ガルバリウム鋼板の木造住宅の屋根に角度をつけた架台を設置する?
今日の太陽光発電相談事例
佐賀県の方から太陽光発電の相談を頂きました。
「西向きの片流れ2寸勾配の屋根で、3社から話を聞いていて、そのうちの2社から『南向きに角度をつけた架台を取り付けて設置しましょう』と提案を受けているが台風等を考えると少し心配です。大丈夫なのでしょうか?」
という内容のご相談でした。
もういきなり怪しさ満点です。
屋根材を伺うとガルバリウム鋼板との事です。
そしてご自宅の構造は当然のごとく木造でした。
太陽光発電システムは屋根にビスを打ち込み架台を固定します。
角度をつけた架台を設置するケースというのは、鉄筋コンクリート造の建物の屋上などです。
コンクリート部分にアンカーを打ち込んで基礎を作り、そこに架台を組んでいきます。
この時、当然角度をつけて設置したパネルの裏からの風圧にも耐えられるようにしっかりと設置しますが、それもこれもしっかりした基礎があるから耐えられるわけです。
もし木造屋根に、同じように角度をつけた架台を設置をした場合、想像して頂ければお分かり頂けると思いますが、まず間違いなく屋根ごと引っ剥がされると思います。
引っ剥がされないレベルの基礎をつくる事は木造屋根には不可能です。
確かに南に角度を向けた方が西向きに設置するよりも発電量は増えます。
当然お客様は喜び購入へのハードルは下がると思います。
どんな会社が危険な提案をするのか?
この提案をしている会社が考えていることとして挙げられそうなのが、
- あまり知識がなく陸屋根だと思い込んで提案をしている
- 契約間近になった時に、やっぱりできないと言う
- 以前もこの場で書かせて頂いたように、契約内容と違う設置方法で、黙って西向きにベタ置きで設置してしまう
- はたまた本当に角度をつけて架台を組む
ということぐらいです。
まとめ
この会社が最終的にどうするのか本当は興味があるのですが、試しに提案を最後まで聞いてみてくださいとも言えません。
「普通に設置しましょうという」
お話をさせて頂きました。