IH購入検討記その3:IHのメインヒーター・天板を徹底比較!
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
この記事では、各種IHクッキングヒーターのメインヒーターと天板を徹底比較してみました。
主要3メーカーのメインヒーター・天板を徹底比較
IHクッキングヒーターの性能の差は
- メインヒーターのある天板部分
- 魚焼きグリル
の2つに分けられます。
今回はメインヒーター・天板部分のメーカーごとの違いを比較します。
IHの標準的な機能やメーカーのシェアなどはこちらのページをご覧ください。
IHのメインヒーター・天板の比較
メーカー名 | ヒーター |
やけど 対策 |
オール メタル |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
機能名 | 出力 | 口径 | 熱センサー | |||
パナソニック | 光火力センサー | 3.0kW | 19cm | 赤外線感知 | ○ | ○ |
日立 | 大火力 | 3.2kW | 20cm | 温度検知 | △ | ○ |
三菱 |
大口径 エリア分割加熱 |
3.0kW | 26cm | 温度検知 | △ | × |
鍋振りができるIHはパナソニックだけ?
パナソニックのIHのパンフレットにだけ「鍋振りができる」と書いてありましたので、当初はパナソニックが圧倒的に優位と思っていたのですが、どう調べてもパナソニックのIHだけ鍋振りができる理由がわからなかったので直接メーカーに問い合わせてみました。
パナソニックによると「ヒーターから鍋を離しても1分以内であれば電源が落ちないという仕組みを持ってうたっている」との事でした。
そういう事ならばと日立と三菱にも問い合わせてみましたが、三菱も1分、日立も30秒経つと電源が落ちる仕組みとのことでした。
つまり、軽めの鍋振りならば3メーカーとも同じです。
パナソニックは赤外線の火力センサーと光るリング
パナソニックのIHクッキングヒーターの一番の特徴はこの『光火力センサー』です。
ガスコンロや他のIHでは温度検知型(サーミスタ方式)なのに対し、パナソニックは鍋底からでる赤外線を直接感知します。
赤外線を感知することで、より素早く、しかも高い精度で鍋底の温度感知ができるため食材を投入したタイミングや鍋振りをした際などの温度低下をいち早く感知し、すぐに火力を調節することができます。
ホットケーキや卵焼きなど、細かい火力調整が必要な料理でも安心です。
また『うっかり火傷』対策として、光るリングがあります。
使用時には、火力に応じてIHの周りが光るようになっている上、仕様直後のまだ天板が熱い状態でも点滅し続けるため、うっかり火傷を防げるようになっています。
パナソニックIHの詳しい解説はこちら。
日立は高出力&デザイン性
日立IHクッキングヒーターの特徴は、最大火力3.2kWという大火力です。
他メーカーの最大火力は3.0kWですので、1割近く強い火力です。
「強火」キーを1秒長押しすると一気に3.2kWの最大火力になります。
350mlの水ならわずか1分5秒、1リットルの水でも2分19秒で沸いてしまいます。
2リットルの水もわずか4分16秒で沸いてしまいますので、たっぷりのお湯でパスタなどの麺類を茹でたい時などに重宝します。
また、日立のIHクッキングヒーターの忘れてはならない特徴としてパールホワイト色の天板があります。
日立の通常品も他メーカーも「IHといえばグレー(シルバー)」なのですが、日立にはパールホワイト色が用意されています。
定価で1万円高くなりますが、最近主流の人工大理石トップのキッチンに驚くほどマッチします。
このパールホワイト色があるだけで日立のIHを選択するという方もいらっしゃいます。
日立IHの詳しい解説はこちら。
三菱だけ大口径&エリア分割加熱が可能
三菱のIHクッキングヒーターの特徴は2つあります。
大口径
三菱のヒーターは他メーカーと比べると直径が26cmと大きく、フライパンや大鍋などの大きめの調理器具を使用するときに、加熱が真ん中に集中することなく均一になります。
チャーハンなど、高火力をまんべんなく維持し続けるときなどに真価を発揮します。
エリア分割加熱
三菱のヒーターは5つに分割されているため、他のメーカーにはできない加熱方法が可能です。
5つのヒーターをリレー方式で使うことで対流を起こし、まんべんなく加熱することができます。
また、玉子焼き器などの細長いフライパンや、小鍋などを使う時は、加熱に不要な部分のヒーターが自動でオフになり、省エネ効果も高くなります。
三菱IHの詳しい解説はこちら。
個人的にはIHのメインヒーター・天板に差は感じない
わが家に当てはめて考えてみると、天板部分ではメーカーの差はほとんど無く、強いて言えば日立のパールホワイトの天板に惹かれるくらいの差しかありませんでした。
パナソニックの光るリング
パナソニックの光るリングは安全面で良いなと思いましたが、日立と三菱もリングが光らないまでも高温注意のシグナルは天板上で見えるようになっていますのでそこまでのアドバンテージではないと感じました。
日立の大火力
日立の大火力ですが、ほとんどの料理で3.2kWの大火力は必要としません。
また、「早くお湯を沸かしたい時」というのが我が家では朝食時にコーヒーを入れる時なのですが、その際はコンロではなく電気ケトルを使っています。
そのため、我が家にはこの大火力は響きませんでした。
三菱のびっくリング
わが家は5人家族ですが、三菱のびっくリングが必要なほどの大鍋がありません。
またコイルが複雑なため煮込み料理の時に対流が起きてかきまぜ効果があるとの事ですが、煮込みの時は圧力鍋をほとんど使用してしまうのでこれもあまり響きませんでした。
魅力的な日立のパールホワイトの天板
結論として天板(トッププレート部分)では3社甲乙つけがたい結果となりました。
ですが実は唯一心が動いたのは日立のデザイン面です。
3メーカーともグレーっぽい色なのですが、日立だけパールホワイトの天板を用意しています(ちょっと値段は上がります)。
わが家のキッチンの天板は人工大理石ですので、日立のパールホワイトはよくなじみます。
キッチンの印象が変わるだろうなと魅かれました。
まとめ
結論としては天板部分の機能面では、ほとんど差はありません。
ただ、次に比較するグリルは明確に差がありますので、そちらはぜひ見ていただきたいと思います。
グリルの比較はこちら。