ドイツ生まれの超優良メーカー Qセルズ
ハンファQセルズジャパン 執行役員 PVシステム事業部 事業部長 東洋一氏にインタビュー
2009年11月に余剰電力買取制度が始まり国が高額な売電価格を設定したこともあり、世界の太陽光発電メーカーにとって、日本は非常に魅力的な市場でした。
特に2012年の7月には産業用向けの全量買取制度も開始となり、日本の太陽光発電業界はますます「おいしい市場」として、多くの海外メーカーが参入を試みました。
しかし、国内メーカー信仰の強い日本人からの信頼を勝ち得ることが困難だったということもあり、参入したほとんどの海外メーカーは結局日本市場に定着することはできずにいました。
そんな中、現在の日本の太陽光発電市場で大きな存在感を放っている数少ない海外メーカーの一つがQセルズです。
Qセルズは日本の太陽光発電市場への参入が2013年と後発のメーカーであるにも関わらず、急速にシェアを拡大させており、既に日本市場において確かな地位を確立しています。
Qセルズは何故ここまで日本市場において劇的な成長を遂げることができたのか、今回はその秘密を探るべく、ハンファQセルズジャパン株式会社、執行役員PVシステム事業部事業部長の東洋一氏にお話しを伺ってまいりました。
慶應義塾大学工学部、同志社大学大学院ビジネス研究科卒
某有名国内メーカーを経て2015年7月にハンファQセルズジャパン株式会社へ入社
2016年4月1日に 執行役員PVシステム事業部長に就任
座右の銘は「有言実行」
Qセルズとは
Qセルズはドイツのタールハイムに研究開発拠点を置く太陽光発電のグローバルメーカーです。
2012年にQセルズがハンファグループ入りした事により、ハンファQセルズが誕生しました。
日本市場に本格参入したのは2013年。ハンファQセルズジャパン株式会社と社名変更し、現在の快進撃をスタートさせています。
ハンファQセルズジャパン株式会社の歴史
1984年 日本法人 ゴールデンベルジャパン株式会社(現:ハンファQセルズジャパン)設立
1999年 ドイツにてQ-Cells AG創業
2001年 太陽光パネル生産開始
2006年 ヨーロッパでのシェア1位獲得
2008年 2007年に続き2年連続世界シェア1位獲得
2012年 ハンファグループ入りし、ハンファQセルズに社名変更
2013年 日本法人をハンファQセルズジャパンに社名変更
2016年 日本国内出荷量第3位(海外メーカー1位)獲得
2017年 トリンドル玲奈を起用したTVCM開始
世界総出荷量第4位、日本国内出荷量第3位(海外メーカー第1位)
Qセルズはモジュール(太陽光パネル)の2016年度の世界総出荷量が5GWを超え、世界第4位となっています。
また、日本国内においても産業用・住宅用双方を合わせた総出荷量において第3位、海外メーカーの中では第1位となっています。
ドイツ品質×安定した財務基盤
Qセルズがグループ入りしたハンファは韓国10大財閥の一つで、巨大コングロマリットを形成している企業です。
売上高は日本円にして4兆9千億円超、営業利益2,200億円超、当期純利益で約1,800億円にも及びます。
さらに直近3ヶ年を見ても売上高、営業利益、当期純利益が全て増加傾向と財務状況が極めて安定しています。
太陽光発電先進国ドイツの品質とハンファグループの安定した財務基盤によって、Qセルズは現在の太陽光発電市場において、唯一無二の存在となっています。