新築シェアNo.1の京セラ太陽光発電が提案する「次の一手」
2017年新築シェア1位
中村:
月刊スマートハウスの2017年新築住宅における太陽光発電のシェアの調査結果で、御社はソーラーフロンティアと並んで一位になりました。
格安な海外メーカーが攻勢を強める市場環境の中で、シェア一位を獲得できたのは誇れることなのではないでしょうか。
参照|月刊スマートハウス2018年7月号
戸成氏:
新築市場で1位とはいっても、正直に言えば何か特別な感情が沸くということはありません。
当然すべての建設会社が弊社の太陽光発電を採用しているわけではなく、価格が安い海外メーカーを採用するような大手のハウスメーカーも出てきています。
新築市場においてシェア1位という結果にはなりましたが、格安な海外メーカーの台頭もあり、まったく油断することはできないと感じています。
京セラは製品の品質で価値を生み出す
中村:
確かに既築新築問わず、価格が安い海外メーカーの台頭は著しいですね。
戸成氏:
そうですね。
格安志向の消費者が多いのは事実ですし、建設会社に限らず太陽光発電の販売店が価格の安い海外メーカーを提案する比率が増えるのは理解できます。
もちろんそれは全く悪いことではありませんし、販売店も生き抜いていくためには仕方のないことでしょう。
ただ、我々京セラとしては、そのような格安な海外メーカーと価格競争で張り合うのではなく、
高品質で長期的に安心して使っていただけるような製品を提供し続けることで価値を出していきたいと考えています。
新築では太陽光搭載がスタンダードになることを目指す
中村:
新築市場でカギになるのはやはり大手ハウスメーカーに採用してもらえるかどうかでしょうか。
戸成氏:
大手ハウスメーカーに選ばれることが重要なのは間違いないですが、
その理由は大手ハウスメーカーが多くのシェアを占めているからというわけではなく、大手ハウスメーカーが太陽光発電の導入に積極的になることで、新築住宅において太陽光発電がスタンダードになるからです。
やはり住宅業界のトレンドをつくっているのは大手ハウスメーカーですから。
大手のハウスメーカーが太陽光発電を設置することが当たり前になれば準大手ハウスメーカーや、地場の工務店も導入に積極的になります。
これは京セラだけではなく、太陽光発電業界全体に関わる話ですね。
ちなみに、新築市場において、いわゆる大手ハウスメーカーの占めるシェアは大体1/4程度しかありません。
まずは大手が率先して太陽光発電の導入を進めてもらい、残りの3/4を動かすきっかけになってくれればと思っています。