東芝のSシリーズ標準(SPR-253NX-WHT-J)の性能は?高温にも強い高性能パネル
東芝のSシリーズ(SPR-253NX-WHT-J)の性能は?
東芝のSシリーズは、アメリカのサンパワー社からOEMしている高性能なパネルです。
今回は、東芝のSシリーズ(SPR-253NX-WHT-J)をご紹介いたします。
東芝やもう一つのSシリーズ大型、Jシリーズについては、以下の記事をご覧ください。
型番 | SPR-253NX-WHT-J |
---|---|
小売価格 | 184,800円+税 |
公称最大出力 | 253W |
モジュール変換効率 | 20.3% |
公称最大出力動作電圧 | 42.8V |
公称最大出力動作電流 | 5.91A |
公称開放電圧 | 51.0V |
公称短絡電流 | 6.39A |
質量 | 15.0kg |
寸法 | 横1,559×縦798×厚さ46mm |
発売日 | 2016年10月11日(火) |
変換効率20.3%の高性能パネル
Sシリーズがどれくらいの性能なのか、国内メーカーと比較してみました。
メーカー (型式) |
変換効率 | 設置容量 (パネル枚数) |
相場価格 (税込) |
相場kW単価 (税込) |
---|---|---|---|---|
東芝(Sシリーズ標準) TOSHIBA (SPR-253NX-WHT-J) |
20.3% | 4.05kW(16枚) | 150.9万円 | 37.3万円/kW |
シャープ(ブラックソーラー) SHARP (NQ-256AF) |
19.6% | 4.10kW(16枚) | 145.3万円 | 35.4万円/kW |
長州産業(Gシリーズ) CIC (CS-320G31) |
19.5% | 4.48kW(14枚) | 161.4万円 | 36.0万円/kW |
パナソニック(HIT) Panasonic (VBHN245SJ33) |
19.1% | 4.41kW(18枚) | 157.0万円 | 35.6万円/kW |
こうしてみると、他のメーカーと比べて変換効率が高いことがわかります。
価格面では、やはり相場のkW単価がそれなりにします。
Sシリーズの特徴はバックコンタクト方式
Sシリーズが高性能である理由は、バックコンタクト方式を採用しているためです。
従来の単結晶パネルでは構造上電極があったため、電極がある部分は太陽光を受け取ることができませんでした。
バックコンタクト方式にすることで、表面の電極をなくして、以下の図のようにN電極とP電極を交互に配置し、太陽光をより取り入れることが可能となりました。
バックコンタクト方式にした効果その1~
曇りの日でも発電する
朝や夕方、曇りや雨の日等の日射量が少ない時でも発電ができます。
バックコンタクト方式にした効果その2~
夏の高温時でも発電する
太陽光パネルは、高温に弱く発電性能が低下してしまうという特徴があるのですが、バックコンタクト方式によって、温度による発電ロスが抑えることが可能となりました。
ここで、他メーカーとの温度による発電ロスを比較してみました。
メーカー | パネル 種別 |
春・秋 (4月~5月) (10月~11月) |
夏 (6月~9月) |
冬 (12月~3月) |
---|---|---|---|---|
東芝 (Sシリーズ標準) |
バックコンタクト方式 | 4.6% (3~5月、9~11月) |
7.4% (6~8月) |
1.7% (12~2月) |
ソーラーフロンティア | CIS太陽電池 | 7% | 10% | 5% |
パナソニック (HIT) |
HIT | 7.74% | 10.32% | 5.16% |
比較してみると、東芝のSシリーズがパナソニックのHITを抑えて、高温に対して強いパネルだということがわかります。
Sシリーズその他の特徴
太陽光の反射を抑えるARコート
Sシリーズの特徴はバックコンタクト方式だけではなく、「ARコート」、「反射防止膜」、「反射膜」の3つを採用しています。
これにより、太陽光をより取り入れることができ、尚且つ反射した光を発電させることができます。
以上から、発電性能を重視する方は東芝のSシリーズ(SPR-253NX-WHT-J)がおすすめです。
逆に価格重視の方には、同じ東芝のJシリーズやカナディアンソーラー、ソーラーフロンティアがおすすめです。
詳しくは以下をご覧ください。
併せてこちらの記事もご参考ください。
メーカー選びに悩んでいる方は、ぜひソーラーパートナーズにご相談ください!