会社によって太陽光パネルの枚数が違うのですがなぜですか?
会社によって提案の枚数が違う
福岡県の方から太陽光発電の相談を頂きました。
「パナソニックの太陽光発電を検討しており、なるべくたくさん乗せたいと思っているが、現在提案を受けている2社で最大提案枚数が違うので、どっちが正しいのかわからず困っている」という相談でした。
実際の内容は、A社が提案する10枚と、B社が提案する12枚という事だったので、それぞれの提案図面をお送り頂き確認してみました。
そのうち12枚を提案しているB社は、実際に屋根に上り現地調査をしており、設計図面も確認させていただいたところ、12枚は乗ると判断できました。
しかし、今回の方のご希望はなるべくたくさん乗せたいという希望です。
現地調査した図面を基に計算すると、最大13枚の設置が可能であることがわかりました。
最大設置でのご提案が出なかった理由は?
その旨を改めてお伝えすると「じゃあ何故このB社は13枚設置の提案をしてくれないのか」と、少しお怒りになられてしまいました。
この点については正直推測ですが、気付かなかったか、価格を抑えようとしたかのどちらかだと思います。
気付かなかった可能性ですが、パナソニックはシステムを組む際に専用のソフトを使いますが、パネルの枚数を決める前に、パワーコンディショナを「集中型」か「マルチ型」のどちらかを選択します。
この際に「集中型」を選ぶと12枚設置が最大となり「マルチ型」を選ぶと13枚設置が最大となるのです。
12枚の場合は4で割り切れますが、13枚の場合は割り切れません。
パネルの枚数が割り切れない場合、直列につなぐパネルの枚数がアレイごとに変わってしまうため、電圧もアレイごとに変わってしまいます。
各アレイの電圧は一定である必要があるため「昇圧」を行う必要がありますが、その昇圧機能が入っているパワコンが「マルチ型」になるのです。
価格を抑えようとした可能性ですが、単純に枚数が1枚減ると安くなるという事と、12枚ですと2.7kWパワコンで良いのですが、13枚になるともう一つ上の容量の4.0kWパワコンにしなければならず、コストアップとなってしまうからです。
どちらにしろもう一度、12枚の提案をしているB社さんに確認してみる事をお勧め致しました。