電力自由化の余波で現場混乱?東京電力管内で太陽光発電連系トラブルが発生
東京電力管内の太陽光発電連系のやり方が変更
平成28年3月末まで東京電力管内において、太陽光発電を設置した場合、
- 売電メーターの設置(今はスマートメーターへの取替)
- 東京電力担当者の立会いのもとの連系前チェック
上記2行程が太陽光発電システムを設置後に必要でした。
それがこの平成28年4月1日より変更になり少し混乱が起きています。
連系日の東京電力担当者の立会いが不用に
設置工事後の2工程のうちの一つ、東京電力担当者の立会いチェックが4月より無くなりました。
今まで、スマートメーターへの取替と立会チェックは別の担当者が動いていました。
太陽光発電システムが設置され、スマートメーターも付いたのに、担当者立会いチェックがなされていない為に連系ができず一向に売電がスタートしないという事もしばしばありました。
ですので基本的には業界として歓迎ムードでした。
知らぬ間に連系がスタート
ところが蓋を開けてみると現場のオペレーションが定まっていない為混乱が起きてしまいました。
太陽光発電システムのスイッチを入れていないのに(パワコンのスイッチを入れていない)、いつの間にか連系がスタートした事になっているという事例が頻発しています。
固定買取期間は連系スタート日より10年間ですのでスイッチを入れてなかった期間分は損失です。
なぜ今回の混乱が起きたのか?
3月までは東京電力担当者の立会いチェックが完了したら、担当者の指示のもと所有者本人がパワコンのスイッチを入れる事によって連系がスタートしていました。
この行程が無くなったので当然、東京電力よりパワコンのスイッチを入れる指示が所有者本人に入るのだと多くの関係者が思っていました。
現にソーラーパートナーズがお手伝いしたお客様はスマートメーターの取替工事後にその担当者から、
『この後連系の連絡が入ります』
と言われています。
結果この連絡は無く、いつの間にか連系スタートがなされていたのですが。。。
参考:電力自由化でスマートメーターを購入?5つの誤解を解説|ソーラーパートナーズ
まとめ
スマートメーターが既に設置されている家、そうではない家が混在している中で、オペレーションの変更がなされた事による混乱だと思われます。
東京電力の支店ごとに対応が異なるため、しばらくは設置工事会社が注意をしていくしかなさそうです。
せっかく設置した太陽光発電システムですから無駄なく稼動してもらいたいのです。
これから設置される方は是非とも自分から連系日はいつからなのかパワコンのスイッチは誰の指示のもと入れるべきなのか等を確認するようにしてください。
*関西電力と九州電力はすでに連系時の電力会社の立会いはありません。