東芝太陽光発電『Sシリーズ』の新作「SPR-X22-360」「SPR-X21-265」「SPR-E20-250」世界最高の変換効率を更新
- 1 東芝が世界最高の変換効率「Sシリーズ」の新作を発表
- 2 プレミアムモデル「SPR-X22-360」「SPR-X21-265」製品仕様
- 3 SPR-X22-360 量産型太陽光発電パネルにおける世界最高のモジュール変換効率を更新
- 4 SPR-X21-265は変換効率21.2%
- 5 エクセレントモデルのSPR-E20-250は変換効率20.1%
- 6 東芝太陽光発電 高効率の理由は「バックコンタクト方式」
- 7 変換効率が高いと何がいいのか
- 8 SPR-X22-360とSPR-X21-265は組み合わせて設置も可能
- 9 SPR-X22-360とSPR-X21-265は縦置きもOK
- 10 モジュール25年保証、機器15年保証と保証面も盤石
- 11 高価格だった東芝の太陽光発電 新製品はどうなるか
- 12 東芝の提案をご希望の方はソーラーパートナーズまで
東芝が世界最高の変換効率「Sシリーズ」の新作を発表
東芝は最高級モデル「Sシリーズ」の新製品、プレミアムモデルのSPR-X22-360(360W)、SPR-X21-265(265W)、エクセレントモデルのSPR-E20-250(250W)を発表しました。
いずれの製品も出荷開始は5月上旬を予定しておりますが、すでに受注は開始しています。
プレミアムモデル「SPR-X22-360」「SPR-X21-265」製品仕様
型番 | SPR-X22-360 | SPR-X21-265 |
---|---|---|
公称最大出力 | 360W | 265W |
モジュール変換効率 | 22.10% | 21.30% |
質量 | 18.6kg | 15.0kg |
寸法 | 横1,559×縦1,046×厚さ46mm | 横1,559×縦798×厚さ46mm |
SPR-X22-360 量産型太陽光発電パネルにおける世界最高のモジュール変換効率を更新
SPR-X22-360(360W)はモジュール変換効率22.1%と量産型太陽光発電パネルにおける世界最高のモジュール変換効率を記録しました。
もともとこの記録は東芝Sシリーズの従来品SPR-X21-345(345W)が持っていましたが、今回発表になったSPR-X21-345の後継機、SPR-X22-360が記録を更新する形となりました。
メーカー (型式) |
変換効率 | 出力 | 横寸法 | 縦寸法 |
---|---|---|---|---|
東芝(Sシリーズ新型) TOSHIBA (SPR-X22-360) |
22.1% | 360W | 1,559mm | 1,046mm |
東芝(Sシリーズ従来型) TOSHIBA (SPR-X21-345) |
21.2% | 345W | 1,559mm | 1,046mm |
SPR-X21-265は変換効率21.2%
SPR-X21-265(265W)もモジュール変換効率21.3%と、従来品SPR-253NX-WHT-J(253W)の20.3%から変換効率を向上させています。
メーカー (型式) |
変換効率 | 出力 | 横寸法 | 縦寸法 |
---|---|---|---|---|
東芝(Sシリーズ新型) TOSHIBA (SPR-X21-265) |
21.3% | 265W | 1,559mm | 798mm |
東芝(Sシリーズ従来品) TOSHIBA (SPR-253NX-WHT-J) |
20.3% | 253W | 1,559mm | 798mm |
エクセレントモデルのSPR-E20-250は変換効率20.1%
型番 | SPR-E20-250 |
---|---|
公称最大出力 | 250W |
モジュール変換効率 | 20.10% |
質量 | 15.0kg |
寸法 | 横1559×縦798×厚さ46mm |
エクセレントモデルSPR-E20-250(250W)は従来品の後継機ではなく、今まではなかったラインナップです
東芝Sシリーズの中では「松竹梅」の「梅」に当たるパネルですが、変換効率20.1%と20%の大台を超えています。
今のところ、他メーカーの量産型太陽光発電でモジュール変換効率20%を超えている製品がないことを考えると、このことがいかに驚異的かがわかると思います。
メーカー (型式) |
変換効率 | 出力 | 横寸法 | 縦寸法 |
---|---|---|---|---|
東芝(Sシリーズ新型 大型タイプ) TOSHIBA (SPR-X22-360) |
22.1% | 360W | 1,559mm | 1,046mm |
東芝(Sシリーズ新型) TOSHIBA (SPR-X21-265) |
21.3% | 265W | 1,559mm | 798mm |
東芝(Sシリーズ エクセレントモデル) TOSHIBA (SPR-E20-250) |
20.1% | 250W | 1,559mm | 798mm |
長州産業(Gシリーズ) CIC (CS-320G31) |
19.5% | 320W | 1,634mm | 1,003mm |
カナディアンソーラーPlatinum(プラチナム) Canadian Solar (CS1V-260MS) |
19.22% | 260W | 1,638mm | 826mm |
パナソニック(HIT) Panasonic (VBHN245SJ33) |
19.1% | 245W | 1,580mm | 812mm |
カナディアンソーラー(QUINTECH) Canadian Solar (CS6V-245MS) |
18.1% | 245W | 1,638mm | 826mm |
東芝太陽光発電 高効率の理由は「バックコンタクト方式」
東芝Sシリーズの変換効率が高い一番の理由は「バックコンタクト方式」です。
一般的な太陽光発電パネルは、太陽光を受けるパネル前面に電極やハンダ付け部分がありますが、東芝Sシリーズはこの電極やハンダ付けをパネル裏面に配置しています。
当然、電極やハンダ付けの箇所がなくなった分、発電に使える面積が増えるので高効率化につながります。
変換効率が高いと何がいいのか
ここまで「東芝のモジュールは変換効率が優れている」と繰り返し述べてきましたが、変換効率が優れていると限られた面積で多くの発電量を得られるというメリットがあります。
モジュール変換効率とはわかりやすく言うと、「太陽光発電が最も発電しやすい環境下でのモジュールの面積当たりの出力」を表した数字です。
当然、年間を通してみれば雨の日などもあり、常に「太陽光発電が最も発電しやすい環境」というわけではないので完全に「モジュール変換効率=発電量」とは言い切ることはできません。
しかし、変換効率ほど各メーカーの性能に大きな差がつく点はないので、実質的にはモジュール変換効率の高さが発電量の高さと「ほぼ」イコールと言っていいでしょう。
ちなみに、変換効率以外で最も発電量に差がつくポイントとしては、パネルの温度が上がった際にどれぐらい出力が落ちるかを表した「温度特性」があります。
この温度特性においても東芝Sシリーズはトップクラスの性能があります。
SPR-X22-360とSPR-X21-265は組み合わせて設置も可能
ただでさえ変換効率に優れているSPR-X22-360とSPR-X21-265ですが、それぞれのパネルを組み合わせることが可能です。
パネルの組み合わせによって、限られた屋根面積でも、より多くの発電量を得ることが可能です。
SPR-X22-360とSPR-X21-265は縦置きもOK
また、SPR-X22-360とSPR-X21-265は組み合わせが可能なだけではなく、パネルを縦向きに配置することも可能ですので屋根の隙間を更に有効活用することができます。
太陽電池モジュール Sシリーズ(360W・265W)|東芝
変換効率の高さだけではなく、パネルの組み合わせと縦置きまで可能と、限られた面積で最大限の発電量を得られる東芝Sシリーズは、「屋根面積の小さい日本の住宅にマッチしたパネル」と言うことができるでしょう。
モジュール25年保証、機器15年保証と保証面も盤石
もともと東芝の太陽光発電の無償保証期間はモジュール、機器類いずれも10年間と、他メーカーに比べると短い保証期間でした。
有償のパワフル保証でもモジュールが20年、機器類が15年という内容でしたが、今回のSシリーズの新製品は無償保証の期間をモジュールが25年、機器類が15年
としており保証面も大幅に改善されています。
高価格だった東芝の太陽光発電 新製品はどうなるか
とびぬけて高発電量な上、保証面も大幅に改善されて、一見弱点のない東芝の太陽光発電ですが、最大のネックは価格面です。
数年前までは同じく高発電量を武器としていたパナソニックと人気を二分していましたが、安価な海外メーカーの台頭にあわせる形でパナソニックが価格を下げた一方、東芝は高価格帯を固持していたこともあり、徐々にシェアを奪われてしまっていました。
最近では当社にご相談いただくご検討者様でも、東芝でご検討されている方の数は減ってしまっていたというのが正直なところです。
東芝の提案をご希望の方はソーラーパートナーズまで
変換効率を向上させただけではなく、パナソニックやシャープの対抗馬となりうる250Wタイプも用意し、保証面も改善と今回の新製品には東芝の本気度を感じます。
今回の新製品を機に価格帯を見直せば、一気に市場の主役に返り咲きすることも十分考えられます。
特に、今回発表になった新製品の中では比較的安価になると思われる、SPR-E20-250の価格設定が市場争いのカギになるのではないかと思います。
この記事をアップするころには気になる価格面も明らかになっていると思われますので「東芝Sシリーズの提案を聞いてみたい」とお考えの方は、是非ソーラーパートナーズまでご相談ください。