太陽光パネル12枚と13枚、どちらがいいのか?
今日の太陽光発電相談事例
東京都の方からの太陽光発電の相談でした。
SANYOの230Wのパネル12枚 2.76kW で提案を受けているが、もう一つの屋根にあと1枚載せて13枚 2.99kWにする事もできると言われてどちらが良いのかという相談でした。
13枚の場合割り切れないので1枚だけがシステム上半端になります。
屋根の形状等を聞いたところ、4枚を直列に繋ぎそれを3列作るというシステムで12枚は設計されていたので、1枚の部分に昇圧をかけ4枚分の電圧にしてシステムを組みます。
ただ昇圧をかけた所は、機械で無理に電圧を上げているので10~15%発電ロスをすると言われています。
また昇圧をかける場合は接続箱を昇圧付接続箱に変更しなければならないのですがこの金額が高いです。
ですので増える発電量とロスする発電量と高くなる金額を加味して考えなければなりません。
2.76kWの発電量を2760kWhとした場合、2.99kWの発電量は2990kWh。その差は230kWhです。
この増加分が仮に10%ロスするとするとその増加分は207kWh。売電金額に直すと207×42円=8694円。
11年目以降は単価24円で計算すると10年間で86,940円、20年間で136,620円となります。
次に増加する金額ですが、これは細かい計算を省きますが約140,000円位上がります。
つまり増加した金額分を21年かかって取り戻すという計算になります。
20年かかって多少の発電の落ち込みある事等も含めるともう少し長くなると思われます。
また増加発電量分を全部売電できる計算にしておりますが、自家使用分もあると考えるとさらに回収期間は伸びる事が予想されます。
結果12枚のままで良いのではというお話をさせて頂きました。