太陽光発電の補助金、トラブルで交付されず
前橋市は平成28年度、太陽光発電向けの補助金を廃止
平成27年度で住宅用太陽光発電の廃止を発表していた前橋市。
ですので2月にご契約されたお客様が補助金もらえるように急ぎのスケジュールを組み、3月上旬に設置工事を完了しました。
前橋市の補助金申請は連系後にしか行えない
市区町村の太陽光発電の補助金は大きく分けて、2パターンございます。
- 設置工事前に申請するタイプ
- 設置工事後に申請するタイプ
前橋市は後者の設置工事後に申請するタイプでしたが、さらに東京電力との連系を終えていることが条件となっていました。
これはかなりレアなケースです。
連系するにはスマートメーターの設置が必要
東京電力との連系をするためには、以前は既存の電力量メーターの隣に売電用のメーターをもう一つ設置していました。
今は既存の電力量メーターも外してしまいスマートメーターというデジタルの電力量計を設置します。
このスマートメーターは今話題となっている電力自由化で電力会社を変更する場合にも必須のアイテムです。
参考:電力自由化でスマートメーターを購入?5つの誤解を解説|ソーラーパートナーズ
ですから、4月からの電力自由化に向けてスマートメーターへの交換工事の依頼が急増している時期でした。
東京電力に相談、理由書の提出を約束
普段なら3月上旬に設置工事が済めば、どんなに遅くても3月中旬にメーター取替工事、連系が実施されます。
しかし、今回東京電力からは
『どう頑張っても4月以降になってしまう』
という回答でした。
補助金の条件の話をして、色々と調整を試みてもらったのですがどうしても調整することができませんでした。
東京電力のご担当者の方は、
『今は特殊な時期で連系が遅れてしまっている、という書面を発行するからそれをもって前橋市に交渉して欲しい』
と提案してくださいました。
前橋市は全く取り合ってくれず
東京電力の方の粋な計らいで事なきを得たと思っていたのですが、想定外に前橋市は全く取り合ってくれませんでした。
お客様本人からも直談判してもらいましたがけんもほろろな状態だったそうです。
もちろん元々決まっていた条件ですから単なる愚痴である事は百も承知です。
しかし腹の虫が未だにおさまらず、仕方ないと思いながらも何とかならなかったのか?と悔しさが止まりません。
そもそも太陽光発電の補助金とは、その補助金がある事で需要を喚起し、普及を促進する為に行うものです。
需要を喚起した側として、補助金を交付する責任があると思うのは自分勝手な考えでしょうか。
まとめ
今年度も住宅用太陽光発電向けの補助金を交付してくれる市区町村はたくさんあります。
お役所はお役所ですから融通を利かしてくれる事など期待せず、
しっかりとスケジュールを確認し滞りなく余裕を持って手続きを進めていきましょう。