【2024年】太陽光パネル一枚あたりの価格はいくら?20万円が目安って本当?
太陽光パネルの導入を検討するうえで、太陽光パネルの一枚あたりの価格を知りたいという方も多いのではないでしょうか。
本記事では下記の二つのポイントについてまとめています。
- 太陽光パネル一枚あたりの価格を知る
- 太陽光パネルは一枚あたりの価格を見るべき?
太陽光パネル一枚の価格はいくら?
太陽光パネル一枚あたりの価格は、一般的には20~30万円と言われています。
しかし、この金額には工事費用や製品性能、メーカーによる違いが反映されていないため、あくまで参考値に過ぎません。
一例として計算をしてみましょう。
ソーラーパートナーズで最もシェアの多い、長州産業の太陽光パネル5kWの相場価格は130万円です。
これは工事費用込みの価格になります。
これを太陽光パネル一枚あたりの費用に換算します。5kWで約14.5枚分となるため、一枚あたり8.9万円となります。
このように太陽光パネル一枚あたりの価格は、メーカー・製品・販売業者によって異なるのです。
太陽光パネルは一枚あたりの価格を見て選ぶべき?
太陽光パネルのカタログを見て一枚あたりの価格を調べている方も多いと思います。しかし、太陽光パネルを比較検討するにあたり、一枚あたりの価格を見ることは推奨できません。
一例として、大手メーカーのシャープとカナディアンソーラーの太陽光パネル一枚あたりの価格を比較してみましょう。
メーカー | シリーズ | 型名 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|---|
シャープ | BLACK SOLAR ZERO | NQ-230BP | 176,000 |
カナディアンソーラー | TOPHiKu6 | CS6.2-48TM-450 | 371,250 |
これを見て、「シャープの方が安いからオトク」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、性能を細かく見て行くと実はシャープがオトクとは言い切れないのです。
この理由をお伝えするのに、重要なポイントが二つあります。
- 一枚あたりの価格よりもkWを見るべき
- メーカー希望小売価格は高いという認識を持つべき
一枚あたりの価格よりもkW単価を見るべき
確かに、太陽光パネル一枚あたりの価格はシャープが割安に見えました。
一方で、太陽光パネルは設置費用だけでコスパが決まるものではありません。
購入してから売電と電気代削減によって長期運用でメリットを出していくものです。
つまり、どんなに設置費用が安くても発電量が少なければ長期的にお得とは言えないのです。
次の表はこれまでの表に最大出力と変換効率を加えたものです。
メーカー | シリーズ | 型名 | 最大出力 | 変換効率 | メーカー希望小売価格 |
---|---|---|---|---|---|
シャープ | BLACK SOLAR ZERO | NQ-230BP | 230W | 20.2 | 176,000 |
カナディアンソーラー | TOPHiKu6 | CS6.2-48TM-450 | 450W | 22.5 | 371,250 |
- 最大出力:パネル自体の発電能力を示すもの
- 変換効率:パネルが太陽光をエネルギーに替える効率を示すもの
この例で言うと、シャープの最大出力が230Wに対し、カナディアンソーラーは450Wです。
つまり1枚の太陽光パネルで比較すると、カナディアンソーラーの方が倍近い発電量があるということです。
しかしこれでは太陽光パネルの面積が考慮できていません。面積が大きいほど出力が大きくなるのは当然です。
太陽光パネルの発電性能を表したものが変換効率です。太陽光パネルの面積が同じだとして、変換効率が高いほど最大出力が高くなります。
シャープの太陽光パネルは変換効率が20.2%に対し、カナディアンソーラーは22.5%です。
同じ面積に設置したときに変換効率が高い方が発電量が大きくなる、
つまり住宅屋根に設置するときにより多くの容量(kW)を載せられるのはカナディアンソーラーとなります。
あくまでこれは二つの製品を比較した参考値です。太陽光パネルのサイズが小さい方が、複雑な屋根に多くの容量を設置できるケースもあります。
このように1枚あたりの性能が異なる中で、複数メーカーのコスパを比較することは非常に難しいです。
ですので、当社は一枚あたりの価格ではなくkWあたりの価格を比較することをオススメしています。
- kW単価:太陽光パネル1kWあたりの価格
例えば2023年の当社ネットワークのkW単価は以下の通りです。
出力 | 価格 | kW単価 |
---|---|---|
4kW | 119.2万円 | 29.8万円/kW |
5kW | 130.8万円 | 26.1万円/kW |
6kW | 141.8万円 | 23.6万円/kW |
kW単価は設置費用 ÷ 設置容量で算出できます。
カタログのメーカー希望小売価格は相場価格よりも高い
初めに太陽光パネルの一枚あたりの価格として、長州産業は8.9万だとお伝えしました。
一方で長州産業Gシリーズの太陽光パネル一枚あたりのメーカー希望小売価格は248,820円で設定されています。
試しにカタログの価格で設置費用を算出してみましょう。
住宅用太陽光パネルの平均積載出力量は5kW(5,000W)です。
そこからGシリーズの最大出力を割ってみます。
5,000W ÷ 348W(1枚) = 14.3
つまり、全国平均の屋根の大きさを持つ住宅であれば、長州産業Gシリーズのパネルが約14枚乗るということです。
それに希望小売価格を掛けてみると、
14枚 × 248,820円 =3,483,480円 + (工事費用)
メーカー希望小売価格(1枚あたり)をベースとして、Gシリーズ5kW分の販売価格が算出できました。
実は…この348万円という価格は、相場価格を考えると非常に高い金額設定になっているのです。
ソーラーパートナーズ施工店ネットワークの2023年相場価格では、長州産業の5kWの相場価格は131万円です。
しかもこの価格は工事費も込みの価格です。
この結果からも分かる通り、カタログに掲載されている太陽光パネル一枚あたりの価格は、実際の相場価格とはかけ離れた金額になっているのです。
太陽光パネル1枚あたりを安く購入する方法
次に太陽光パネルをお得に導入するために必要なことをお伝えします。
ボリュームディスカウントで購入する
太陽光パネルは設置容量を増やせば増やすほどに合計の価格が安くなる製品です。大量生産によるコスト削減効果や、工事費用が設置容量に比例しない(1枚でも10枚でも工事が必要)ため、設置容量を増やすほど1kWあたりの単価が下がる傾向にあります
とにかくお得に導入したいとお考えの方は、ご自宅の屋根に最適なパネルを選び、できる限り設置容量を増やすと良いでしょう。
見積りを比較する
上記の通り、太陽光パネルは屋根によって設置できる容量が異なり、製品ごとに性能も異なるため、比較検討が非常に難しい商材です。また悪質な訪問販売による高値販売も横行しています。
だからこそ、太陽光パネルを導入する際は、複数の業者から見積りを取り、適切に比較することが何より重要です。
ソーラーパートナーズでは、自社施工会社のみをご紹介し、相場価格に基づいた安心・適正なプランをご提案しています。まずは無料で見積りを比較してみませんか?