CdTe太陽電池 製造コストが安い!課題はカドミウム
CdTe太陽光発電は日本では環境汚染のイメージがある?
CdTe太陽光発電は、なにより低コストで製造できるのが売り物です。
太陽光発電において重要な光吸収の性能に優れており、製造にかかる時間も短く、高品質で大面積の太陽電池を作成する事が可能である、それがCdTe太陽光発電です。
こうして見てみますと、変換効率がそれほど上がってこない以外は非の打ちどころのない製品の様に思えてしまいますが、CdTeの原料の問題から日本では少し様子が違うようです。
世界では販売されているCdTe太陽電池
日本では、カドミウム(Cd)というと公害物質として大変イメージが悪い所があります。以前にもパナソニックが太陽光発電の開発に取り組み、量産寸前まで到達したにも関わらず、撤退している背景があります。現在、日本のメーカーでは太陽光発電の開発は進められていません。
一方海外では低コストの太陽電池として、発電所向けの出荷が行われています。ただ、リサイクルを前提としています。具体的には米国のファーストソーラーが変換効率10%程度のモジュールが販売されています。
CdTe太陽電池、今後の課題は
太陽光発電の未来を担う商品になっていけるのか、という点ですが、変換効率や耐久性の問題以前に、カドミウムを使用する太陽電池を認める事ができるのか、という問題があります。日本には「イタイイタイ病」という苦い教訓がありますので、安全に利用できるのであればどのような体制でCdTe太陽光発電の管理をしていくのか、まずそれを決めるところからスタートかもしれませんね。
CdTe太陽電池のメリット
- 安価に作成する事が可能です。光吸収の性能にも優れており、大面積で生産にかかる時間も短く済みます
CdTe太陽電池のデメリット
- カドミウム(Cd)による環境問題が懸念されます
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