太陽光発電メーカーを問わないこと。
これらの理由から、多くの訪問販売会社が好んで販売を行っているのが好調の大きな要因です。
製造しているのは株式会社エヌエフ回路設計ブロック。
AIによる充放電の最適化をうたっているのも特徴で、毎月のランニングコストが発生します。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
スマートスターL | 9.8kWh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 10年 |
スマートスター3 | 13.16kwh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 10年 |
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DMMエナジー
伊藤忠商事が販売している9.8kWhの単機能蓄電池と同じ、株式会社エヌエフ回路設計ブロック製造の蓄電池がDMMからも販売されています。
製造元が同じなので基本的には同じ商品ですが、1点だけDMMの蓄電池にはAIによる最適化機能はありません。
ですので毎月のランニングコストはかかりません。
>DMMエナジーの見積りを取ってみる
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ネクストエナジー
伊藤忠商事、DMMが販売している9.8kWhの単機能蓄電池がネクストエナジーからも販売されています。
製造元が同じく株式会社エヌエフ回路設計ブロックなので、同じ商品です。
ネクストエナジーの方は、伊藤忠商事と同じくAIによる充放電最適化機能がついているため毎月のランニングコストが発生します。
現在は、9.8kWh蓄電池の他に、株式会社リミックスポイントが製造するハイブリット蓄電システム(5.8kWh,11.5kWh)を扱っています。
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テスラ
説明が不要なほど有名な電気自動車メーカーで、蓄電池業界でも容量が大きく安い蓄電池を販売しだしたことで評判になりました。
テスラの蓄電池を購入するには、テスラのホームページから申し込むか、全国に数店しかないテスラの認定店舗に申し込みをするしかなく、申し込みから施工まで時間がかかるので設置に高いハードルがあります。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
Powerwall | 13.5kWh | 全負荷 | 単機能 | 〇 | 10年 |
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家庭用蓄電池の出荷台数
2011年の蓄電池の出荷台数は全国でわずか1,939台でした。
しかし2017年度あたりから徐々にいわゆる2019年問題と言われた卒FITの方々が蓄電池を購入し始め、2021年度には年間133,759台と10年前と比較して68倍もの蓄電池が設置されるようになりました。
しかし急激に大きくなった市場であるため、まだその市場ニーズに各メーカーが対応しきれておらず、メーカーの特徴ごとの整理ができないと自分に適した蓄電池を選ぶことができない状況になってしまっています。
家庭用蓄電池の設置費用の相場
蓄電池の設置費用には「蓄電池システム価格」と「工事費」が含まれます。
最もポピュラーな容量である6.5kWh・7kWhであれば、設置費用は120~150万円前後が相場になります。
配線工事費や諸経費などが別途かかる場合もあるため、見積書をもらう際には内訳金額もしっかり確認しておきましょう。
また、家庭用蓄電池の設置費用に対して、国や自治体から補助金が出ている場合があります。
60万円以上の補助金が利用できるケースもありますので、補助金利用をご検討の方はぜひ一度ソーラーパートナーズにご相談下さい。
家庭用蓄電池の寿命
蓄電池には寿命があります。
寿命を過ぎたからといって使用できなくなるわけではありませんが、充電できる容量が少なくなっていきます。
蓄電池の寿命は「使用期間」や「サイクル回数」と表されますが、一般的には15年が目安です。
メーカーによって寿命や保証期間が異なるので、購入前に必ず確認しておきましょう。
また、使用方法によっても蓄電池の寿命が変わってきます。
例えば、過充電などをしない、直射日光のあたる場所におかない、などを徹底することによって蓄電池の劣化を軽減することができます。
家庭用蓄電池 初期費用0円の屋根貸しやリースは本当にお得?
東京ガスの「あんしんWでんち」やTEPCOホームテックの「エネカリ」など、蓄電池や太陽光発電を初期費用0円で設置できるサービスがあります。
それぞれ、いわゆる屋根貸しやリースで契約するというもので、一番のメリットは初期費用がかからないという点です。
ただし、場合によっては自分で購入した場合の方が最終的な費用の合計が安くなるケースもあるので注意が必要です。
さらに、初期費用0円系のサービスは
- 月々の利用料金がかかる
- 売電収入メリットが得られない
- 電気代削減メリットが得られない
という場合もあるので、事前にプランをしっかり確認しておきましょう。
蓄電池の訪問販売や詐欺には注意が必要!
家庭用蓄電池の訪問販売に関する相談は、ここ数年増加傾向にあります。
相談者の多くは、
- 突然の訪問で虚偽の説明をされた
- 事業者の断定的な説明や強引な勧誘を受け、冷静に十分な検討ができなかった
- 契約後の設置工事や補助金をめぐってトラブルになった
などの被害を受けています。
訪問販売で勧誘を受けた際はその場で契約せず、必ず複数社からお見積りをとって比較検討をしましょう。
まとめ
太陽光発電システムと違って、蓄電池は簡単と考える方が多いのですが実は決定するまでに多くのことを考えて選定していかなければならないことがお分かり頂けたでしょうか?
ここに当然のことながら費用の問題が加わります。
さらに言えば、今設置されている太陽光発電システムとの相性も考えなければいけません。
やはり蓄電池も各家庭に適したものを選ぶ必要がありますので、ただ勧められたもので決めるのではなく、なぜ自分にはその蓄電池が最適なのかをぜひご自身で考えて、後悔のない買い物にして欲しいと思います。
蓄電池メーカー選びについてよくある質問
長州産業・オムロン・ニチコンなどが人気です。ソーラーパートナーズでは実際に設置された件数やユーザーの評価をもとに、あなたのご家庭に合う蓄電池メーカーを紹介しています。
容量、価格、保証年数、太陽光発電と繋げられるか、停電対応力などがメーカーごとに異なります。比較が難しい場合は、ソーラーパートナーズで中立的な比較相談をするのがおすすめです。