信頼と実績の「HIT」 太陽光発電メーカーの代表格パナソニック
パナソニック ソーラービジネスユニット長、吉田和弘氏にインタビュー
いわゆる2019年問題を翌年に控える2018年となりました。
2018年度は東京電力、関西電力、中部電力エリアでは売電価格が26円となり(それ以外のエリアでは28円)とうとう買電価格とほぼ同価格となります。
売電価格が買電価格を下回ると、ご家庭で使わずに売電したほうがお得だった太陽光発電は自家消費したほうがお得になるため、これからは太陽光発電は蓄電池とセットで導入して、「電気の地産地消」をするのが当たり前の時代になっていくと言われています。
そのような太陽光発電業界における時代の転換点にさしかかる中、蓄電池の分野でアメリカのテスラとの提携でも話題のパナソニックを代表して、
パナソニックグループエコソリューションズ社ソーラービジネスユニット長の吉田和弘氏にお話を伺ってきました。
1983年3月 東京大学工学部工業化学科卒業、ボストン大学MBA終了
1983年4月 三洋電機㈱入社 中央研究所にてアモルファス太陽電池研究に従事。
以降 情報通信、液晶、半導体、本社人事、二次電池等の事業に携わった後、2012年からソーラー事業を担当
現在 パナソニック株式会社エコソリューションズ社ソーラーシステムビジネスユニット ビジネスユニット長
パナソニック太陽光発電の歴史
パナソニック株式会社は1975年より太陽光発電の研究を開始しておりその歴史は40年以上にも及びます。
1992年には日本で初めて逆潮流ありの住宅用太陽光発電システムを設置しており、2018年の現在も稼働しています。
1994年には個人住宅用太陽光発電システムの販売を開始し、独自商品「HIT」により確固たる地位を築いています。
パナソニック太陽光発電の歴史
1975年 アモルファスシリコン太陽電池の研究開始
1980年 【世界初】アモルファスシリコン太陽電池の工業化成功
1992年 日本初逆潮流あり住宅用太陽光発電システム設置
1994年 住宅用太陽光発電システム販売開始
1997年 太陽光発電パネル「HIT」の量産開始
2014年 【世界最高】シリコン系太陽光パネルセル変換効率25.6%達成
2016年 【世界最高】シリコン系太陽光パネルモジュール変換効率23.8%達成
既築住宅でのシェア3年連続圧倒的1位
住宅用太陽光発電はおおよそ60%が既築住宅、40%が新築住宅という市場です。
新築住宅市場は近年のZEH普及の動きにあわせて増えてきておりますが、いまだメインは既築住宅市場です。
そしてその既築住宅市場において毎年圧倒的なシェア1位、王者として君臨しているのがパナソニックです。
今回はその王者たる所以や抱えている課題、そして今後の戦略に迫ってみたいと思います。