平成26年度の太陽光発電の売電価格が決定
平成26年度太陽光発電システムの買取価格(売電価格)決定
3月25日(火)に4月以降の平成26年度の太陽光発電システムの買取価格(売電価格)が資源エネルギー庁より正式発表されました。
先日こちらのコラムでお伝えした調達価格等算定委員会の委員長案から特段の変更はありません。
平成26年度 太陽光発電システム売電価格
- 10kW未満(住宅用):37円(税込)
- 10kW以上(産業用):32円(税抜)
そもそも売電についてよくわかっていない方のために、売電制度についてまとめたページを平成26年度の売電価格の決定に合わせて作成しましたので、よろしければご覧ください。
50kW以上の太陽光発電の設備認定後6ヶ月以内の土地及び設備の確保義務
平成26年度の買取価格が発表された同日に同じく重要な発表が実は2つなされています。
- 買取制度運用ワーキンググループの検討結果の発表
- 今回の買取制度案についてのパブリックコメントとその回答の発表
です。
「1.」のワーキンググループの検討結果の方に、4月1日以降の新たな設備認定運用方針として50kW以上の設備認定後6ヶ月以内の土地及び設備の確保義務が記されています。
これは今まで売電価格権利だけ取得して、一向に事業を進めない案件の措置に続く、今後の防止策として2月に決定し、正式に公布されたものです。
売電価格権利のみ取得案件の設備認定の内容についてはこちらの記事をご覧ください。
2月の既存の設備認定申請案件については400kW以上に限定されておりましたが、今回は50kW以上が対象とされておりますので取り締まりがさらに厳しくなっている格好です。
50kW以上の太陽光発電システムの意図的な低圧分割の禁止
そして同時に50kW以上の太陽光発電システムの意図的な低圧分割の禁止についても触れています。
今でもそうですが、50kW以上の太陽光発電システムになると低圧契約から高圧契約にする必要がでてきます。
50kW以上の高圧契約の場合、単に太陽光発電システムだけではなく、追加費用が発生します。
具体的には、
- キュービクル(変圧器)の設置
- 電気主任技術者による定期点検の義務
等です。
これを避けるために、例えば100kWの所をあえて50kW未満に分割して申請をするということが現状でも行われております。
上記の『6ヶ月以内の土地及び設備の確保義務』が始まれば、さらなる50kW未満への分割申請が増加することが想定されてますので先回りしてそれを防ぐ優れた手であると思います。
ダブル発電時の太陽光発電の買取単価(売電単価)
そしてもう1つどこ探しても記載がなくて平成26年度はうっかり値下げははないのかと思っていた、蓄電池やエネファームを太陽光発電システムと同時に入れた時のダブル発電の買取単価(売電単価)についてはパブリックコメントにそのことについて触れているコメントへの回答して記載されておりました。
- ダブル発電時:30円(税込)
今までが31円(税込)でしたので、10kW未満の住宅用と同様の1円下げとなっております。
まとめ
いよいよ平成26年度の売電価格が出揃いました。
たくさん太陽光発電システムが普及すると良いなと本当に思います。
そして今年は太陽光発電システムに加えて、蓄電池の普及元年になると考えており、蓄電池検討のためのページは今作っています。
今週中には出来る予定です。
ソーラーパートナーさんのWEB情報を参考に導入した「パナソニックの30KWシステム」がH26年3月13日に稼働を開始し、4月9日までの発電量と売電金額のお知らせが中部電力から届きました。
予想より多めの売電(発電量4586KW、売電価格約17万円)で、投資約1000万円を約5年で投資回収可能な発電量です。
天候による変動で投資回収に7年を見込んでいますが早めに完了できそうな状況にとても満足しています。
導入時には、中村様との直接の電話やWEBからの様々な情報提供を戴き、ありがとうございました。
又、トピックがありましたら追加報告させて戴きます。
山田章雄 様
わざわざご連絡ありがとうございます。
どのような言葉で形容しようか迷いました。
”凄まじく”発電してますね!!
これから5月に向けて更に発電量は増えると思います。
楽しみですね。