IHとは?IHクッキングヒーターの種類と調理ができる仕組み
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
この記事では、太陽光発電と一緒に検討されることの多い、IHクッキングヒーターの種類と、なんで火を使わないでも調理ができるのか、といった点について解説します。
IHクッキングヒーターとは
IHクッキングヒーターとは、火を使わずに鍋自体を熱くすることで調理ができる調理器具です。
IHクッキングヒーターは誘導加熱の原理を利用し、電気で鍋を発熱させます。
ガスコンロの場合はガスでつけた火の熱が鍋に伝わることで熱くなりますので、ガスコンロとIHクッキングヒーターでは根本的に加熱方法が違います。
誘導過熱(Induction Heating=IH)とは?
交流電源に接続されたコイルの中に金属棒を挿入すると、コイルと金属棒は離れているにもかかわらず金属棒は表面から加熱されていきます。
交流電流によってできる交番磁束が被加熱物を貫通して非常に密度の高い電流、うず電流を誘導(電磁誘導という)して、そのジュール熱で被加熱物の表面が加熱されるからです。
IHクッキングヒーターは3つのタイプに分類する事が出来ます。
- 卓上型 IHクッキングヒーター
- 据置型 IHクッキングヒーター
- ビルトイン型 IHクッキングヒーター
卓上型 IHクッキングヒーター
卓上型IHクッキングヒーターは、現在のように据置型やビルトイン型の普及が進む前から、テーブルの上で気軽に使用するために販売されてきました。
つまり卓上型IHクッキングヒーターは、カセットコンロのIH版といえるタイプのもので、近くにコンセントがあればどこでも気軽に使用することができます。
また価格も3,000円~7,000円程度と手ごろな値段です。
ちなみに、鍋もセットで販売しているタイプのものは15,000円以上のものもあります。
IHクッキングヒーターは電磁誘導ができない土鍋やアルミ製の鍋は使用できないため、鍋のセット販売も人気があるようです。
据置型 IHクッキングヒーター
据置型IHクッキングヒーターは、その名の通りガスコンロを配置するスペースに据え置くタイプのIHクッキングヒーターです。
ガスコンロが据置型の場合は、ビルドイン型に比べると簡単にIHクッキングヒーターを設置することができます。
ただ、キッチンの天板とIHの間にすき間ができてしまうため、どうしてもそのすき間に野菜カスやホコリなどがたまりやすい欠点があります。
据置型IHクッキングヒーターには、魚焼きグリルが有るものと無いものがあります。
魚焼きグリルが有るタイプは火力が強く、価格は5万円~13万円程度です
魚焼きグリルが無いタイプは価格は1.2万円~3万円程度で、薄型のものがほとんどです。
専用スタンドを使ってガスコンロと同じ高さにすることで表面をフラットにすることも可能です。
また、IHクッキングヒーターの下側は熱くならないため、収納スペースとして活用する方法もあります。
ビルトイン型 IHクッキングヒーター
最近のシステムキッチンに対応しているタイプのIHクッキングヒーターです。
ラインナップが一番多く、価格は3万円~13万円とかなり開きがあります。
ほとんどのビルトイン型に魚焼きグリルが付属しており、価格差は機能や魚焼きグリルの性能、3口目の小さいコンロもIHになっているかどうかなどが影響します。
ガスコンロからIHに買い替える場合、ガスコンロの天板部分と魚などを焼くグリル部分がキッチンの天板で仕切られている場合は、ビルトイン型を選ぶ必要があります。
まとめ
- IHクッキングヒーターは火を使わずに鍋自体を熱くすることで調理ができる調理器具
- 卓上型IHはカセットコンロのIH版
- 据置型IHは魚焼きグリルの有無で価格が変わる
- ビルトイン型IHが一番ラインナップが多く、機能も様々
キッチンのリフォームでIHクッキングヒーターを検討する場合、据置型IHかビルドイン型IHを検討することがほとんどだと思います。
ガスコンロをIHに変更するには、コンセントの新設やIHの設置工事で工事費用が発生することがあります。
IHクッキングヒーターと一緒に太陽光発電やエコキュートの設置を行うことで、結果的に工事費用が割安になったり、オール電化になってガス代がかからなくなることがありますので、一緒に検討してみてください。