IH購入検討記その9:IH・ガスの料理おいしさ比較!チャーハン・焼き魚を食べ比べ
パナソニックから送られてきたIH勉強会の案内
IHを本当に導入するかしないかまだ確定していなかった頃、たまたまパナソニックさんからIHの勉強会を開催すると案内がありました。
私がIHの購入検討をしているから案内が送られてきたというよりは、今までは興味がないので見逃していた案内に気づいたという方が正しいと思います。
案内を見ると…
- 各社のIH特徴比較
- 食べ比べ
- ガスコンロとの比較
などを実施するとありましたので、すぐさま申込みました。
そしてちょうど、わが家の将来用コンセントでIHが使えないことが判明した3日後に、勉強会の日がやってきました。
使えなかった将来用コンセントの話はこちら。
消費者には非公開のIH勉強会
この勉強会は消費者向けではなく、あくまで販売業者向けの勉強会です。
そのため、パナソニックのWEBサイトをどんなに探しても、この勉強会の開催場所を記したものはありませんでした。
また、当然のように写真も全く撮影できませんでした。
勉強会中はもちろん、建物までも消費者に非公開と、かなり徹底して非公開でした。
参加者はすべて女性の販売員さん
案内をもらったついでに、パナソニックの人にどんな人が参加する勉強会なのかを聞いてみました。
すると、家電量販店の販売員さんや工務店のアドバイザーさんなどが参加されるとのことですが、ほぼ全員が女性とのこと。
私(中村)だけが唯一の男性参加者になるのは恥ずかしいと思い、当社の男性社員を一人一緒に連れて参加しましたが、案の定男性は我々のみでした。
『パナIH vs 三菱IH vs 日立IH vs ガス』のガチンコ勝負
会場に入ると、パナソニックIH、三菱IH、日立IH、ガスコンロの計4台の調理台が横並びで配置されていました。
パナソニック以外のIHについては社名も機種も記載されていませんでしたが、見た目からおおよそ特定することができました。
調理台の上には鏡が斜めに設置されており、私達が座る調理台の前の席からフライパンや鍋の中身を真上から観察することができるようになっていました。
ガスコンロとIHの湯沸し速度を比較
まず最初は、鍋に入れた500cc程度の水を沸かす実験です。
ガスコンロとパナIHで比較しました。
結果、湯沸しの速度はIHの圧勝でした。
パフォーマンスとして、最初にガスを点火し30秒くらい待ってからIHの火力スイッチを入れていましたが、それでも余裕でIHのほうが早く沸いていました。
IHのスイッチを入れる時間を考えても、ガスよりも1分以上IHのほうが早く沸いていたので驚きました。
IHでチャーハンを料理して美味しさを比較
次に冷凍チャーハンを使って調理実験を行いました。
結論から言うとチャーハンが美味しく感じたのはパナソニックIHとガスでした。
冷凍チャーハンですので味付けはもちろん同じです。
違いを感じたのは出来上がりのチャーハンの温度です。
パナソニックIHとガスはアツアツのチャーハンに仕上がっていました。
日立についてはアツアツでは無いがぬるくも無く、特に遜色ない仕上がりでしたが、三菱IHは何とも言えない生ぬるい温度で出来上がっていました。
※決して三菱IHの火の通し方が足りないわけではありません。
IHメインヒーターの火力調整の性能差
パナソニック主催のIH勉強会ですので、パナソニックIHの良さを実感できる実験題材を用意しているとは思います。
ですがそれでも、パナソニックIHの光センサーによる火力調節は、優秀さを感じました。
IHのメインヒーターはガスよりも火力が強いこともあり、鍋の温度が上がった時に自然発火を防止するために自動で火力が調節されるようになっています。
火力の自動調節が行われた後、温度が下がってくるとまた自動で火力が上がるのですが、この火力復帰がパナソニックIHが特に優秀だったことがチャーハンの出来上がり温度に影響したのだと思います。
チャーハンの調理実験の際は鍋の温度をリアルタイムで見ることができたので、パナソニックの光センサーの優秀さが良く分かりました。
IH周辺の温度は調理中でも驚くほど熱くならない
湯沸し実験とチャーハンの調理実験で非常に良く分かったのですが、調理中でもIH周辺は驚くほど温度が変わりませんでした。
チャーハンの調理実験の際、私と一緒に来た当社の男性社員がガスコンロ担当に指名されたのですが、チャーハンで火力が強いこともあり、ひたすら暑がっていました
ところがIHは鍋肌に手をかざして確認しないと熱くなっているのかがわからない程、周囲の温度は全然変わっておらず、驚きました。
また湯沸しの際も、IHの湯気が周囲に分散することなく、真上に滝のように上っていました。
IHのメリットに、「周囲が熱くならない」というものがありますが、調理している時に暑くならないのはもちろん、換気扇周りの油の汚れが少なくなるという目立たないけれど意外と大事なメリットも実感できました。
IHクッキングヒーターのメリットについてはこちら。
IHのグリルで焼き魚を料理して美味しさを比較
次にグリルで焼き魚(サンマ)の調理実験を行いました。
結論から言うとサンマが美味しく感じたのはパナソニックIHと日立IHでした。
※焼き魚についてはガスとの比較は行っていませんでした。
この実験は、IHに搭載されている『焼き魚モード』を使用して調理しました。
サンマをグリル皿に乗せて庫内に入れ、焼き魚モードを選択して魚の種類でサンマを選択して放置、という感じです。
調理が終わったサンマを食べたところ、正直パナソニックIHと日立IHのサンマに美味しさの差はそれほど感じませんでした。
ただ、三菱IHのサンマは見た目で既に明確に差が出でいて、味もパナソニックと日立に比べると劣る感じがしました。
三菱IHの火力が強いからなのか自動調理が微妙なのかはわかりませんが、とにかくサンマの皮が焦げている上に剥がれてきていて、身もパサパサという感じでした。
これは余談ですが、味の違いをきちんと比較しようと何度も何度も各お皿を交互にパクパク食べていたら、不本意ながら係の方に「サンマ、お好きなんですね!」と、会場中に響き渡る声で言われてしまいました…。
ソーラーパートナーズの標準IHは日立に決定
私が購入しようと考えていた機種はもともとパナソニックのVシリーズと決めていましたが、この勉強会を経てもその決断は変わりませんでした。
ただソーラーパートナーズが直接販売する場合に、標準品としてご提案するIHは日立のHT-K9HTH(H)にしようと決めました。
もともとスペックだけ見ても十分コストパフォーマンスが良いと思っていましたが、今回の勉強会で改めて日立IHの性能面を肌で感じることができ、コストパフォーマンスは間違いなく一番良いと思ったからです。
私は性能面を第一に考えてパナソニックを選びましたが、『標準品』と考えた時にやはり日立との価格差を無視できませんでした。
IHクッキングヒーターのメーカー別比較はこちら。
メーカーごとの特徴はこちら。
まとめ
今回の勉強会をまとめると以下のようになります。
- チャーハンはパナソニックIHの勝利
- 焼き魚はパナソニックIH、日立IHが勝利
この勉強会は特徴比較のみならず、パンフレットからはわからない味の違いまで実体験として得ることができましたので非常に有意義な経験となりました。
この勉強会を開催してくださったパナソニックさんには改めて感謝したいと思います。
(まだ続きます…)