メーカーの保証対象外になると修繕費用がかかる?保証を受けるには太陽光発電の工事会社がカギ
メーカーの保証対象外になると、別途修繕費用がかかる
太陽光発電は長期間使用するものですので、何かの原因で不具合や故障が起こる可能性は当然あります。
ただ、故障となった場合メーカーに保証対象外ですと判断されたら、修繕費用が別途でかかってしまいます。
ある工事会社の工事で起こった事例として、数年経って太陽光発電が発電しないというが事がありました。
実際にメーカーが調査すると、パネルとパネルを繋ぐケーブルの長さが足りないがためにメーカー推奨の製品ではないケーブルで延長しているのを発見し、その部分に雨水が入って漏電が起こってしまったのが原因で発電しなかったのです。
結局、施工方法がメーカーの規定に沿っていなかったために、修繕費用が別途かかることになりました。
それよりも、漏電が発覚したことによって、最悪火災になってしまう可能性がありました。
なぜこういったことが起こるのでしょうか?
どのような場合が保証対象外にあたるのか
保証対象外になってしまう理由として、メーカーの施工方法を無視した施工方法で設置してしまうとことが多くみられます。
ここで、例として長州産業の保証規定の一部をご紹介します。
保証しない事項 保証期間内に生じた不具合であっても下記の故障又は損傷(以下、「故障等」といいます)及び消耗部品は、保証対象外となります。
1) 当社の標準架台以外の架台、又は当社標準架台以外の架台設置工事に起因する故障等。
2) 当社の標準架台を用いたか否かにかかわらず、施工認定店等以外の者による設置工事又は当社の定める施工ルールに反して行われた設置工事に起因する故障等。(設置部からの雨漏りを含む)
長州産業の保証規定にもあるとおり、各メーカーの保証には各メーカーの製品、施工方法での設置を行わなければ保証対象とならないとされています。
メーカーが施工認定を設けている理由
各メーカーは、自社の製品による太陽光発電が安全でより最大限のパフォーマンスを発揮できるように、設置場所や施工方法を細かく定めています。
そのため施工研修というものを設けており、研修を受けると各メーカーから施工認定されます。
ですので、各メーカーが指定している施工方法を用いて工事を行わなければ、故障や事故の原因になり、尚且つメーカー保証から対象外になってしまいます。
なぜ保証対象外になるような工事をする会社がいるのか?
工事会社が、メーカーが規定している施工方法を理解せずに施工規定外の工事をすると、当然メーカー保証対象外になり、最悪の場合は火災や事故の原因に繋がり、太陽光発電の修繕費用だけではすまなくなる可能性が出てきてしまいます。
こういったトラブルが起こる原因として以下が挙げられます。
1.工事会社が販売店と対等ではなく言いなりになっている場合
工事会社が販売会社の言いなりで意見ができない状態で行われた太陽光発電の工事は、後々保証対象外になったり故障が起こる可能性が高くなります。
なぜかというと、まず大前提として太陽光発電はオーダーメイドの商品なので、一軒一軒、施工方法が違います。
そのため通常は、お客様と販売会社が契約する前に、図面や現地調査で測った寸法をもとに、設置ができるか、あるいはどのような施工方法がいいかを判断して見積もりを出し、納得の上で契約をして工事に入ります。
じつは、図面と実際の屋根材が違ったり、屋根裏などの現地調査の際に確認できなかった部分が原因で、見積り内容を変更しないと保証対象外になったり故障や雨漏りが起こる可能性が必要が出てくることは、それほど珍しいことではありません。
問題なのは、見積り内容を変更する必要が出てきたときに、訪問販売などで既に契約を取っているために契約を取り直したく無い営業担当者が、工事会社に問題がある状態で施工することを強要することがあることです。
工事会社が販売会社の言いなりになっているケースだと、工事会社はそのまま施工をせざるを得ず、メーカー保証対象外の工事が行われることになります。
しかもこのようなケースの場合、設置者がメーカー保証の対象外になっていることに気付くのは、設置後の実際に保証外必要になったタイミングであることがほとんどです。
なぜなら、メーカー保証はメーカーが完成後の写真などをチェックして発行していますが、写真の取り方や写真に写っていない部分のチェックまではメーカー担当者はできません。
そのため、購入時はメーカー保証が下りていたのに実際に保証が必要になってメーカー担当者が状況を確認しに来た時に、メーカー保証対象外だと判断されてしまうのです。
しかも、大抵の場合このような工事を行った工事会社や指示を出した販売店は連絡が取れなくなっていることが多く、結局修繕費を設置者が負担することになってしまいます。
冒頭の事例のように、工事の際にパネルの裏のコードが足りなかったために他のコードで代用してしまい、故障や事故を引き起こしてしまいました。
2. 経験不足で、適切な判断できず工事をする
太陽光発電を導入する家のほとんどが既築で、築年数がある程度経っている家が多いです。
その場合、屋根は家屋の経年劣化が必ずありますので、設置できるかできないか、実績がある工事会社は判断できます。
しかし、太陽光発電の工事経験が少ない工事会社ですと、屋根の劣化等を気づかないでそのまま着工してしまう場合があります。
最初の年は上手くいったとしても、数年後に雨漏りや製品の故障といったトラブルが起きますので、再度修繕費用がかかってしまうという事態が起こります。
実際に施工不良により起こった事例はこちらをご覧ください。
保証対象外を回避するためには~工事会社を選ぶ基準は、大きく二つ
1. メーカーから施工認定を受けた工事会社
販売店や工事会社は、全てのメーカーを扱っているわけではありません。
各メーカーの製品を取り扱うためには、各メーカーの施工研修を受け、施工IDと呼ばれる資格を習得する必要があります。
ですので、工事会社が購入するメーカーから認定を受けているか、またそのメーカーの施工実績が豊富な工事会社かどうか確認しましょう。
2. 販売と工事を両方請け負う地元の工事会社
先ほど述べたとおり、販売店と工事会社が分かれているよりも、販売と工事を両方請け負っている工事会社にお願いしたほうが確実です。
また、万が一故障等の不具合が起きた際は、すぐに相談できて駆けつけてくれるような地元の工事会社を選びましょう。
地元の工事会社に依頼することで、見積りから設置後のアフターメンテナンスまで安心してお任せすることができます。
マンガでもわかりやすく説明していますので、ぜひご覧ください。
まとめ
太陽光発電は長期間使用しますので、いくら低価格でも屋根やメーカーに適した工事をしていないと、後々故障の原因になってしまいます。
実際、故障が起きた時にメーカー対象外になってしまうと、修繕費用が別途でかかってしまいます。
ですので、工事会社を選ぶ際は販売と工事を一緒にやっている工事会社、そして万が一のことを考えてすぐに対応してくれる地元の工事会社であることが重要になります。
地元で一番の施工実績を持つ工事会社を知りたい方は、ぜひソーラーパートナーズまでお見積りください。
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