太陽光発電の販売会社『ロハス電力株式会社』が債権者から破産を申し立てを受ける
Global Energy Japan株式会社(旧:ロハス電力株式会社)債権者から破産を申し立て
4月28日(月)に旧ロハス電力株式会社であるGlobal Energy Japan株式会社が債権者から破産申し立てを受けたと発表がありました。
太陽光発電システム販売、太陽光発電事業 Global Energy Japan株式会社(旧:ロハス電力株式会社)債権者から破産を申し立てられる 負債13億5100万円
当社は2007年(平成19年)7月、長崎県大村市に九州電機広報(株)の商号で設立。その後、数度の住所変更・商号変更を重ねて2012年11月に現所在地へ移転した。
(中略)
その後も再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用した投資の活発化から売り上げを伸ばしていたが、同業他社との競合激化などから採算が悪化。2013年12月には前代表が急きょ退任するなどで社内が混乱した。現代表の下で立て直しを図ったものの、ひっ迫した資金状況が表面化するなか、2014年2月に商号をロハス電力(株)から現商号へ変更するほか、登記面本店を福岡市から東京都港区へ移転。同月末までに大半の従業員が退職するなど実質的な営業活動は停止状態に陥っていた。
負債総額現在精査中とのことですが現時点では13億5100万円だそうです。
実質的には既に2月から事業停止していたようで、代表は昨年12月に退任しています。
ロハスといえば「太陽光発電保証協会」と「再生可能エネルギー推進機構」の特別導入支援制度です。
それぞれ約1年前と半年前のことなのでもう既に懐かしい感じがします。
それはそれは相談がたくさん来ました。
過去のトラブル事例でも取り上げています。
太陽光発電保証協会のCMでやっている特別導入支援制度とはなんですか?»
一般社団法人再生可能エネルギー推進機構の特別導入支援制度とはなんですか?»
若い社長、急成長、そして破産
元々この会社は社長交代と社名変更が頻発していることで有名な会社でした。
12月に退任している元代表の内田俊一郎氏は今年2月HOLLYWOOD HILLS JAPAN 株式会社という会社を同じ福岡市内で立ち上げHOLLYWOOD HILLSという飲食店を始めています。
若い社長で、急成長をして、破産する、という流れは、エステート24の時と印象がかぶります。
太陽光発電販売会社エステート24の秋田社長逮捕»
まだ破産申立を受けた段階ですからこれから色々な事がわかってくると思います。
きな臭い話は色々聞こえてきますが信ぴょう性のチェックまではできないのでここでは書きません。
太陽光発電業界では長期の事業継続が重要
経営学のなかに、ゴーイングコンサーンという考え方があります。
- ゴーイングコンサーン
- 企業などが将来にわたって、無期限に事業を継続し、廃業や財産整理などをしないことを前提とする考え方
若い社長がダメなんて事を言う気は毛頭ありません。
私も20代の頃、同級生が起ち上げた会社におり急成長して5年で上場までする事ができました。
今では立派な一部上場企業です。
ただ当然急成長にはゆがみが生じます。
組織内部はいつもてんやわんやです。
しかしお客様にとってそのような内部の事情は関係ありません。
特に太陽光発電システムの販売・施工においては20年以上付き合っていく商品です。
何かあれば対応する必要があります。
対応が遅れれば遅れるほど精神的なダメージだけでなく直接的に金銭のメリットが減っていきます。
そのため、企業が継続する事の重要性が、より高い分野であると考えています。
今回も直接的な被害を被った方々が破産申立をしたわけですが、それ以上に当てにしていた保証サービス等含めた将来的な損失を被った方々がたくさんいらっしゃいます。
まとめ
これから契約しようとしている太陽光発電の業者が今後も存続しうる企業であるかを判断する事は容易ではありません。
というよりも不可能とも言えます。
このメーカーは大丈夫だろうか?この会社は大丈夫だろうか?とたくさんのご相談を頂きます。
知っている情報はお伝えしますがご質問自体にはお応えする事ができません。
なぜなら私達にもわからないからです。
最後はご自身で判断して頂くほかはありません。
私達もソーラーパートナーズの工事会社ネットワークに加盟して頂く際に厳しい基準を設けてチェックさせて頂いています。
しかしながら、それをもって大丈夫という保証にはなり得ません。
ただ、せめて地元で長く継続して事業を行う意欲があり、その体制が整えられていると自分たちが信じる事ができる工事会社のみとパートナー企業としてお付き合いさせて頂きたいと考えています。