シャープのBLACK SOLAR(NQ-256AF)の性能とは?変換効率19.6%の高性能パネル
シャープのBLACKSOLAR(NQ-256AF)の性能は?
シャープの数あるラインナップの中でも、BLACK SOLARは高い変換効率で人気を帯びています。
今回は、シャープのBLACKSOLAR(NQ-256AF)をご紹介いたします。
シャープについてはこちらの記事をご覧ください。
型番 | NQ-256AF |
---|---|
小売価格 | 146,400円+税 |
公称最大出力 | 256W |
モジュール変換効率 | 19.6% |
公称最大出力動作電圧 | 27.53V |
公称最大出力動作電流 | 9.30A |
公称開放電圧 | 32.49V |
公称短絡電流 | 9.95A |
質量 | 17.0kg |
寸法 | 横1,318×縦990×厚さ46mm |
発売日 | 2016年8月25日(木) |
また、ハーフパネル等も組み合わせて設置することができますので、さまざまな屋根形状にも対応できます。
BLACK SOLARの変換効率は19.6%
シャープのBLACK SOLARは他メーカーと比べて変換効率がどれくらい高いのか比較してみました。
変換効率とは、簡単にいうと太陽光パネルの性能を数値化したものです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
メーカー (型式) |
変換効率 | 出力 | 横寸法 | 縦寸法 |
---|---|---|---|---|
東芝(Sシリーズ大型) TOSHIBA (SPR-X21-345) |
21.2% | 345W | 1,559mm | 1,046mm |
シャープ(BLACK SOLAR) SHARP (NQ-256AF) |
19.6% | 256W | 1,318mm | 990mm |
長州産業(Gシリーズ) CIC (CS-320G31) |
19.5% | 320W | 1,634mm | 1,003mm |
パナソニック(HIT) Panasonic (VBHN245SJ33) |
19.1% | 245W | 1,580mm | 812mm |
こうしてみると、シャープのBLACK SOLARは国内で2番目に変換効率が高いパネルとなります。
シャープのBLACK SOLARの高い変換効率
シャープのBLACK SOLARが高性能な理由として、3つの特徴があります。
受光量がアップ「バックコンタクト構造」
従来の太陽光パネルですと、構造上表面に電極がありましたので、電極がある部分は太陽光を受け取れませんでした。
しかし、バックコンタクト構造にすることで表面の電極をなくして、太陽光を多く受け取れるようになりました。
送電ロスを減らす配線シート方式
バックコンタクト構造により太陽光からの反射を考慮する必要なくなったため、電気を運ぶための配線を増やすことができます。
そして別途、配線シートに銅配線を作ることで、パネル裏面の銀配線と繋がって線幅が太くなり、送電ロスを減らすことが可能になります。
発電ロスを少なくする再結合防止膜形成技術
電気を作る際、プラスとマイナスの電子ができるのですが、構造上、プラスとマイナスで再結合してしまい、発電ロスが起こっていました。
再結合防止膜形成技術を取り入れたことで、プラスとマイナスの電子が再結合しにくくなり、発電ロスを抑えることができます。
従来品に比べ、発電ロスを受光面(パネル表面)で90%、裏面のP電極側で75%低減しています。
夏場の高温時の温度ロスはそこまで強くない
変換効率が高いBLACK SOLARが、今度は夏場の高温でも強いのか、他社と比較してみました。
メーカー | パネル 種別 |
春・秋 (4月~5月) (10月~11月) |
夏 (6月~9月) |
冬 (12月~3月) |
---|---|---|---|---|
パナソニック(HIT) | HIT | 7.74% | 10.32% | 5.16% |
長州産業(Gシリーズ) | リアエミッタ ヘテロ接合 |
9.9% | 13.2% | 6.6% |
シャープ(BLACK SOLAR) | バックコンタクト構造 | 11.3% | 15.1% | 7.5% |
シャープ(標準タイプ) | 単結晶 | 13.5% | 18% | 9% |
こうしてみると、温度による発電ロスはBLACK SOLARよりもHITのほうが高温による耐性が強いです。
温度ロスについてはこちらをご覧ください。
まとめ
シャープのBLACK SOLARは、夏場の高温時にはパナソニック(HIT)や長州産業よりも弱いですが、変換効率が19.6%と高性能な単結晶パネルです。
発電性能を重視する方には、おすすめのパネルです。
その他メーカーの比較は、以下の記事をご覧ください。