【最新】蓄電池の価格相場まとめ | メーカー別の費用も一覧でわかる【家庭用】
結論:家庭用蓄電池の価格相場は、平均容量10.09kWhに対して、蓄電池本体+工事費+税で183.2万円です。
メーカーや商品ごとに異なりますので詳しく解説します。
「蓄電池を検討しているけれど、適正価格がわからない…」
そんなお悩みをお持ちではないですか?
この記事では、ソーラーパートナーズの独自調査によってわかった、蓄電池のメーカー別相場価格を大公開します。
おそらくここでしか各メーカーごとの相場価格は公表されていないと思います。
この記事では、
- 相場価格と機種の選び方
- メーカー別の相場価格
- 補助金情報
- 価格推移と今後の価格予測
- お得に買う方法
まで、蓄電池の価格にまつわることを徹底的に解説します!
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- 1 2025年 蓄電池の価格相場・設置費用
- 2 2025年 蓄電池の相場価格・設置費用(容量別)
- 3 蓄電池の価格に差がつく 3つのポイント
- 4 蓄電池 メーカー別の相場価格
- 5 シャープ 蓄電池の相場価格
- 6 京セラ 蓄電池の相場価格
- 7 ニチコン 蓄電池の相場価格
- 8 長府工産 蓄電池の相場価格
- 9 オムロン 蓄電池の相場価格
- 10 長州産業 蓄電池の相場価格
- 11 パナソニック 蓄電池の相場価格
- 12 ダイヤゼブラ電機 蓄電池の相場価格
- 13 住友電工 蓄電池の相場価格
- 14 カナディアンソーラー 蓄電池の相場価格
- 15 テスラ 蓄電池の相場価格
- 16 伊藤忠商事 蓄電池の相場価格
- 17 DMM 蓄電池の相場価格
- 18 ネクストエナジー 蓄電池の相場価格
- 19 三菱 蓄電池の相場価格
- 20 東芝 蓄電池の相場価格
- 21 蓄電池の補助金
- 22 これまでの価格推移と今後の価格予測
- 23 蓄電池を安く買う方法
- 24 まとめ
2025年 蓄電池の価格相場・設置費用
蓄電池の容量は、年々増加傾向にありますが2023年12月までの平均設置容量及び、平均設置価格は以下の通りです。
蓄電容量 | 蓄電池価格 | kWhあたりの価格 |
---|---|---|
10.09kWh | 183.2万円 | 18.2万円/kWh |
ここでの蓄電池価格とは蓄電池本体+工事代込みの価格で税込表示となっています。
もちろん蓄電容量や性能によっても、大きく価格は変わってきますのであくまで目安としてお考えください。
「早くメーカー別の相場価格が知りたい」という方は「家庭用蓄電池 メーカー別の相場価格」の項目までスキップしても大丈夫です。
2025年 蓄電池の相場価格・設置費用(容量別)
蓄電池の価格は蓄電容量によって大きくかわります。容量帯別の平均設置価格は以下の通りです。
容量帯 | 蓄電容量 | 相場価格 |
---|---|---|
3kWh~5kWh | 4.06kWh | 133.5万円 |
5kWh~9kWh | 7.05kWh | 160.5万円 |
9kWh~13kWh | 10.1kWh | 191.5万円 |
13kWh~ | 15.2kWh | 235.4万円 |
こちらも同じく、価格は蓄電池本体+工事代込みの価格で税込表示となっています。
この中で現在一番人気なのは、9kWh~13kWhの容量帯で、その次が少しだけ容量が小さい5kWh~9kWhの商品となっています。
蓄電池の価格に差がつく 3つのポイント
価格に差がつくポイント1.
単機能型かハイブリッド型か
蓄電池は、パワーコンディショナーの種類の違いで、単機能型とハイブリッド型の2種類に分けることができ、この違いで価格差があります。
単機能型とハイブリッド型の違いを詳しく知りたい方は以下のページをご参照ください。
価格に差がつくポイント2.
特定負荷型と全負荷型の違い
特定負荷型と全負荷型は停電時に電気が使える範囲が異なります。
特定負荷型は、文字通り特定の電化製品のみ停電時に使用できる蓄電池です。
全負荷型とは、すべての電化製品が停電時使用できる蓄電池です。
当然のことながら全負荷型の方が性能上高くなりますので、費用を抑えたい方は特定負荷型を選ぶことをオススメします。
価格に差がつくポイント3.
蓄電容量の違い
蓄電池の蓄電容量が大きくなれば、貯めて使える電気量が増えますが、その分価格も高くなります。
経済的な費用対効果だけを考えると、大容量の蓄電池を選ぶ必要はありませんが、容量が大きい方が停電時に多くの電気を使えるという利点があります。
蓄電池の容量を決める際には、費用対効果だけでなく停電時にどれぐらいの電気を使いたいかとセットで考えるようにしてください。
自分が買うべき蓄電池の条件はイメージできましたか?
この他にも「サイクル寿命」など、気にするべきことはありますが、だいぶ選択肢が絞られたのではないでしょうか。
蓄電池 メーカー別の相場価格
それでは、いよいよ家庭用蓄電池のメーカー別相場価格を見ていきましょう。
蓄電池のメーカーごとの相場価格は設備代と工事代を合わせた総額を掲載します。
設備代には蓄電池本体だけではなく、パワーコンディショナーやケーブルなどの機器も含みます。
また、工事代には業者の利益分も含まれると考えてください。
◇相場価格掲載メーカー
シャープ 蓄電池の相場価格
メーカー | シャープ | ||||
---|---|---|---|---|---|
製品 | |||||
型名 | JH-WB1921 | JH-WB1921(×2) | JH-WB2021 | JH-WB2421 | JH-WB2421(×2) |
通称 | クラウド蓄電システム ミドルタイプ | クラウド蓄電システム 大容量タイプ | クラウド蓄電システム 大容量タイプ | クラウド蓄電システム ミドルタイプ | クラウド蓄電システム 大容量タイプ |
タイプ | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 |
蓄電容量 | 6.5kWh | 13kWh | 9.5kWh | 7.7kWh | 15.4kWh |
相場価格(税込) | 174.52万円 | 272.1万円 | 197.04万円 | -万円 | -万円 |
在庫が僅かなものを除いて、6.5kWh,7,7kWh,9.5kWh,13kWh,15.4kWhとが中~大容量のラインナップが用意されているシャープの蓄電池。
全てが太陽光発電との連携に長けたハイブリッド型です。
2024年10月から販売が開始された新商品の7.7kWhと15.4kWhはサンプル数の不足で相場価格を出していません。
シャープは太陽光発電のパイオニアとして、圧倒的に多くの太陽光発電ユーザーを抱えるメーカーです。
ハイブリッド型の蓄電池のみをラインアップとしている背景には、卒FITを迎えた太陽光発電ユーザーに、パワーコンディショナーの変更を提案しながら蓄電池導入も勧めるという販売戦略を前提としていると考えられます。
価格は「性能に対して、ほんの少し高め」といった印象です。
シャープ特約店がシャープ太陽光発電OBに対して販売する蓄電池ですので、同蓄電池同士の競合が起きにくいことも値崩れが起きていない理由の一つと考えられます。
2024年からはV2HでEVと繋ぐことができるようにもなったので、太陽光発電、蓄電池、V2Hをシャープでまとめてトライブリッドにすることもできるようになりました。
京セラ 蓄電池の相場価格
メーカー | 京セラ | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
製品 | ||||||
型名 | EGS-LM0550 | EGS-LM1100 | EGS-LM1650 | EGS-MC0550 | EGS-MC1100 | EGS-MC1650 |
通称 | Enerezza(エネレッツア) | 【新】Enerezza Plus(エネレッツアプラス) | ||||
タイプ | 単機能/ハイブリッド | |||||
停電時利用 | 特定負荷/全負荷 | |||||
蓄電容量 | 5.5kWh | 11.0kWh | 16.5kWh | 5.5kWh | 11.0kWh | 16.5kWh |
相場価格(税込) | – | – | – | 148万円 | 218.3万円 | 260万円 |
京セラのメイン商品であるエネレッツアシリーズは5.5kWh、11kWh、16.5kWhの3種類あります。
新商品のエネレッツァプラスは売り出されてから一気に販売数を伸ばしている勢いのある蓄電池です。
シャープ同様に、住宅用の太陽光発電システムを日本で初めて販売した京セラも、多くの卒FIT対象者を抱えています。
京セラの売れ筋はエネレッツァプラスの11kWhタイプです。元々あったラインナップのエネレッツァは相場を算出するのに十分な価格データが集まらなかったため、相場の算出はしておりません。
ニチコン 蓄電池の相場価格
メーカー | ニチコン | |||
---|---|---|---|---|
製品 | ||||
型名 | ESS-T3L1 | ESS-T3X1 | ESS-U4M1 | ESS-U4X1 |
タイプ | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 | 単機能型 | 単機能型 |
停電時利用 | 全負荷型 | 全負荷型 | 全負荷型 | 全負荷型 |
蓄電容量 | 9.9kWh | 14.9kWh | 11.1kWh | 16.6kWh |
相場価格(税込) | 203.52万円 | 223.56万円 | 204.46万円 | 258.48万円 |
家庭用蓄電池で最大手のニチコンは累計販売台数トップメーカーです。
ラインナップが豊富で、単機能、ハイブリッドだけでなく、V2Hを組み合わせたトライブリッド蓄電システムにも力を入れています。
主力のESS-T3シリーズ(4.9kWh,7.4kWh,9.9kWh,14.9kWh)の中で、昨年は9.9kWhが一番人気でした。
しかし、直近半年のデータをみると14.9kWhが一番の人気商品です。
理由は、蓄電池を検討する層が、太陽光発電を初期に設置した層から比較的最近設置した層に移り変わったため、太陽光発電の出力も大きくなり、対応する蓄電池の容量も大きくなったためだと考えられます。
この傾向に対して、蓄電池の容量が大きくなればその分手出しが多くなりますので、容量に対して価格を抑えられる単機能型の11.1kWhと16.6kWhもシェアを伸ばしたようです。
長府工産 蓄電池の相場価格
メーカー | 長府工産 | |
---|---|---|
製品 | ||
型名 | ESS-T3MCK「Lib Tower Plus(リブタワープラス)」 | ESS-T3XCK「Lib Tower Plus(リブタワープラス)」 |
タイプ | ハイブリッド/トライブリッド | |
停電時利用 | 全負荷型 | |
蓄電容量 | 7.4kWh | 14.9kWh |
相場価格(税込) | 163万円 | 249.7万円 |
長府工産は住宅関連設備のメーカー商社です。
長府工産の「Lib Tower Plus(リブタワープラス)」はニチコンのOEM商品です。
長府工産で扱っている蓄電池はニチコンが製造している商品と同じものです。
同じ商品をわざわざ長府工産から購入する必要があるのか疑問に思う方もいるかもしれません。
ずばり、長府工産の一番のメリットは保証が有償で20年まで延長可能という点です。
OEM元のニチコンでは最長15年の保証を20年まで延長することができます。
高価な蓄電池が何年使えるのか不安な方にとって嬉しいポイントです。
オムロン 蓄電池の相場価格
メーカー | オムロン | |||
---|---|---|---|---|
製品 | ||||
型名 | KP-BU65B-S | KP-BU98B-S | KP-BU164-S | KP-BU127-B |
タイプ | 単機能型 ハイブリッド型 |
単機能型 ハイブリッド型 |
単機能型 ハイブリッド型 |
単機能型 ハイブリッド型 |
停電時利用 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 |
蓄電容量 | 6.5kWh | 9.8kWh | 16.4kWh | 12.7kWh |
相場価格(税込) | 161.9万円 | 180.94万円 | 260.8万円 | 200.36万円 |
ヘルスケアなどで有名なオムロンも家庭用蓄電池の製造を行っています。
シャープ、長州産業のラインアップにある蓄電池も、オムロンからのOEM供給を受けている製品です。
オムロンの蓄電池は、6.5kWh、9.8kWh、16.4kWhの3種類と新商品で屋外専用の6.3kWh、12.7kWhが用意されています。
圧倒的な売れ筋は12.7kWhのタイプです。
直近1年で2位の9.8kWhと比べて8倍以上の販売数があります。
昨年までは9.8kWhが一番人気でしたが、他のメーカー同様に12kWh~15kWhあたりの容量帯に人気が集中したようです。
長州産業 蓄電池の相場価格
メーカー | 長州産業 | |||
---|---|---|---|---|
製品 | ||||
型名 | CB-LMP98A | CB-LMP164A | CB-LMP127A | CB-LKT70A |
通称 | Smart PV multi | Smart PV multi | Smart PV multi(屋外) | Smart PV plus |
タイプ | 単機能型 ハイブリッド型 |
単機能型 ハイブリッド型 |
単機能型 ハイブリッド型 |
ハイブリッド型 |
停電時利用 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 全負荷型 |
蓄電容量 | 9.8kWh | 16.4kWh | 12.7kWh | 7.04kWh |
相場価格(税込) | 185.34万円 | 310.75万円 | 211.5万円 | 175.5万円 |
長州産業のスマートPVマルチはオムロンから、スマートPVプラスはダイヤゼブラ電機からOEM供給を受けている製品です。
長州産業よりもオムロンブランドで購入する蓄電池の方が相場価格は安い傾向があります。
一番の売れ筋は12.7kWhです。
しかし、他のメーカーのように大容量全負荷型の売れ筋商品一極集中ではなく、特定負荷型も6kWhあたりの容量もまんべんなく人気があるのが特徴です。
ここ数年は、太陽光発電も国内メーカーで一番人気のメーカーなので、蓄電池に関しても今後もシェアを伸ばしていくでしょう。
パナソニック 蓄電池の相場価格
メーカー | パナソニック | ||
---|---|---|---|
製品 | |||
型名 | LJB1335 | LJB2363 | LJB1367 |
タイプ | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 | 特定/全負荷型 |
蓄電容量 | 3.5kWh | 6.3kWh | 6.7kWh |
相場価格(税込) | -万円 | -万円 | -万円 |
パナソニックの蓄電池はハイブリッド型蓄電池の代表格でした。
パナソニック以外のハイブリッド型蓄電池を指して「創蓄連携」と言うことがありますが、正確には「創蓄連携」はパナソニックの製品の名称です。
新商品は3.5kWh、6.3kWh、6.7kWhの蓄電池を組み合わせて好きな容量をカスタマイズできるという画期的なものです。新商品のため、データ不足で価格は記載していません。
今までのパナソニックの創蓄連携システムは、既に太陽光発電を設置していて蓄電池を後付けする場合よりも、新規に太陽光発電システムとセットで購入する場合の方が価格が安くなっていました。
これは、太陽光発電とセットの場合には卸価格が安くするメーカーの戦略があったためです。
パナソニックは、シャープのシャープ特約店や京セラの京セラFCのような直轄の販売店網を持っていませんが、太陽光発電の自社製造をやめたことに加え、2011年に買収した三洋電機製の太陽光発電OBを数多く抱えているため、今後は卒FITの方に提案しやすい方向にシフトするかもしれません。
ダイヤゼブラ電機 蓄電池の相場価格
メーカー | ダイヤゼブラ電機 |
---|---|
製品 | |
型名 | EOF-LB70-TK |
通称 | EIBS7 |
タイプ | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 特定/全負荷型 |
蓄電容量 | 7.04kWh |
相場価格(税込) | 170万円 |
蓄電容量は7.04kWhと平均より小さめですが、2つ繋げることで14.08kWhの蓄電池にすることも可能です。
ちょうど良い容量と価格で数年前はどの会社もEIBS7を扱うほど人気でしたが、最近はOEMで提供している長州産業ブランドの方が売れているかもしれません。
電気代削減の普段使いで蓄電池が欲しいが、出費は控えたい、という方に人気の蓄電池です。
田淵電機は2018年に経営不振に陥り、当時は存続が危ぶまれていました。
しかし、2019年10月、東証一部上場企業であるのダイヤモンド電機を主体とするダイヤモンドエレクトリックホールディングス入りしたことを受け、経営状態への心配がなくなりました。これにより、販売環境が急速に回復しています。
住友電工 蓄電池の相場価格
メーカー | 住友電工 |
---|---|
製品 | |
型名 | PDH-6000S01 |
通称 | POWER DEPO H(パワーデポエイチ) |
タイプ | 単機能/ハイブリッド型 |
停電時利用 | 全負荷型 |
蓄電容量 | 12.8kWh |
相場価格(税込) | 227.1万円 |
住友電工が製造するパワーデポシリーズは単機能POWER DEPO(パワーデポ) Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの3種類と、単機能とハイブリッドが切り替え可能なPOWER DEPO(パワーデポ) Hがあります。
住友電工で人気がある蓄電池は圧倒的にPOWER DEPO(パワーデポ) Hです。
最近人気の「大容量」「ハイブリッド」「全負荷」のすべての要素を備えているため、今後も販売数を伸ばしていくことが予想されます。
加えて、単機能とハイブリッドが切り替え可能とわかりやすく明記してくれている点もユーザーフレンドリーです。
カナディアンソーラー 蓄電池の相場価格
メーカー | カナディアンソーラー | ||
---|---|---|---|
製品 | |||
型名 | EP Cube HES-JP1-606G | EP Cube HES-JP1-610G | EP Cube HES-JP1-613G |
通称 | EP CUBE(イーピーキューブ) | ||
タイプ | ハイブリッド型 | ||
停電時利用 | 全負荷 | ||
蓄電容量 | 6.6kWh | 9.9kWh | 13.3kWh |
相場価格(税込) | -万円 | 190.9万円 | -万円 |
多くのOB客を抱えるカナディアンソーラーから販売された蓄電池「EP CUBE(イーピーキューブ)」は、高性能でコストパフォーマンスが高い商品です。
EP CUBE(イーピーキューブ)は人気の要素「大容量」「ハイブリッド」「全負荷」を備えていますが、それだけではありません。
本体を上に積上げるタイプなので、設置に必要な面積が他のメーカーよりも少なくて済みます。
さらに、国内メーカーにはない近未来的なかっこいいデザインなのも得点が高いです。
テスラ 蓄電池の相場価格
メーカー | テスラ |
---|---|
通称 | POWER WALL(パワーウォール) |
タイプ | 単機能型 |
停電時利用 | 全負荷 |
蓄電容量 | 13.5kWh |
相場価格(税込) | 212.5万円 |
蓄電池業界で常に話題に上がるテスラの蓄電池「POWER WALL(パワーウォール)」は、実は日本未発売品もあるため正式には「POWER WALL 2」です。
また、時期は未定ですが、ハイブリッド型の「POWER WALL 3」が販売するという話も出ています。
テスラは元々公式ホームページからしか予約ができませんでしたが、徐々に間口を広げてきました。
太陽光発電メーカーXSOL(エクソル)がOEMで扱い始めたり、最近はヤマダ電機での購入できるようになったそうです。
ただし、テスラは元々の強みであった圧倒的な価格の安さが最近は感じられないため、どうしてもテスラが良いということでなければ、他のメーカーでも比較してみるのが良いでしょう。
伊藤忠商事 蓄電池の相場価格
メーカー | 伊藤忠商事 | |||
---|---|---|---|---|
型名 | LH3098S | LL5130HOS | LT5640HSJ | LT5940HSJ |
通称 | スマートスター | スマートスター3 | スマートスターハイブリッド | スマートスターハイブリッド |
タイプ | 単機能型 | 単機能型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 全負荷型 | 全負荷型 | 全負荷型 | 全負荷型 |
蓄電容量 | 9.8kWh | 13.16kWh | 6.3kWh | 9.5kWh |
相場価格(税込) | 181.5万円 | 264万円 | 170.2万円 | 200万円 |
伊藤忠商事のメイン商品スマートスターは蓄電容量9.8kWhと大容量の、単機能型蓄電池です。製造元はNFブロッサムテクノロジーズという会社です。
スマートスターは大容量の蓄電池、というだけではなく「GridShare」というAIと連携して、蓄電池を最適に制御することも可能です。
また、スマートスターは全負荷型という点も特徴的です。
スマートスターは、かつては300万円近い価格が相場でした。
しかし、「大容量で全負荷型」というわかりやすい特徴があるので、取り扱う企業が増え、業者間での価格競争激しくなったこともあり、近頃ではだいぶお求めやすい価格になっています。2019年の人気ナンバーワン蓄電池でした。
現在は、スマートスターの弱点を克服した「スマートスター3」や「スマートスターハイブリッド」が登場したことにより、今後市場にどのような変化をもたらすか楽しみです。
DMM 蓄電池の相場価格
メーカー | DMM | ||
---|---|---|---|
型名 | MS3098-DM/Y | 4.95-5-DM | 4.95-10-DM |
通称 | DMM.make smart | DMM.make smartハイブリッド蓄電システム | DMM.make smartハイブリッド蓄電システム |
タイプ | 単機能型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 全負荷型 | 全負荷型 | 全負荷型 |
蓄電容量 | 9.8kWh | 5.0kWh | 10.0kWh |
相場価格(税込) | 190.4万円 | 151万円 | 188.06万円 |
DMMのDMM.make smartの単機能型もNFブロッサムテクノロジーズが製造しており、基本的には伊藤忠商事のスマートスターや、これから解説するネクストエナジーの蓄電池と基本的には同一の蓄電池です。
ブランド名が異なるだけで基本性能に違いはありません。
ハイブリッド型も同じくOEMで、ファーウェイのLUNA2000という商品です。
以前は単機能タイプはスマートスターよりもDMMの方が若干相場価格が安い傾向がありました。AIによる最適化機能(GridShare)がついていないことですが、理由でしたが、現在は逆転して伊藤忠ブランドで購入した方が安いことが多いようです。
しかし、ハイブリッドタイプは他のメーカーの近い性能の商品と比べても割安です。
ネクストエナジー 蓄電池の相場価格
メーカー | ネクストエナジー | ||
---|---|---|---|
型名 | NX3098-HNS/Y | RAC-01HB58X | RAC-01HB115 |
通称 | iedenchi-NX | ハイブリッド蓄電システム | ハイブリッド蓄電システム |
タイプ | 単機能型 | ハイブリッド型 | ハイブリッド型 |
停電時利用 | 全負荷型 | 特定負荷/全負荷型 | 特定負荷/全負荷型 |
蓄電容量 | 9.8kWh | 5.8kWh | 11.5kWh |
相場価格(税込) | 193.8万円 | 189万円 | 198.3万円 |
※成約データが他のメーカーよりも少ないため、実際の提案価格と差がある場合があります。
ネクストエナジーのiedenchiも伊藤忠商事のスマートスターと同じNFブロッサムテクノロジーズの蓄電池です。
ネクストエナジーの蓄電池は伊藤忠商事のスマートスターと同様にAI(gridshere)による最適化機能にも対応しています。
ハイブリッド蓄電システムは、リミックスポイントというメーカーの商品のOEMです。
今まではiedenchiがネクストエナジーの主力蓄電池という立ち位置でした。しかし、蓄電池市場全体で単機能蓄電池の需要が下がっているため、今後はリミックスポイントのOEMで取り扱っているハイブリッド蓄電システムに人気が傾くかもしれません。
三菱 蓄電池の相場価格
三菱は蓄電池の製造・販売を行っておりません。
太陽光発電システムの製造・販売も2020年3月をもって撤退することを発表しましたので、
三菱の太陽光発電を設置している方は他のメーカーの蓄電池をご検討ください。
東芝 蓄電池の相場価格
東芝は蓄電池の製造・販売を行っておりません。
東芝は太陽光発電システムの販売も2021年3月をもって撤退しました。東芝の太陽光発電システムを設置している方は他のメーカーの蓄電池をご検討ください。
蓄電池の補助金
家庭用蓄電池の補助金は大きく分けて、国のものと、地方自治体のものがあります。
現在使用可能な国から出る補助金はありませんが、2025年度にも補助金が予定されています。
地方自治体からの補助金の有無は、各都道府県や市区町村によって異なりますが、2024年も数多くの地方自治体が補助金を支給していました。
地方自治体によっては、契約する業者の所在地が該当の自治体に属していることを、補助金支給の条件としているケースもあります。
そのため、残念ながら、業者から補助金の存在を隠されて契約をしてしまうというケースもあります。
家庭用蓄電池を購入する際には、ご自身で補助金情報をチェックすることを忘れないようにしてください。
もし補助金有無の確認方法がわからなければ、ソーラーパートナーズまでご相談ください。調べて回答いたします。
これまでの価格推移と今後の価格予測
家庭用蓄電池 これまでの価格推移
経済産業省が「蓄電池戦略プロジェクトチーム」を立ち上げるほど、家庭用蓄電池のコスト低減に力を入れています。
しかし、実情として、ここ数年でさほど価格下落はありませんでした。
家庭用蓄電池が本格的に普及しだしたのは2018年頃からですが、少なくとも私たちソーラーパートナーズが、実際の販売価格を調査したデータでは、2018年度から2019年度、そして2020年度にかけては市場価格はまったくといっていいほど下落していませんでした。
2021年度になって急に1kWhあたり4万円近く下がりましたが、2022年度から2024年度ではほとんど変わらないか、商品によっては少し値上りしている商品もあります。
家庭用蓄電池 今後の価格予測
2019年11月より、10年以上前に太陽光発電を設置した方の固定価格買取期間の終了、いわゆる「卒FIT」によって、急激に需要が増えましたが、ようやくその方達の蓄電池の購買が一巡し、蓄電池を色んなスタイルでいろんな業者から購入できるようになり競争が落ち着いてきました。
しかしその一方で、家庭用蓄電池は、製造に必要なコバルトなどの希少資源の価格変動の影響を受けますし、昨今の半導体不足の影響も大きく受けており、「何年かすれば今後絶対に安くなる」と断言することはできない状況にあります。
南海トラフや首都直下地震の発生確率も高まっていますので、家庭用蓄電池は「買いたいときが買い時」と考えるべき状況です。
蓄電池を安く買う方法
最後に蓄電池を安く買うために絶対に必要なことをお伝えします。
とにかく、蓄電池を購入するときに一番やってはいけないのは「1社からの提案を聞いただけで契約をしてしまうこと」です。これは絶対にNGです。
「太陽光発電を設置してくれた業者だから」といった理由ですぐに契約を決めてしまう方がいますが、非常に高額な契約を結んでしまうリスクや性能や機能について噓の説明をされても判断できないリスクがあるので、絶対にやめたほうがいいです。
価格だけでなく、提案できるメーカーも業者によって異なります。
複数の業者の見積もりを比較するのが家庭用蓄電池をお得に購入する一番のポイントです。
まとめ
この記事では蓄電池の価格について詳しく解説しました。
最初にも書きましたが、相場よりも高額な契約を結んでしまう方が多いので、慎重に判断するようにしてください。
ソーラーパートナーズでは蓄電池を取り扱う全国の優良業者を無料でご紹介するサービスを行っております。
専門のアドバイザーがご相談にのることが可能です。
「家庭用蓄電池をお得に買いたい」という方はお気軽にご依頼ください。