これからもパナソニック太陽光発電はルーフトップ市場に注力 世界中の高品質ニーズに応え続ける
これからもHITはルーフトップ(屋根上)市場に注力
中村
話が変わりますが産業用市場についてはどのように考えていますか。
吉田氏
おかげさまで、2012年7月からの産業用太陽光発電のブームは私達にとっても追い風となりました。
しかしあくまでHITの主戦場は住宅用、もしくは面積が限定されるルーフトップだと考えています。
2012年12月から稼働しているマレーシア工場も、高効率を求める海外のルーフトップ市場で戦っていく上で生産力を高める必要があるとの判断から建設しました。
偶然にもマレーシア工場を稼働させたタイミングで日本の産業用市場が立ち上がり、製造したほぼ全てのパネルほぼ全て逆輸入で日本市場に送るという事になってしまいましたが、工場建設の検討段階では日本の産業用の市場ができるなどとは全く想定しておりませんでした。
国内、海外問わず高効率の強みが最大限に活かせる屋根の上がHITのメインステージです。
海外でも認められるパナソニック品質 ドイツ環境庁にも設置
中村
確かに、限られた面積で最大限の発電量を生み出せるHITは屋根上でこそ真価を発揮しますよね。
とはいえ海外市場においては御社は海外メーカーとして扱われます。パナソニックには世界的なブランド力があるとはいえ、海外の消費者はすんなり受け入れてくれるものなのでしょうか。
吉田氏
おかげさまで海外のどの市場でも、信頼性の高い高性能のパネルを求める人達から支持していただいています。
欧米は日本と同様に住宅用が中心の市場ですし、トルコでは配線トップシェアの会社をパナソニックが買収しましたのでそこ経由での受注が始まりだしています。
またHITの信頼性をご評価頂いてフィリピンの大手ファーストチェーン会社の複数店舗への展開や、直近ですとインド第二位のIT企業インフォシスの自社ビル屋上等への複数サイトへの設置などがあります。
中村
環境先進国ドイツの環境庁の屋根に設置されているのもパナソニックの太陽光発電でしたね。
海外市場では中国メーカーとのし烈な価格争いに巻き込まれるのではないかと思っていましたが、製品の信頼性によって認められているというのは、同じ日本人、そして同じ太陽光発電の業界人として非常に嬉しく思います。
吉田氏
そのように言っていただけると嬉しいです。
中村
これからもますますの躍進を期待しています。
本日はどうもありがとうございました。