今月3件目の激安太陽光発電の倒産。販売会社が倒産するとどうなるか?
※この記事は2013年10月1日に書かれたものです。
最新の動向を踏まえた記事はこちらをご覧ください。
栃木県の方から太陽光発電についての相談を頂きました。
「昨年の6月に太陽光発電とエコキュートの契約をして設置をしたのですが、太陽光発電の接続箱までの配管が家の壁から離れてブラブラしているのに気付いて連絡をしたら全く連絡がつかなくなってしまっている。どうしたらいいでしょうか?」
という内容のものでした。
会社だけではなく、その当時の担当者の携帯電話も記録していたので連絡してもこちらは鳴るけど出ないという状況らしいです。
当然、状況としてはその太陽光発電の販売会社が倒産、閉鎖をしたとものと思われます。
なぜか今月3件目の倒産相談
実は今月に入ってこれで3件目です。
今までですと年末をまたいだ年明けや、年度末をまたいだ4月や5月には多くなる傾向があったのですが、この時期に重なるのは初めてです。
仮説としてはいくつかの要因が考えられます。
- ブームである大型の産業用に営業シフトをして、受注がうまくいかずに資金ショートを起こしてしまった
- 4月以降の市場の一時的な落ち込みに耐えられなかった
- 激安売りの会社に下に引っ張られて売れてもまともな利益を確保できず資金ショートを起こしてしまった
- 資金ショートを起こすまではいかなくても事業にうまみを感じる事ができなくなり引き上げた
などです。
契約した販売会社が倒産もしくはいなくなってしまうと何が困るのか
あくまで設置工事、電力会社との連系、補助金申請等全て滞りなく終わったという前提で考えてみます。
(これらが完了する前に、倒産もしくはいなくなってしまった場合はこれらが滞りますのでそれは大変な事になります)
太陽光発電のシステム機器の不具合については10年保証の申請がちゃんと済んでいればメーカーが保証してくれていますので、ひとまずは何とかなると思います。
ただ当然実際に動いてまずはどこに不具合があるのかを調べたりなどをする会社が必要なので、そのあたりの手配から直接メーカーに連絡してやらなければならないので時間はかなりかかります。
その間当然不具合は放置されたままですので、この間の売電ロスの損失はあると思います。
もし調べてみて不具合ではなかったとなれば当然実費が必要になります。
そしてより問題になるのは設置工事に起因する不具合です。
太陽光発電メーカーは太陽光発電システム機器一式の保証はしてくれますが、工事による損害の補償はしてくれません。
工事保証10年とか15年などとうたっているのはその販売会社が入っている工事保険による保証です。
今回のようなケースであれば保険を使うまではいかず、手直しに向かえば済むと思いますがその手配等も自分でどこかの会社に依頼をしてお金を払って直してもらわなければなりません。
当然のことながら雨漏りなど起きようものなら、工事保険を使うしかないのですがその保険代を払っているべき会社がいなくなってしまっているのですから保険会社は何もしてくれませんので、これまた自分で実費を払って屋根補修をするしかなくなります。
そろそろ本気で警鐘鳴らしておかなければならないと思いました
激安の会社、そして相場価格からあまりにかけ離れた金額で販売する会社(これは低いのも高いのも両方です)は、上記に書いたようなリスクが他の会社と比べて多いという事を認識したうえで、判断するようにして頂きたいと思います。
相場価格位の値段の会社だから安心というわけでも、もちろんありません。
今までの傾向からはよりリスクが高いというだけです。
後から相談されてももうどうしようもありません。
- テレビを買うのとはわけが違う商品であるという事
- 自分では登る事のできないご自宅の屋根に穴を開ける工事を伴う商品であるという事
を理解したうえで検討して頂きたいと思います。
折半屋根ですが、2社に見積もり頼んだら、1社はべた置きだというのです。とりつけは穴をあけます。1社は架台を付けて15度くらいの日射量だというのです。穴はあけません。べた置きの会社に発電量はどうかと聞いたら(通常架台着けて最適の日射量とるはず)、1%位の違いしかないというのです。そんなものでしょうか。
契約不履行(遅延)で、困っています。
仮の話ですが、ソーラーパートーズさんで紹介して頂いた業者様で倒産、または連絡が取れなくなってしまった場合、ソーラーパートナーズさんはどの様な対応をして頂けすか?
大石力様
コメント有難うございます。
1%という事はないですね。
計算してみたら8%位落ちます。
金額はベタ置きの方が安いでしょうから、あとはそのメリットとのバランスから
考えていただくのが良いと思います。
片岡 政夫様
コメントありがとうございます。
色々な事情があるのかもしれませんが、補助金の締めきり等は
気を付けるようにしてください。
小宮 拓三様
コメント有難うございます。
工事会社ネットワークをうたっている以上、ご紹介した認定企業が倒産した場合の保証の担保などもできるようにしていきたいとは考えておりますが現状まだそのような制度をご用意できておりません。
仮に倒産、連絡がとれなくなった場合はシステム機器への不具合が起きた際のメーカーへの連絡、手配等はソーラーパートナーズ運営事務局側で行いたいと考えておりますが、基本的には認定企業とお客様との間で個別契約を結んで頂きますので、その契約に基づいて対処して頂く事になると考えています。