太陽光発電の工事のミスで屋根葺き替え&販売会社の変更希望!
佐賀県の方から太陽光発電についての相談を頂きました。
「先月太陽光発電の設置工事が完了しているが、工事ミスが発覚し屋根葺き替えの要望をしているが相手が補修しか認めない。何とか契約をキャンセルし、屋根を葺き替えてもらい、支払い済みの代金を回収する方法はないでしょうか?」
という大変な内容のものでした。
あまりに物騒な話ですが、お話ししている印象では落ち着いた様子の方でした。
そんなに感情的になるような感じのしない方なので、色々と今までのやり取りで腹に据えかねている部分もあるのだろうなと思いました。
垂木固定のはずが固定ビスのほとんどが垂木ではなく野地板に
どうやら今回、垂木固定のはずがビスのほとんどが垂木でなく野地板に打たれていたそうなんです。
現在太陽光発電メーカーの設置工法は大きく分けると
- 垂木固定方式
- 野地板固定方式
の2つがあります。
京セラ、三菱、ソーラーフロンティアなどは垂木固定。
パナソニック、東芝、シャープなどは野地板固定です。
今回の方はソーラーフロンティアでしたので垂木固定です。
垂木固定と言っても全てのビスが垂木だけにあたるわけではないのですが、ほとんどのビスが野地板にあたっているとなると話が違います。
逆に野地板固定のメーカーでも全てのビスが野地板にあたるわけではなく一部は垂木に固定されます。
正直な感想を言えば野地板固定方式でももう少し垂木にあたる割合が高いと思いますのでよくここまで垂木をよけてしまったなという感じです。
屋根の補修方法と契約キャンセル
どうやらこの会社さん、ネットで安さを打ち出して販売している全国チェーンの販売会社だそうです。
とにかく何とか補修だけで済まそうとする態度がいまだ変わらずどんどん怒りに変わって行ってしまっており、今に至っては葺き替えはしてもらう事は絶対として、再設置はこの会社ではなく別の会社にしたいと強く思ってしまっているという状況です。
この販売会社にすれば何とか工事完了して残代金を払ってもらいたいところですが、お客様が補修(葺き替え)と契約キャンセル(前代金の返金)を希望しているのでこれではひたすら平行線を辿るはずです。
仮に裁判をしてどうなるかは正直わかりませんが、その労力、金額もばかにならないはずです。
補修方法については話し合いを重ねれば折り合いがつくところがあると思いますが、その為には契約キャンセルしたいという希望は取り下げないと話し合いの土俵にお互いがつけない気がします。
ご相談者の方も既にシステム一式が納入されている事実もあるので、契約キャンセルは難しいという認識はお持ちではいらっしゃいました。
知識がないのは不誠実
今回のケースは何故起きたのかは正直わかりません。
全国チェーンでやってる会社は、基本的には工事は下請けの工事会社に依頼します。
工事会社が未熟でソーラーフロンティアの施工実績が無い、もしくは少なく普段工事をしている他メーカーの通りに設置をしてしまったのか。そもそも知識がなかったのか。
しかしこういうのは本当に氷山の一角だと思います。
もっと怖くて、いずれ顕在化してくると思われるのが設置不可の屋根への設置ケースだと思います。
様々な理由で設置不可となっているところに太陽光発電を設置してしまえば何か問題が起きるのは必然です。
故意にやっているものはどうしようもないですが、悪意なく行われてしまっているものが多数であると思うのです。
知識がないのは不誠実であると認識し、正しい情報収集・共有に努めたいと思います。
初めまして、今回この事案が我が家の場合と同じようでしたのでお聞きします
この方はその後どうなったのでしょうか?
うちではとりあえず補修をしてもらいましたが不安は多いに残ってます。
たかぱぱ 様
コメントありがとうございます。
この方からはその後ご連絡を頂いていないので、どのようになったかわかっておりません。