【2025年】川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金について詳しく解説【令和7年】
2025年川崎市補助金まとめ
【太陽光発電】※2kW以上設置が条件
①FIT適用なし……7万円/kW
(費用の1/2 or 上限28万円 どちらか安い方)
②FIT適用あり……4万円/件(定額)
【蓄電池】
③①と同時設置……10万円/kWh
(費用の1/2 or 上限70万円 どちらか安い方)
④②と同時設置……10万円/kWh
(費用の1/2 or 上限30万円 どちらか安い方)
⑤太陽光発電既設……10万円/kWh
(費用の1/2 or 上限30万円 どちらか安い方)
【ZEH】
⑥ZEH,ZEH Oriented……25万円/戸
⑦ZEH+……40万円/戸
<<本記事のデータは2025年4月22日に更新しました。>>

川崎市はハウスメーカーへの太陽光発電設置義務化などで話題となったように、特に太陽光発電や蓄電池に力を入れている市です。手厚い補助金も用意されているので、今なら少ない負担で設置することができます。
「補助金申請できる業者を紹介してほしい」という要望は年々多くなってきました。
川崎市は、太陽光発電や蓄電池に力を入れているため、多くの問い合わせをいただく市なのですが、今年は国の補助金も用意されているため、早くから準備すればダブル狙いも可能です。
※実は筆者も川崎市在住なのでダブル狙いできるタイミングを待っていました。
今回は、川崎市の補助金について詳しく解説しますので、川崎市の自宅に検討してる方は是非最後までご覧ください。
補助金情報は自分で調べても専門用語が多くわかりづらいので、川崎市が発表している最新情報を以下3点を中心に出来る限り分かりやすく解説しています。
・2025年(令和7年)の川崎市の補助金はいくらもらえるのか
・太陽光発電・蓄電池をこれから購入する人が補助金をもらう方法
・川崎市の補助金をもらい損ねないようにするための注意点
川崎市以外で太陽光発電を検討している方はコチラ、蓄電池を検討している方はコチラをご確認ください。
太陽光発電・蓄電池の
専門アドバイザーに相談してみませんか?
2025年(令和7年)川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金の概要
今回の川崎市の補助金は正式名称「川崎市太陽光発電設備等設置費補助金(愛称:たいせつ補助金)」です。
補助対象 | 補助率等 | 上限額 |
---|---|---|
太陽光発電設備 | ①【FIT適用しない】 7万円/kW |
設置費用の1/2 28万円/件 |
②【FIT適用する】 4万円/件 |
定額4万円 | |
蓄電池 | ①と同時設置 10万円/kWh |
設置費用の1/2 70万円/件 |
②と同時設置 10万円/kWh |
設置費用の1/2 30万円/件 |
|
蓄電池のみ 10万円/kWh 太陽光がついている家が対象 |
||
ZEH | ZEH,ZEH Oriented 25万円/戸 |
定額25万円 |
ZEH+ 40万円/戸 |
定額40万円 |
上記の川崎市の補助金に加えて、新築を建てる場合と、蓄電池を設置したい場合は、今年は国の補助金が充実しているので、併用すると例年と比べてお得に設置することができます。
太陽光発電が2kW未満の住宅、リースやゼロ円ソーラーなどは補助金の対象外となりますのでご注意ください。
この補助金は、太陽光発電と蓄電池によるエネルギーの自家消費を目的としているため、より多くの補助金をもらうために意識すべきポイントとして押さえておいてください。
上記の表を見て疑問に思った用語もあると思うので、下記で補足しておきます。
FITとは?
2012年7月から現在まで続く、固定価格買取制度のことです。
太陽光発電を検討する時に、「売電」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか?
太陽光発電で発電した電気は、まず家の中で消費され、使い切れなかった電気は勝手に電力会社に売られていきます(売電)。
その時に本来の需要と供給で算出される価格に、国が上乗せして、電気を買い取ってくれる制度がFIT(固定価格買取制度)です。
以前は太陽光発電を設置する方は全員制度を利用していました。
しかし、現在は太陽光発電の設置価格の低下と、電気代単価の高騰により、売電するよりも家の中で電気を使う方がお得になったので、利用しない方が増加しています。
ZEHとは?
「(ネット)ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、創エネと省エネによって、住宅が消費するエネルギーと創り出すエネルギーの差し引きゼロの住宅の規格です。
想定される家の性能によって、ZEH,ZEH Oriented,ZEH+など分かれています。
最近は、消費エネルギーを創出エネルギーが上回るGX志向型住宅などもあり、こちらも補助金の対象となります。
【太陽光】2025年(令和7年)川崎市の太陽光発電補助金はいくらもらえる?ポイントは蓄電池!
川崎市の太陽光発電補助金は、FITを適用しない場合は最大28万円、FITを適用する場合は定額4万円と大きな差があります。
そのため、FITを適用しない方法で太陽光発電を設置することをおすすめします。
太陽光発電の容量(kW)によって補助金額は変動しますが、1kWあたり7万円なので、4kWを超える場合は補助金額はが変わらない点はご留意ください。
※補助金を利用して太陽光発電を設置する場合は2kW以上の容量である必要があります。
参考までに、ソーラーパートナーズで昨年一年間で成約した住宅のデータでは、神奈川県の太陽光発電の平均容量は5.56kWという結果でした。
補助金を最大限活用するために4kW太陽光発電を設置したとして、そのままでは発電した電気の7割近くが売電に回ってしまうので、あえてFITなしで設置するメリットは感じづらくなってしまいます。
そこで、FITなしで太陽光発電を設置する場合は、蓄電池を同時に設置することも併せておすすめします。
蓄電池を設置すれば、本来売電に回るはずだった電気をためて自宅で消費することで、電気代の大幅な削減や停電対策もできるようになります。
加えて、国の蓄電池補助金も利用できれば負担も少なくなるので、川崎市の補助金を最大限活用する方法は、FITなしで太陽光発電を設置し、蓄電池を併設して、国の蓄電池補助金も利用することです。
FITの利用有無に差がある理由は、発電した電気の自家消費率を高めたいという意図があるからです。
以前の太陽光発電は、普及を進めるためにFITで高い売電単価を維持していました。維持するための財源は電気代と一緒に徴収されているため全家庭に負担があります。加えて、電力会社の発電所は化石燃料への依存率が80%を超えるため、原油価格の変動や貿易障壁により電気代の高騰が起こります。そのため、現在はFITの売電単価よりも電力会社から電気を買う時の単価の方が高いという逆転現象が起こっています。結果として、各家庭のエネルギー自給率を高めることが、現在そして将来の燃料費高騰リスクを減らすことに繋がるため、FITなしの太陽光発電や蓄電池への補助が優遇されているという状況を作り出しています。
【蓄電池】2025年(令和7年)川崎市の蓄電池補助金はいくらもらえる?最大70万円の大型補助金!
川崎市の蓄電池補助金は、太陽光発電と同時に設置する場合最大30万円から最大70万円、既存の太陽光発電に蓄電池を付ける場合最大30万円もらえます。
太陽光発電と同時に蓄電池を付ける場合で30から70万円と幅があるのは、FIT適用しない場合だと最大70万円で、FIT適用する場合だと最大30万円となるためです。
ここでもFITを適用せずに自家消費に回して欲しいと考える市の意図が伝わってきます。
こちらの蓄電池補助金は1kWhあたり10万円と大きな補助金です。
最大30万円から70万円なので、3kWhから7kWh設置すればいいかというと、そうではありません。
戸建て住宅に4人が暮らしている場合、一日あたりの消費電力はおおよそ14kWhです。
昼間は太陽光発電の電気を使用できるとはいえ、多くの家庭は帰宅した夕方以降の電気消費量が多くなる傾向にあるため、なるべく電力会社から電気を買わないようにするためには、10kWh近い蓄電池を用意するのが理想です。
実際に、昨年一年間で蓄電池を設置した神奈川県の家庭の平均容量は11.34kWhでした。
10kWh近い容量を設置する時に費用負担を減らすためにも、川崎市の補助金と併せて国の蓄電池補助金も同時に利用することをおすすめします。
※太陽光発電と同時に設置する場合も、既存の太陽光発電に蓄電池を設置する場合も、太陽光発電が2kW以上の設備と連携しないと補助の対象とはならないためご注意ください。
2025年(令和7年)川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金の申請期間
川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金には下記の3つの申請期限があります。
・補助金受付期限
・設置完了届提出期限
・請求書申請期限
川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金の受付期間は、2025年4月14日から2025年12月26日です。
期間内であっても、予算上限に達した場合は受付が締め切られてしまうので、ご注意ください。
また、受付が完了してから、工事を終えて設置完了届を提出する必要があります。
設置・工事完了後30日以内または2026年2月13日となります。
設置完了届を提出したら、ようやく補助金が確定するので、最後に請求書を提出します。
請求書の期限が2026年3月13日となっています。
それぞれの期限に間に合わせないと補助金がおりないため、間に合うよう早め早めに動きましょう。
2025年(令和7年)川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金の申し込み順序と注意点
川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金の申し込み順序は、下記の通りです。
1,交付申請書の提出
2,交付決定通知書が届く
3,設備設置・工事実施
4,完了届の提出
5,補助金額確定通知書が届く
6,請求書の提出
7,補助金交付
この順序を見ていただくとわかる通り、工事前に交付申請を提出する必要があります。
交付申請書提出の時点では見積書があれば問題ないので、どの会社にお願いするか決まったときには、まず交付申請を業者に進めてもらいましょう。
しかし、訪問販売などによくみられる知識がない業者にお願いすると、申請の順序を誤って認識しているケースもあるため、業者選びが重要という点は押さえておきましょう。
2025年(令和7年)川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金のよくある質問
義務化というと全員が対象となるのか不安となってしまいますよね。現状そこまで厳しいものでありません。一般的な大きさの住宅の場合、年間一定数の住宅を供給しているハウスメーカーや工務店に対して、一定数の太陽光発電付きの建物を建てることを義務化した制度です。2000平米を超える大きな建物を新築増築すると建築主に設置義務が課されます。そのため、今回補助金を検討して太陽光発電や蓄電池を検討している多くの方は、義務化に関係なくメリットがあるかどうかで設置を考えてみてください。
昨年も川崎市は太陽光発電と蓄電池に補助金を出していましたが、受付開始から半年を待たずに予算上限で締め切られてしまいました。金額も大きく大人気の補助金ですし、特に早めに申し込めば国の補助金も併用できるので、皆さんかけ足で検討しています。焦って業者を決める必要は全くありませんが、補助金が受けられるよう見積もりを見比べるのに早すぎるということはありません。
川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金をしっかり受け取るには
今回は、大盤振る舞いともいえる川崎市の太陽光発電・蓄電池補助金について解説しました。
しっかり受け取るためには、いくつも申請を出さなくてはいけませんが、決して無視できない大きな金額です。
しかし、毎年補助金絡みでのトラブルは後を絶ちません。しっかり申請してくれそうな良心的な業者にお見積りを出していただくことを強くお勧めします。
ソーラーパートナーズには、厳しい審査をクリアした企業だけが加盟しております。
気軽に相談できる専門のアドバイザーもおりますので、ご利用をお待ちしております。